03 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 05

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

お知らせ2つ 

 暑くなりました。
 数日前には、ヒートテックに、冬のオーバーコートだったのに。
 
 昨夜のロンドンの写真と共に、お知らせを2つほど。

160606-1


 午後9時半のセントポール大聖堂とミレニアム・ブリッジ。

 一つ目のお知らせ。
 約3週間後、6月28日(火) 13時より約45分間、ロンドンのトラファルガー広場にある、St Martin-in-the-Fieldsのランチタイムコンサートで演奏致します。 詳細は、こちらより。

 プログラムは、
 リスト: 巡礼の年 第2年『イタリア』より、ペトラルカのソネット 第47番
 チャイコフスキー: 6つの小品 作品51より、 ナタワルツ、感傷的なワルツ
 ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 ハ短調 作品111

 セント・マーティンでの演奏は実に11年振りになります。
 毎年のように、ここのクリスマス・イブのキャロルサーヴィスに参列しているので、再び演奏できることが非常に楽しみです。
 
 一見まとまりのないようなプログラム。
 個人的に、Tribute to my life in the UKというタイトルをつけたいようなプログラムです。
 リストのペトラルカのソネットは、その詩が私の今の気持ちにはまる(人に対してではありません)
 チャイコフスキーの2曲は、クランコ振付のバレエ、『オネーギン』の第2幕で使われている2曲であり、ロイヤルバレエ(ロイヤルオペラハウス)の衣装部に15歳の時に手紙を書いたことから私のイギリスとの関係がスタートし、この10年間はロイヤルバレエに助けられてピアノも上達しました。
 
 そして、最後は、ずっとここで弾きたい、と思っていたベートーヴェン。
 昨年でしょうか、引退したバレリーナ、シルヴィ・ギエムがこの曲の第2楽章に合わせて、マッツ・エック振付の『Bye』という作品で引退公演を行っていました。 そのByeに私も便乗した形。

 無料のチケットもないようなコンサートです。
 お近くでご興味のおありの方がいらしたら、と思い、今回は早めにお知らせすることにしました。


160606-2


 テムズ川を渡ってセントポール大聖堂まで戻る頃には、空の色も変化。

 そして2つ目のお知らせ。
 
 個人的にやりとりのある方など、既にお伝えしている方もいますが、ちょうど4週間後、18年間のイギリス生活に終止符を打って、日本へ本帰国することになりました。
 
 このところ、ロンドンで遊び歩いているのはそれが理由です。
 そして、上に書いたコンサートのプログラムはこれが理由です。
 
 思ってもいなかったことでしたが、様々な理由が重なったのがこのタイミングでした。
 既に10日ほど前に私の船便もイギリスを出発し、日本へ向けて航海中です。

 正直、日本という狭い音楽の世界で、日本でピアノを学んでこなかった私は、どうなるのかわかりません。
 大学から海外、という方も増えてはいる昨今ですが、それでも、それまでにある程度の先生方に師事しているのが普通。
 私のようなのは稀なケースだと思います。
 師匠も、日本人のピアニズムがない私のことを、日本でやっていけるのか、心配していらっしゃいます。
 日本で職を得たから、ということでもありません。

 18歳の時、英語が大嫌いで、でも、バレエの衣装デザインを勉強したい!という気持ちだけで渡英。
 あの時には、正直不安なんてほとんどありませんでした。 
 夢しかなかったのだと思います。
 
 でも、自分が生まれた国に帰る方がよっぽど怖くて不安。
 音楽の世界だけではなく、日常生活、考え方、様々なことにおいて、日本人の感覚が不足しています。
 昨年日本滞在時には、お惣菜1つ買うのもままならなくて、何度も聞き返し、お店の方を不快にしてしまい、迷惑をかけました。
 時間があれば、日本のドラマを観たりして(便利な時代になりました・・・)、日本人を学んでいますが、1人で突っ込みをいれることもしばしば。 わからなくて、何度も同じところを繰り返すこともしばしば。

 
 先週は、カーディフ時代から通っていた(ということは、既に13年ほど!)古楽譜屋さんに行って、お店の方とお別れ。
 こちらも10年以上お世話になっている師匠奥様の元生徒のお母様にお会いして、最後はお宅にまで行って、9時間しゃべり続ける。
 土曜日には、最後のロイヤル・オペラ・ハウス(バレエ公演は今週いっぱい続きますが、私は行けません)で、数人のお友達にお会いできて、お別れ。
 
 ここを去る前日まで教えを続けますし、4日前にもコンサート。
 そして、その前には、フェスティヴァル(小さなコンクール)まで参加。
 ということで、どのような4週間になるのか、見えてきません。
 
 ちょっと前までは、私の性格なので、もう日本へさっさと帰りたい、と思っていたのに、今になって、全てが愛おしく、ロンドンが美しく見えます。

 
160606-3


 女王の90歳を記念してらしい、ユニオン・ジャック。 リージェントストリートにて。

 ダイアナ妃が亡くなった日に初めてイギリスの土地を踏み、女王の90歳の年にここを去る。
 
 友達の8割がたは、どうせ、私はまたイギリスに住みに戻ってくる、と言っています。
 でも、まずは、日本で頑張ってみたいと思います。
 ブログはこのまま続けたいと思っています。

 これから4週間、イギリスのことを書くことが増えるかもしれません。
 名残惜しい気持ちを書くかもしれません。
 それでも、一つのけじめとして、ここを読んで下さっている方々に、イギリスを去ることをお伝えしたいと思いました。

 日本で、ピアノの指導を続けていきたいと思っています(私に習いたい方がいらしたらの話ですが。 そしてそう願っています)。
 細々と演奏も続けていきたく、いくつかのお話も頂いています(とりあえずは、ロビーコンサートのようなものの類ですが)。

 そして、イギリスでまた待っていて下さるコンサートの主催者の方々もいるので(私の帰国もご存知です)、イギリスには戻ってきます。 ここでも継続して演奏を続けていけるように。

 人生の半分を過ごした国。
 大好きで大好きで仕方がない国。
 
 残りの4週間、もちろんピアノの練習が最優先ではありますが、悔いの残らぬよう、過ごしていきたいと思います。

 加藤みゆき

Posted on 2016/06/06 Mon. 23:00 [edit]

category: 日常

TB: 0    CM: 0

06

Comments

Comment
list

Post a comment

Secret

Comment
form

Trackbacks

TrackbacksURL
→http://miyukikato.blog.fc2.com/tb.php/2601-90fba592
Use trackback on this entry.

Trackback
list