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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

師匠宅での弾きあい会 

 来週は、師匠ご夫妻の生徒さんたちの発表会。
 私にとって、かれこれ18年前のこの発表会の前日のレッスンの時に師匠に音楽の道へ進みたい、と言い出して、
「音大って何を勉強するところか知っているのか?」
と、真っ青な顔で言われた思い出深いもの。
 当時は、全く音楽の道に進むとは思っていなくて、思っていないどころか、その力も全くなく、とにかくAレヴェルの試験の為だけに2曲だけ弾けるようにして頂いたのです。

 先日も書いたように、カーディフ時代は発表会の数日前に発表会のことを言われて、はるばるカーディフからロンドンに出てきて弾かせて頂いていました。
 
 が、子供たちは発表会の1週間前に2日間に渡ってリハーサルという名の、多少は選抜を兼ねたコンサートを先生方のご自宅でしていたのです。
 うわさに聞いたことはあったのですが、これに参加したのは私は初めて。
 もっとも、私の場合は今回は発表会に出るわけでもなく、選抜とは関係ないのですが来月先生からお話を頂いたコンサートで弾く曲を心配だから弾いておきなさい、という先生のお計らいです。

3週間ほど前になるでしょうか。 レッスンに伺った時、このことはちらっと聞いてありました。 でも、何も連絡もないので、無かった話なのか、と思っていたら、さすがは私の師匠。
 前日の金曜日の夜10時にテキスト・メッセージが入りました。 
「明日の7時から家でコンサート。 来るか?」
 
 この土日は非常に珍しく、生徒たちが皆休みで、2連休(ですが、最終的に金曜日の日、教えに行く途中で事故渋滞に巻き込まれて教えに行けなかったので、午前中はそちらへ)。 遊びに行こうか、とも思いましたが、結局は先週風邪をひいて寝込んだり、用事があったりでほとんど練習していなかったので、とにかく練習。

 
 先生の奥様の生徒たちが多く、小学生たちは床に座っての会。
 始まる前に、
「弾くこともだけれど、人の演奏を聴くことも今回の大切なことです」
 とおっしゃっていました。
 そして、1日目の会の最中、2人ほど人の演奏中に立ち上がった子供たちがいて(私の住んでいるところの子供達・・・)、2日目の今日は、
「他の人が弾いている間は立ち歩いてはいけません。 もしトイレへ行く場合には、曲と曲の間に。 戻ってくる時も、演奏が終わるのを待って」という注意事項がプラスされていました。

 来週の発表会の服装の注意もありましたが、
「ご父兄は、子供たちにカジュアルでは無い服装をさせて下さい。 ビーチサンダル、ジャージはやめて下さい」
ここで後ろに座っていた師匠が、
「ジーンズも」
奥様は考えてから、
「まあ、ジーンズは仕方がないですね」 
彼女も本当は嫌なのです。でも、長年やってきて改善されなかった部分。
そうしたら、師匠は再び
「ジーンズは駄目だ」

 ということでした。 イギリスの学校は、公立でも小学校からほとんどが制服。 その際には、男の子はグレー、黒のズボン。
 というわけで、どこのご家庭にもジーンズ以外のズボンがあるはずなのです。 よって、かなり無理なお願いでは決してありません。

 この師匠は、意外と服装をみている人で・・・ 気にし無さそうなのに。 大学時代、コンサートでズボンで演奏する女子生徒は、スカートをはくように、と言われていたそうです。 私は、普段からスカートの人なので言われたことはありません。 意外と古い考えなのか・・・

 昨日も今日も、どちらも1時間前後の会。
 今日の方が大きい子たちが多くて、赤ちゃんの時から知っている子もすっかり中学生。 
 面識あるお父様が連れてきていらしたので、
「赤ちゃんの頃から知っているから時間が経つのがあっという間ですね」
という話をしていたら、そばにいた師匠
「僕も、赤ちゃんの時があったのだよ」
 お願いだから、答えに困る、突っ込めない発言は控えて頂きたいものです・・・・・・
 
 私は昨日、先日レッスンをして頂いた、リストのペトラルカのソネット 47番を。
 今日は行かない予定が、昨日の終了後、
「セント・マーティン(6月のコンサート)では何を弾くんだ?」
と聞かれ答えたところ、
「チャイコフスキーはどうなっているんだ? 新しいのか? 不安なものを明日来て弾きなさい」
私:「チャイコフスキーの1つは新しいです。 暗譜が終わっていません」
師匠:「だったら、なおさら明日までに暗譜をして弾きに来なさい」

 という先生のご厚意で、昨夜帰宅後、そして今日の日中でとにかく、チャイコフスキーの感傷的なワルツを暗譜、弾き込みしました。
 譜読みはとりあえずしてあったので。
 
 先生、奥様の前で弾くのは本当に緊張。 普段のコンサートよりもずっと緊張します。
 特に、今日のチャイコフスキーはできたてホヤホヤですし。
 
 リストは前回のレッスンを消化できていたようでした。 もちろん、次の課題を言われてきましたが。
 チャイコフスキーも繊細さ、壊れるギリギリの音色は私の持ち味であり強みであるから良いのだけれど、もっと前進する力をと言われ、近いうちにレッスンを入れて下さるそうなので、それまでにどうにかしてくるように言われました。

 今回の2日間、きっと日本にいる日本人の方が思い描くような白人イギリス人は、1人もいませんでした。
 8割以上が中国系東洋人です。
 残りはインド系と他の人種。
 
 良く知っている高校生の2人は、Aレヴェル、 ASレヴェルの試験の真っ最中。
 2人とも音大に進むわけではありません。
 それでも、好きでピアノを続けています。 そして発表会にも出るのです。
 17歳のWちゃんは、11年前の最初の発表会から知っている子。 お母様にも私は色々とお世話になっています。
 今日も、既に2月、今月のフェスティヴァルで演奏した曲ではありますが、2曲、非常に聴いている人を引っ張る演奏。
 ラフマニノフの前奏曲『鐘』を弾いていましたが、この曲を音量以外の部分で魅せて、今まで私はこの曲の良さもわからず、全く弾く気も無かったのですが、初めて、良い曲だな、と思ったほど。

 子供たちの演奏も聴いて、背伸びをしないで、確実に良い演奏をしている。
 発表会が背伸びの良い機会であるのはわかっていますが、私はやはり違う考え方。
 小さい頃は確実に。 でも、12,13歳くらいになると素晴らしい演奏をしている。
 土台作りに時間をかけたら、あとは一気に進むこともある。
 私はやはり、先生方の弟子であり、先生方のようなピアノを教える人間になりたい、と思うばかりです。
 
 音大を目指すわけではない。
 でも、あれだけの演奏力。
 本当に先生方から学ぶべきことはまだまだたくさんあります。

 
 
 

Posted on 2016/05/22 Sun. 22:29 [edit]

category: 音楽

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