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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

グレード試験の結果をよんで思う指導に大切なこと? 

 熊本の地震、Yahoo Mailを開くたびに、地震がありました、という勧告が出ていて、心配するばかりです。
 テロは犯人を捕まえることができますが、地震はそれができない。

 イギリスで盛んで、世界各地でも実施されている、王立音楽検定。 私が、グレード試験と呼んでいるものです。
 試験官は一人だけ。
 同じ試験会場で同じ日にいくつもの違う楽器の試験が行われる。
 ということは、試験官の専門楽器ではないものを審査することがほとんど、ということになります。
 試験官になるには一応準備期間というか、試験もあります。
 稀に、試験官になる試験を受けている人が試験会場にいる(実際に生徒に送られる結果は、試験官になる試験を受けている人の審査員が書く)こともあります。
 
 私は、修士号の時のゴードン先生から、試験官になるのが向いている、と言われ、推薦状を書くからと言われたこともあります。 
 が、お断りしました。
 理由は、ピアノ、そして良く伴奏をしにレッスンに着いて行っていた弦楽器に関してはそれなりに審査ができるでしょう。
 ですが、歌と木管、金管楽器に着いてはお手上げ。
 もちろん、皆同じ条件。 でも、私は嫌だったのです。
 
 試験官は、普段子供にレッスンをしている人もいれば、そうで無い人もいる。
 子供、特に初期のレッスンに関してもちろん皆考えも違います。
 
 以前にもあったことではありますが、今回私の生徒たちが今までグレード試験を受けてきた中で、一番がっかりな結果が送られてきました。 合格でしたし、上から二つ目のカテゴリーの合格なので、結果だけみれば、決して悪いわけではありません。
 ですが、その講評の内容に納得がいかない。
 書かれていたことは大まかに言えば、テンポが遅すぎる。 強弱をもっとはっきりと。 この二つだけ。 それも3曲とも。
 思わず、試験官の名前を検索してしまいましたが。
 
 テンポというのは厄介な問題。 
 グレード試験の課題曲には全て、メトロノームの記載があります。
 これが、誰が考えたのだ??と思うほどめちゃくちゃなことも多い。
 私が生徒の前で、メトロノームの数字を合わせて弾いてみても、曲にならない。 どうしてこんなに速いのか?ということがほとんど。
 しかも、それをグレード1に求めても・・・
 もう、高速再生しているのでは???と思えるような速さなのです。
 
 子供を指導していたり、ピアノの初期教育を理解している審査員であれば、メトロノーム記載よりもゆっくりであっても、それが異常な遅さや、意味のない遅さでない限り、きちんと今やっていること、大切なことを理解して下さいます。
 そのような試験官ももちろんいらっして、私も安堵しています。

 強弱に関しても、私の生徒以外の結果をたまに聞くことがあって思うのは、音楽的では無くても、Pと書いてあれば、大げさに小さく。 Fと書いてあれば、叩くように弾けば、強弱ができている、ということになってしまうのです。
 これは、私の生徒でも、最終的に親がそのように指導してしまい(グレード3まで取っているから、大丈夫と思っていらっしゃる)、でも、結果的にそれを誉められたりするので、どうにも私も腑に落ちないことがありました。

 これらは、フェスティヴァルを聴きに行っても思うこと。
 フェスティヴァルの審査員はほとんどが、グレードの審査員でもある。
 その場で演奏を聴いて、そして、講評をきけるので、良くわかるのです。
 ただ、弱く、強く指示通りに弾けば、点が上がる、というのはどういうことなのか?と。
 それを審査するのであれば、誰だってすることができます。

 私は長い目で見ての指導をするタイプ。
 だからこそ、試験官にも音楽的流れや土台よりも、その場限りの書いてあることをただやるだけの評価をしてもらいたくない、と思ってしまうのです。
 日本での単発レッスンや、ロンドンのサマーコースでの指導であっても、その時だけ上手に聴こえるようになる指導よりも、根本的な問題を直したくなってしまうのです。 もちろん、これらは一応レッスンを受ける方にどうしたいのか、訪ねますが。 
 
 グレード制度があるからこそ、そして、グレードの結果で音楽以外の大学へ進む場合には、学費の奨学金を得られたリするようになったというのもありますが、中、高校生になってもピアノや他の楽器を続けられるのがイギリスの良いところ。
 ですが、問題もたくさん感じてきました。

  本当に難しい問題です。
  
  

Posted on 2016/04/16 Sat. 23:01 [edit]

category: 音楽

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