04 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ハットフィールドのフェスティヴァルに参加 

 再び寒さが戻ってきました。

 水曜日、木曜日、ほとんどピアノに触れず(1時間以下です・・・)、それでも、どうにか昨日は、予定していたフェスティヴァルを受けに行ってきました。

 北ロンドンの私の家からだと、20km弱北へ行く感じでしょうか。
 ハートフォードシャーのハットフィールド(Hatfield)というところへ行ってきました。
 開催場所が駅から離れていたこともあり、そして、鉄道駅まで出るには私のところからだと面倒だったので、結局は、普通のバスで北ロンドンの端くれまで行き、そこから30分ほど(帰りは20分ほど)ハートフォードシャー大学系列の乗り合いバスに乗って行ってきました。
 普通の乗り合いバスなのに、高速道路(A1(M))を走る、という楽しい経験でした。
 そして、このところ、教えの移動で時間を気にしながらしかバスに乗っていなかったので、久々のドライブは気分転換になりました(←もはや、何をしに行ったのか分からない人)
 なのに、バスは遅れ、最後の最後、運転手が道順を変えた為、私は覚えてあった場所と違うところが終点になってしまいあわてましたが、運転手に話して、ちゃんと元の場所に運んでもらいました。 焦りました・・・


 ここは、昨日の夕方から、明日まで2日半のフェスティヴァル。
 ピアノの他、弦楽器(含ギター)、木管・金管、歌に分かれています。

 折角行くのだし、大人の部(オープンクラス)は、昨日の夜、と決まっていたので、3つのクラスに参加。

 まずは、ロマン派クラス(最大7分)
 
 リスト: ペトラルカのソネット47番
 
 今年になって出して、2週間前のオックスフォードでも弾いた、ペトラルカを。
 ピアノは、Weimarだったかな? どこかで一度触ったことが無くもないようなピアノメーカーのフルコン。
 他の人たちの演奏を自分の前に聴きながら、あまりにも音の質が悪いピアノで(数人とも悪かったので、ピアノも問題あり)、途方にくれました。
 よって、最初がこの曲で良かったな、と。
 
 正直、緊張も何もなく、弾き切った、という印象。
 ですが、今年これを出し始めてから弾くのが4度目ですが、弾けば弾くほど面白い。
 落ち着いたら、師匠のところへこれを持って行ってみようか、と思っています。
 
 結果は、凄く悪い。
 今回の審査員は、イギリスのフェスティヴァルをまとめている組織の総本山の偉い人。
 昨年、住んでいる地域のフェスティヴァルで彼が審査員で、私は非常に興味があったので、久々に生徒たちの演奏を聴きに行きました。 他のクラスも聴きましたが、あまりにも考え方が違いすぎて、日本のような審査に驚くばかりでした。
 とにかく、大きな音で元気良く弾けば1位、みたいな。
 
 イギリス人45歳以上男性ピアノ教師とはとにかく意見が合わない私は、今回受けることを迷いましたが、経験の為に受けたのです。
 意見はあいませんでしたが、音だけは評価して下さり、これだけは、どんなピアノでも良い音を出す、というのが私の唯一の強み。 ただ、わかってやっているわけではないので、いつ失うのかが怖いものでもある。

 ブラームス後期の作品を弾いた2人の60代と思われる男性お2人。
 あの年齢だからこその音楽だな、と思うばかりでした。 


 休憩をはさんで、20世紀の作曲家、ジャズ・ブルースクラス
 
 フィリップ・マーティン: The Rainbow comes and goes
 
 こちらは、残念ながら、他の参加者たちが棄権してしまい、1人だけだったので、賞は関係なく、弾いて、ご意見を伺う。
 それでも、この現代曲が苦手な私は、少しでも弾けるようになりたいと思っているから受けたので、弾くことができて良かったです。
 特に、今回の審査員は、グレード試験の試験官でもあり、このフィリップの曲、4つのセクションからなっているのですが、その4つ目は、2015-16のグレード8の課題曲の一つでもある。 
 だからこそ、弾いてご意見を頂きたかったのです。
 
 ただ、ピアノの鍵盤が重いのはどうにでもなるのですが、返りが悪く、最後はつらい演奏になってしまいました。
 一番自信が無く、わけも分かっていない、2曲目を誉めて頂き、これではますますわからなくなる。
 ただ、全体的なヒントを頂いたので、弾いてよかった、と思います。

 それにしても2週間前のオックスフォードのフェスティヴァルもそうですが、参加者は男ばかり。
 あのピアノで男性は簡単に弾けるのにさすがの私でも骨格が違うので、いつもとは違う体の使い方をしなければ、太刀打ちできないのです。
 男性参加者が多いとそこのところが、本当に大変。
 そして、日本はまだまだピアノ=女のイメージが強そうですが、男の楽器である、と思えてなりません。


 そして、最後は、他のフェスティヴァルでは、リサイタルクラスにあたる、ここでは、オープン・ディプロマというクラス。
 他とは違い、ここは12分程度のソナタの1楽章または、それに準ずる曲。
 私の一番の狙いはこのクラス。 
 ここで1位を取ると、3月に他の楽器のこのクラスの1位が集まり、ファイナルがあるのです。
 そして、この規模のフェスティヴァルとしては、副賞が良かった。
 
 ショパン: 幻想ポロネーズ

 実は、フェスティヴァルで1位は取ったことが無い、幻想ポロネーズで勝負をかけることに。
 私の幻想ポロネーズは、12月のイタリアでも評価が真っ二つに割れた曲。
 今までも、割れに割れてきています。
 唯一これで1位を取った昨年5月のイタリアのコンクールは、大半の審査員がピアノでは無かったから評価が割れなかったという状態。
 
 ここは経験で、弾きにくいピアノも、それまでに2曲弾いていたこともあり、段々自分の味方につけていく。
 というか、タッチのコツを掴めました。

 2メートルも離れていない審査員をこちらに掴んでいるのを感じ取れましたし、もちろん、色々ともっとできたな、と思うところはありますが、やりたいことはできた演奏。

 1人、手ごわかったのが、バラキレフのイスラメイを弾いた、高校生の男の子。
 強靭なメカ、テクニックの持ち主。 
 羨ましい限りです。
 後で調べたら、私が良く知る先生(10年くらい存じ上げていますし、7,8回はレッスンを受けていると思います・・・)に習っているようです。 納得。

 講評の最初に審査員が、
「あなたにとって音楽とは何か? という質問を私はよくします。 良く議題に上がるのが、テクニックか、それとも音楽性か。 これらのどちらをより重要視するのか、ということです」
「ブレンデルのRFHの改装前の最後のリサイタルでは、1曲暗譜が怪しくなり、何度も出る場所がみつからず、繰り返しをしました(これについては、当時凄く話題になったので、私は行っていませんが知っています)。 テクニックの衰えもありました。 ですが、その音楽性、音の質は素晴らしいものでした」

 というようなことを、あの審査員が急に話し始めました。 これには驚き。
 「私は、テクニックの素晴らしさよりも、音楽性を重要視しています」
 と言ったので、昨年、今回のそれまでのことを考えて、この人の音楽性とは何であろうか???というのが私がまず考えたこと。

 と同時に、こんなことをわざわざ言うとは、あのイスラメイのことを言っているのかも? 私にもチャンスがあるのか?と思いました。
 が、ここまでくると期待はありません。

 結果、私の幻想ポロネーズは、審査員は納得できず、嫌いなところも多かったようなのですが、全体的な流れ、音楽性、音色の豊富さ、音そのもの、ということを評価して下さり、1位を頂いてきました。
 審査員が嫌いだった部分も、私の説得力の強さがある演奏に押し切られたらしいです・・・・

 ということで、来月再び弾かせて頂けるのを楽しみにしています。
 今度は、ヴァイオリニストが審査員なので、どうなるのか??
 他の楽器の人に審査して頂くのはそれはそれで面白そうです。
最悪かもしれませんが。 それは、その時。
 
 そして、この最初から合わないとわかっていた審査員なのに、私は再び来週、この同じ審査員で、違うフェスティヴァルに参加します(←たまに、自分の行動が謎)。
 とりあえず、一つは良い評価だったので、来週も弾いて来ようと思います。
 もちろん、同じ審査員で同じ曲を弾くのは嫌だったので、全部違う曲にしてあります。
  そして、明日のケンブリッジでのコンサートは、またほとんど曲が被っていない、というこの忙しさの中では自分のまぬけさに呆れかえっています。


 
 
 

Posted on 2016/02/13 Sat. 14:45 [edit]

category: 自分のコンサート

TB: 0    CM: 0

13

Comments

Comment
list

Post a comment

Secret

Comment
form

Trackbacks

TrackbacksURL
→http://miyukikato.blog.fc2.com/tb.php/2543-855e3744
Use trackback on this entry.

Trackback
list