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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

今、ピアノについて考えること 

 イタリアのことを書き終えてしまおうか、とも思いましたが、今思っているピアノのことを。

 先月、初挑戦を含む、2人の生徒たちがフェスティヴァルに参加。
 2人共賞には届かなかったものの、賞を取ることよりも大きなことを得たのかな、とこの2、3週間をみていて感じます。

 今までに2度フェスティヴァルを経験していた生徒は、今回が初めての暗譜での演奏。
 夏休み前から始めた、バッハのインヴェンション。
 彼女は、ピアノだけでなく他のことでも本番がうまくいかないタイプらしい。
 今回も、暗譜が崩れましたが、それでも、止まることなく、弾き切ったことが大きな成長だと思いました。
 
 終わった後しょげていたので、大丈夫か?と思っていたものの、2月のフェスティヴァルへの参加表明。
 しかも、今回失敗した曲と新しい曲で、もう一度挑戦したい、という本人の希望。
 失敗した曲をもう一度、というのが、彼女の大きな成長なのです。

 もう一人も、今までかけていたように思う、止まらずに弾く、ということができるようになり、新しい曲の譜読みの出来が今までと全く違います。 今までと気を付け具合が別人。
 彼女もまた次への挑戦。
 
 私は日本のことをみていて、コンクール、というものに関しては厳しい意見も正直持っています。
 ですが、このように働くのであれば良いかな、と。
 特別にレッスン時間を非常に増やす、ということをせずに(要望があれば、曜日の関係で本番まで1週間空いてしまう場合は、レッスンをしますが)、他のことと両立しながらやっていくピアノ。
 これができるのがイギリスかもしれません。
 
 フェスティヴァル、2月は住んでいるところに近い場所での開催なので、他にも曲を仕上げられる子達に声をかけましたが、皆さん渋ってしまって。
 『かわいい子には旅をさせよ』だと私は思っています。

 もちろん、ご両親は休日を犠牲にして、会場へ子供たちを連れて行って下さらねばなりません。
 そして、演奏の出来、審査によっては、心配もなさるでしょう。
 でも、子供たちは強い、と今までをみていて思います。
 
 私自身も同じこと。
 何度も傷つきながらも、こうして大老の身でありながらもコンクールを受けているのは(本来ならばこの年齢で受けていては問題です。 私の経歴だから仕方がないこと)、そこで得てくるものがたくさんあるから。
 特に、既に大学にも所属していない私は、イギリスの優しい観客の前で演奏しているだけでは、駄目なのです。
 コンクールで大曲を聴いたりしながら、刺激を受けてくる。
 知らない審査員たちから本音を言われてくる。
 納得いくこともいかないこともあります。
 でも、何かは得られる。

 特に、私は定期的に先生についてピアノを勉強できたのは、たったの8年間です。
 この世界で、こうしてコンクールに出ている中では群を抜く短さです。
 しかも、最初の1年は基礎。
  
 だからこそ、今が一番ピアノが上達しているし、それを感じて、今だったら有名な教授たちのレッスンを受けられるかもしれない、と思ってしまう。 でも、年齢の壁があります。

 今回、素敵な仲間たちにも恵まれましたが、1人の審査員との出会いが大きい。
 名前は存じ上げていたのですが、コンクール出身だし、と思って聴きに行ったこともありませんでした。
 今回の講評から興味を持って、Youtubeをみてみたところ、普段、Youtubeで演奏を聴き続けることはほとんどない私が、この1週間聴きっぱなし。
 しかも、この方は私が勉強したいと思う教授方とたくさん勉強した方。
 生で聴いてみたい、と今までの自分をRegretしています。
 
 この一つ前の記事に書いたように、仲良くなった参加者に対して、同じ意見だった。
 おこがましいですが、あれだけの教授たちと勉強してきた方と同じような感想を持つ。 だからこそ、今勉強したい、と思ってしまうのです。
 
 
 正直、コンクールを聴いていて、あまりにもきつい音の人が多くて、具合が悪くなったりもしましたし、クラシック音楽ってつまらないな、と思った時も何度もありました。
 
 でも、凄く刺激を受けたのは確か。
 生徒たちと同じように、私も譜読みが進む。
 そして、どうやって弾きたいかが鍵盤をおさえる度に、具現化されていく。
 
 もし、時間を戻せるなら、10代半ばに戻って、師匠に出会いたかったと思います。
 全く有名ではない先生ですが、21歳の私に指を一本ずつ持って、4歳の子に教えるのと同じように教えて下さった先生。
 そんなことをして下さる先生は、本当に少数だと思います。
 今回思ったのは、久々に集中的に日本人の演奏も聴いて、5年以上ヨーロッパで勉強をしていても、日本人の音、というのが存在するように私は思います。
 ヨーロッパに来る前に、皆さん、かなりの曲を弾いて、かなりの時間をピアノに費やしているのだから、当たり前なのかな、とも思いますが。
 私の師匠も、日本人の他の門下に関して、その部分をよく私には話して下さいましたが。

 
 昨夜は、ベッドに入ってから、6月のリサイタルで弾きたいプログラムを考えていたら眠れなくなってしまって、明け方4時に、ついにベッドから出て、楽譜を広げる有様。
 でも、とっても幸せな時間。

 久々に、小品ばかりではありますが、4曲同時進行で1月に弾く曲を譜読みしている最中(今週中に暗譜を終わらせます・・・)。
 今の私は、弾きたい気持ちがとっても強い。
 弾きたい曲もたくさんある。
 
 私の練習の質が上がると、、生徒たちに練習の仕方、弾きにくいパッセージのさらい方、精度の高いものを伝えられるような気がします。

 
 クリスマス前、というのは、日本でいうお正月前のような感覚。
 よって、お母様方もお忙しいし、子供たちもお遊びの予定が忙しい様子。
 明日でクリスマス前のレッスンはおしまい。
 そのかわり、クリスマスが明けたら、30日までレッスンは続きます。
 
 一人でのクリスマスですから、思う存分ピアノに没頭しようと思っています。
 
 
 
 

Posted on 2015/12/21 Mon. 23:46 [edit]

category: 音楽

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