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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

フェスティヴァルの感想 (Projection) 

幸い暖かめの11月末のロンドン。
先週からボイラーが壊れて、暖房がつかない我が家です。
本来ならば、温かい水も出なくなるので、最初は、お鍋にお湯を沸かしてシャワーを浴びた(これだけこの国にいるので、全く動じません)のですが、大家さんから、温水用の電源があることを伺い、事なきをえました。

 暖房なしですが、多少厚着をすれば、大丈夫なので助かっています。
 数日後にPlumberが来る予定。
 こんなにすぐいらっしゃる、ということは、私の大家のことなので、Pushしたのでしょう。

 さて、既に1週間前になりますが、私自身以外のフェスティヴァルの感想を。
 
 今回、2人の生徒たちが2部門(2クラス)に参加。
 4日間のフェスティヴァル日程のうち、私と同じ日に、2日間、7時間差の招集時間。
 先週の土曜日は結構悲惨で、朝7時過ぎに家を出て、3本のバスを乗り継いで西ロンドンへ行き、9時から生徒のクラスを聴いて、ちょっと練習へ行き、お昼過ぎから北ロンドンへ戻って教え。
 そこで、まったく音を読まない、指の番号も見ない(ずっとのことです)生徒にさすがに怒り、疲れ果て、そのまま生徒のお宅で45分ほど練習をさせて頂き、再び西ロンドンにバスで戻って、4時30分から私のクラスが開始。 自分が弾いたのは、6時半頃。
 フェスティヴァルでは、原本を審査員に提出しなくてはいけないので、重いベートーヴェンのソナタ集と、ショパンのマズルカの楽譜を持ち歩いていたら、数日肩がおかしいままでした。

  
 生徒たち、賞には届かなかったものの、これからの土台にはなっているのだな、と思ったことが、2人の講評用紙に共通して書かれていたこと。
 それは、Projectionができている、ということ。
 Projection、日本語だとわからないのですが、私が受けてきたロシア系の指導では非常に重要な部分です。
 師匠が言葉で説明してくださっているわけではないので、あくまでも、数人の先生方の指導を受けての私の解釈ですが、Projectionとは、脱力して、タッチがしっかりしていることにより、音を飛ばせる、ということ。
 もちろん、子供の体の大きさによっては、音量があがりませんが、それでも、心地よい音が鳴ります。

 Projectionだけでピアノを弾くわけではありませんが、これがしっかりとできていれば、タッチも自在に操れるようになってきます。
私は、21歳で師匠ととことん最初からピアノを勉強した時、最初の少なくとも半年は、全ての曲において、Projectionが最優先でした。 それから、タッチを操れるようになるまでには、数年かかっています。 これでも、早いほうですが。

 曲想をつけていくレッスンは非常に楽しい。 でも、Projectionができれば、もっと可能性が広がる。
 よって、私は楽しくないレッスンかもしれないし、1,2度の単発レッスンではほかの先生よりも、一気に曲が変わるレッスンではないけれど、要望があれば、Projectionに重きを置いたレッスンをしています。
 
 長い目で見た時、タッチがしっかりとしていれば(これは、全ての音をガンガンにきつい音で弾く、という意味では全くありません)、楽だと思うのです。
 もちろん、フェスティヴァルでは、曲が流れていた子に賞はいきました。
 ですが、数年後に代わってくるのがみえたらな、と思わずにはいられません。

 西ロンドン、というのも移民が多い地域ではありますが、このフェスティヴァル、多くが有色人種でした。
 いわゆる、白人のイギリス人の名前、というのは、10%にも満たないです。
 北ロンドンのフェスティヴァルも同じ現象ですが、これが、ロンドンの現実。
  
 オリエンタルも多いですし、今は、ヒンドゥー系が頑張っています。
 
 最終日、22日の日曜日には、自分の協奏曲の後、最後のクラス、16歳以下のエキシビション(12分以内2曲)を聴いてきました。
 サマーコースで過去3回一緒になっている子(お母様もいらしていたので、よく知っています)も出ていましたし、みなさんどのような曲をどのように弾くのか、興味がありました。

 この年齢になると、差もあることを感じます。 
 そして、何よりも、審査員の講評が参考になるのです。
 イギリスですから、どんな演奏にもまずはよいことを話します。
 そして、改善点。
 今回の審査員は非常に詳しくお話しくださって(小さい子には実演で。 私も協奏曲は時間があったので、ミニ・マスタークラス状態)、私自身も自分なりに感じたことをメモしておいて、それと照らし合わせていくのが面白い。
 結局は自分の勉強です。
 
 私は、もし、自分自身が演奏しないのであれば、あのフェスティヴァル、全クラスを聴いていたかったです。
 
 日本のほうが、立派なホールで、もっときちんとした格好(ジーンズ、トレイナー(運動靴)のこが大半)で演奏するでしょう。
 服装に関しては、私は、ジーンズ、トレイナー、ジャージ禁止、と言ってありますが、やはり主催者の方と話していた時に、「今の親は・・・」とおっしゃって、服装のあまりのカジュアルさに、嘆いていらっしゃいました。
 でも、音楽の広さ、気軽さ(参加費も、子供だと1000円弱、私の部門で2000円弱)から言うと、イギリスに軍配が上がります。
 そして、それが私がイギリスの音楽界が好きな理由。 そして、もちろん、納得できない審査員もこれまでにいましたが、それでも、審査員がふんぞり返っていません。
 
 今回賞をとれなかった生徒も、すでに先週のレッスンで、次のフェスティヴァル(2月)への参加表明をしていました。
 慣れもあります。
 私自身も、1月末に再びフェスティヴァル参加(場所がロンドンではないので、生徒には声をかけていません)。
 コンサートとは違う、今の私だからこそ必要な学びの場であるのだな、と思うばかりです。
 6月のウィンザーで一緒になって、その時にはしゃべりませんでしたが、今回も2クラスでご一緒して、おしゃべりをして、共通の知人がいることもわかり、次に1月にもご一緒することが分かった方もいます。 大人ならではの楽しみもあります。
 
 この環境に感謝です。

 
 
 
 

Posted on 2015/11/26 Thu. 23:58 [edit]

category: 音楽

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