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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

11年前のリベンジか?? 

 11年前の11月末。
 カーディフの同門同学年の『5年間で野獣から人間になった男』が私の代わりに怒りを露わにして大学の廊下で叫んでくれ、あの師匠Dr.Sが 「僕はもう耐えられない。 僕はみゆきを教えたい。 でも、半年間、卒業までピアノ科主任と勉強したらどうだろうか?」
 ということがありました。
 この裏にあった1曲。
 
 2年半前、コンクールで使うかもしれなくて一度半解凍しましたが、当時のことがあるから、気持ちがついていかない。
 そのうち、このコンクールが人数集まらず中止、いずれにしてもこの数日前に複雑骨折。
 それから昨年はちょっと半解凍したりもしていましたが、本気解凍はせず。
 今回、人前で弾く為に、解凍。
 少しずつさらっていましたが、今日は初めて通して本気弾きしてみる。
 
 この曲を弾いていた時には想像の世界でしかなかった国。 そこへその後訪れて、今日はその景色が蘇るよう。
 そして、当時の私には大曲だったこの作品、師匠にみっちりしごかれて、その声が聴こえるよう。
 指と耳が微妙なタッチも覚えている。 でも、今の私はそれを発展させることもできる。
 当時なかったメカが少しは強くなった。
 
 大学の学内協奏曲コンクールピアノ科予選での結果。 周りが驚く結果。 主任の政治。 
 だから、ずっと聴くこともできないでいた曲です。
 グリーグのピアノ協奏曲 今回は第1楽章のみ。
 もちろん、今回もピアノ伴奏での本番ですが、それでも、私がこの曲をもう一度、人前で弾く、というのは大きなことです。
 やっと正面から向き合う気持ちになったのです。

 ロマン派の協奏曲としては地位が下にみられることが多い曲ですが、私はあの前向きな広がりが好き。
 でも、最初に書いたように、師匠は私と同じように結果にがっかりし、自分の生徒に何倍も厳しい結果をつけるあの師匠が、本当に落胆したのです。 だから、卒業試験で変な点数をつけられないように、これ以上悪さされないように、主任の生徒になったらどうか?(それまでも主任には誘われていたので)という提案。
 もちろん、私はそれをうけいれませんでした。 そして、卒業試験では落ちはしないものの、やられました。
  
 カーディフ時代の友達には、いつ私が主任を殴りに行くのだろうか?と心配されていましたが、もちろん、それはしません。
 でも、私はここまで来るのに、ちゃんと向き合うのに11年かかった。
 これをちゃんと本番で弾けたら、自分の世界を出せたら、それが一つの区切りだと思います。
 
 来週伴奏合わせをお願いしていますが、今日は一人で通して弾いて、最高に気持ちがよかった。
 ベートーヴェンの最後のソナタ、ショパンの幻想ポロネーズ、中に中に入っていく曲はもちろん好きですが、たまにはこういう曲も気持ちが良いものです。
 
 昨年、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番『皇帝』を譜読みしていた時には、あまりのポジティヴさに面食らいましたが、それとはまた違う。
 
 本番は楽しいだけではありません。 でも、先週のチェルトナムの時もそうでしたが、弾くのが楽しみで楽しみで、遠足前の子供みたいな気持ちになる時もある。
 今回もそう。 でも、本番で楽しむためには、それまでの準備が必要。
 今日、レッスンで見違える素敵な演奏をしてくれた同じような時に本番がある生徒のことを思いながら、私も準備を進めようと思います。

Posted on 2015/11/07 Sat. 23:08 [edit]

category: 音楽

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