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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

頼るもの 

秋の夜長、という言葉をこれほどまでに感じることも珍しい今年のような気がします。
 どんどん明るい時間が減っています。 そして、夜の作業時間が増える。

 おもしろいことに、大きめの本番前だったり、コンクール前になると、ピアノからふと離れている時間、私がすがってしまうものがある。 不安がある時ほど、心のよりどころが欲しい時ほどその傾向が強いようにも感じる。
 それは、『のだめカンタービレ』。
 漫画本は、最後の3巻だけこちらに持ってきている(この最後の3巻が今の私に共通するのでしょう。 そして夢なのでしょう)のですが、こういう時は、基本動画に頼る。
 
 『のだめ』で何度涙したのかわかりません。 そして、これに何度助けられて、強い気持ちをもらったのかわかりません。
 心理、状況的にパリ編以降がしっくりくるので、それを繰り返すことが多い。
 
 『のだめ』、ピアノの先生によっては、あまりにも現実的でない、となるようですが、もちろん現実的でない部分もありつつも、私はのだめ以上にイギリスでピアノの勉強を始めた時の経歴がありえないものだったので。
 これまでに、何人の先生方をポカンとさせ、言葉を失わせてきたのか、わかりません。 ロンドンで修士号の時にお世話になったゴードン先生には、何度私の経歴を説明したのかわかりません。 私の2度の手のけがのこと、怪我の理由は一度言っただけで全然お忘れにならないのに。

 実写版も好きですが、一つ一つが短いアニメ版は、実写版には描かれていないことも原作から入っていて、より深く感じることも。
 
 きっと、思っているよりも私は単純なのでしょうね。 この年になっても、『のだめ』に勇気をもらって、次に進む力を感じて。 
 
 ショパンコンクール、今回はほとんど動画も観ていませんが、ファイナリストが発表されて、日本人は小林さんだけセミファイナルに進んでそのままファイナルまで行きましたね。
 友達がFacebookで彼女の4歳の時の動画を載せていましたが、彼女の16年前の演奏の方が、私の16年前よりもはるかに上手。
 年齢差はあっても、やはり私はピアノの経歴がおかしいのであるのだから、現在20歳前後の人と同じ感覚なのだ。 いや、先生について重点的にピアノを勉強できたのは私の場合10年にも満たない。 この世界では非常に短い。
 色々な思いがあります。
 でも、自分に与えられたことを真摯にこなしていくしか私には残されていません。
 
 この数年、思いはあっても諦めていたこと、やっぱり諦めきれない気持ちがあるから、頑張って掴みにいこうかな、と。
 年齢が年齢なので、どうしても、若い人よりも厳しく点数がついてしまうけれど、何もしなければ何も起こらない。
 
 大学時代の友達で、今でもピアノを弾いている人はとても少数。 日本の音大よりも生徒数が少ないにも関わらずにです。
 練習、本番のプレッシャーに耐えられず、自分では弾くのをやめていってしまって、今は教えだけ、という人も多いのです。
 練習が大変でも、私はピアノを弾くことが大好きで、それを聴いて頂くことが何よりも私にとって幸せなのだろうな、と思います。 舞台に出ていく前は、緊張で、どうして私はこれをやることにしたのか?と思うこともありますが。 でも、それでも、ひとたび舞台に出れば、幸せなのです。
 
 複雑骨折から2年半経って、やっとサポーター無しでずいぶん生活できるようになった私の左手。 親指の動きは元に戻りませんでしたし、完全に痛みがなくなった、とも言いきることはできませんが、それでもこれだけ弾けるようになったのはとても嬉しいこと。
 再来週のラストスパートをしながら、11年ぶりに来月人前で弾く曲をさらいなおそうと思います。 

 

Posted on 2015/10/16 Fri. 23:37 [edit]

category: 音楽

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