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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

難しいけれど、『楽しい』と思える地点に立った生徒 

 ここに何度も書くように、イギリスで楽器を勉強する子供たちは、原則的にグレード試験を受けていきます。
 グレード試験の曲だけが、ピアノのレッスンを受ける価値がある、と思っていらっしゃるご家庭も多数です。
 
 先日、グレード5の試験を終えて、次のグレードは楽典(セオリー)に合格してからでなければ受けられない為、ちょっと時間がある10歳の生徒。
 グレード8まで受けたい!という彼女の希望をかなえる為には、今ここでポピュラーをやっていてはこの先が進めなくなります。 よって、ご両親と話し合い(=説得)して、これからの土台作りをすることに。
 
 スケール、アルペジオ、初見はこれからグレード6以上に必要なものを継続して行う。
 音楽的テクニックを学ぶのに最適な、バーナムのDozen a day(日本の方々からは、これは、初見用、と何度もお聞きしましたが、これでは初見にならないし、あれだけ細かいことを学べるのに初見に使っていては、使わない方がまし、と思ってしまう)も引き続き。

 バッハの2声のインヴェンション、モーツアルトのソナチネ集、ロマン派、近現代。
 とりあえず、この3つを加えることに。
 
 バッハは、小プレリュードをしようか迷ったものの、彼女に楽譜を見せて話をして、チャレンジしたい、という考えを持っていた為、インヴェンションに直接進むことに。
 スタンダードな指使いを元に(楽譜には一切指番号は書かれていません)、私が彼女の癖、学んでほしい指移動を考えながら、指使いを振りました。 よって、彼女の楽譜を見ながら私が弾くと、すんなりこないこともあるのですが、指番号は一通りしかない、ということはまずないので、生徒一人一人、違う指番号の楽譜を作っていきます。
 
 今までとは違って、左右の手が同じように動かなくてはいけない。
 片手で弾けていた、と思っても、今までのようにすぐに両手では弾けない。
 昨年の夏まで、適当な練習をして私に注意ばかりされていた彼女が、スピードをあげて弾きたがることも、適当に両手で弾いてくることもなくなりました。
 驚くほど、正しく練習をしてきます。

 モーツアルトのソナチネは、楽しいらしい。
 そして、バッハもモーツアルトも慣れない形で大変だから、と思って、短めにギロックの『トンボ』をやっていますが、こちらは、あとはテンポを上げるところ。
 よって、先日のレッスンでは、バッハ、モーツアルト、ギロックのアーティキュレーションの違いを徹底的にレッスン。
 
 モーツアルトで新しく学んだスタッカートがギロックでは違う、と言われたり、8分音符の捉え方が違ったり。
 かなりまいってしまったようでした。
 が、レッスン後の彼女の顔は妙にすっきりとしていました。
 反対に、ピアノ、セオリーあわせて1時間半のレッスンを終えた後の私は、お母様が、
「大丈夫? 憔悴しきっているわよ」
 とおっしゃる状態だったようです。
 
 今の彼女は、これらの違いを学ぶことが、『楽しい!』と思えるらしいです。
 今までが準備期間。
 今は、やっとスタート地点。
 
 彼女もバッハが凄く面白いらしい。
 今まで弾いていなくて、最初は緊張していましたが、わかってきたら、インヴェンションはおもしろいようです。
 私の生徒は今までをみていて、インヴェンションが好きな子が多いように思います。
 よくわかりませんが。
  
 楽譜をみて、音を正しく読んで、正しくリズムをとって。
 これができてから、本当に楽しくなるところ。
 
 グレードの曲以外から勉強する。 
 こちらにとっても、本当に彼女に今学んでもらいたいことを教えられるので、嬉しく思っています。

 
 

Posted on 2015/08/02 Sun. 20:37 [edit]

category: 音楽

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