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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

プロムス(Late Night Prom イブラギモヴァ ヴァイオリン無伴奏 第2夜 8月1日) 

ロンドンの夏の風物詩、プロムス。
7月中旬から9月第2週目くらいまで、毎晩ロイヤル・アルバート・ホールを中心に繰り広げられる、クラシック・コンサートの数々。

 修士号時代は、このアルバートホールの目の前の音大へ通っていた為、大学で行われていた、プロムスのプレトークの会場係のバイトをよくしていましたし、聴きにもいっていました。

 プロムスの特徴は、もちろん、事前予約の座る席もありますが、平土間部分には椅子がなくて、立ち見になること。 平土間と一番上のギャラリーの立ち見は、一人5ポンド(現在のレートで900円くらい)。
 ゲルギエフだって、ベルリンフィルだって、ウィーンフィルだって、なんだって同じ値段。
 立ち見でも立ち位置が決まっているロイヤルオペラハウスとは違い、ここでは早いもの順なので、数時間前から列ができるのです。

 私は、去年、一昨年はプロムスに行っていません。
 考えてみたら、骨折の後、オペラハウスとは違ってレールがないところに立つのは怖くて、プロムスに行けませんでした。
 これに行こう、と思うようになった、というのは、未だにサポーターを外せない私の左手も、ずいぶん良くなった、ということなのでしょう。
  

150801-1


 夜9時半。 こんなに暗くなりました。
 
 6時半から9時まで、オーケストラのコンサートがあった後、二晩にわたって行われた、夜10時15分からのLate night Promの二晩目へ行ってきました。
 それも、行く予定がなかったのですが、夕方ここを通りかかった時にオペラハウスのお友達からLate night promのことを伺って、せっかく近くまで来ているのだから、と急遽行くことにしました。
 このようなことが可能なのが、プロムスの良いところでもあります。

150801-2


 私は並ぶのが多少遅くて、前から5列目くらいで聴きました。 オペラハウスのお友達は、一番前の真ん中にいらしたので、気合の入り方が違います。

 演奏したのは、ロシア生まれのイギリス育ちの若手ヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ。
 名前はよくみかけますが、私は実際に演奏に触れるのは初めてのこと。
 
 2晩目のこの日は、バッハの無伴奏ヴァイオリンソロから、
 パルティータ 第2番
 ソナタ 第3番
 パルティータ 第3番

 あの巨大なロイヤル・アルバート・ホールで無伴奏のヴァイオリンというのはどのようになるのか?と思ったのですが、私が立っていたのは舞台に近いこともあり、音響的には全く問題がありませんでした(上のギャラリーにもちらほら人影がありましたが、どうだったのでしょう?)。

 非常に説得力のある演奏。 どうして、これだけ彼女が活躍しているのかがわかります。 見せかけではなく、中身のある演奏。
 学生時代から、私はヴィオラ、チェロとはよくデュオをしていましたが、ヴァイオリンはたった一人だけ。
 好きな曲も多いのですが、あまり私と相性の良い楽器ではなく、一番ヴァイオリンのことを学んだのが、サマーコース中にヴァイオリンのレッスンの伴奏に行った時、という非常に中途半端な勉強の仕方をしています。
 
 彼女の演奏は、フレーズ感の捉え方が、私の考えとは違うことも多く、何度か私はどこかへ行ってしまったのですが、確かなテクニックに、バロック的な歌い回し、気持ちの良いものでした。
 1曲目のパルティータ第2番のアルマンドの途中でいきなり演奏をやめてしまい、心配しましたが、途中から再び弾き始め、しばしの後、集中力が戻っていたので、これがプロフェッショナルなのだな、と改めて思うばかりでした。
 ただ、これを日本でやったら、大変なことになるでしょう。 

 あくまで私の個人的考えでは、第3番のパルティータの演奏の方が好きでした。
 
 こうして、なかなか聴く機会のない(ききにいかない)ヴァイオリンの無伴奏演奏、思いもがけず演奏に触れられて良かったです。
 プロムスの終わりころには、一晩で(!)ヨー・ヨー・マがバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲を演奏するようで、ぜひ聴きたかったものの、生憎私は日本。
 
 この日の終演は、夜11時45分頃。
 途中で帰る方々もちらほらいらっしゃいましたが、私のオペラハウスの友人を始め、70代の方々が、このLate night promとその前のオーケストラのコンサートを立ち見で聴いていらっしゃる、という驚き。
 本当にお元気です(足の調子が悪い、とおっしゃいながら立ち見なのです)。
 
 週の始めにあった、プロコフィエフのピアノ協奏曲 全5曲を3人のロシア人ピアニスト、ゲルギエフ指揮で演奏、というものに行きたかったものの、行けなかったのがとても残念。
 きっと、このLate Night Promが今年の私にとって最初で最後のプロムスになりそうです。
 

 
  

Posted on 2015/08/03 Mon. 22:44 [edit]

category: エンターテイメント

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