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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

チャイコン1次が終わって 

モスクワで行われているチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門、1次予選の結果が出て、なるほど、と思いながらみていました。

 今回は予備審査を通って1次予選に進んだ中には、王立音楽大学時代の同級生が一人、一つ下の学年だった人が一人参加していました。 残念ながら次には進めませんでしたが。 私は自分の言葉のある演奏で、好きだったのですけれどね。 当時の演奏よりもずっと好きかもしれません。

 時間的に、完全にLiveではみることがほとんどできませんが、残っているアーカイブをかいつまんで聴いていました。
 
 達者に弾くけれど、聴いていて疲れてしまった人、聴かせてくれた人、色々。
 もちろん、現地での生の音とは違うことは承知しています。
 ですが、音楽的流れ、というものは音響で多少変わるもの以外は、そのままではないのか?と思いながら聴いていました。

 凄く自分の言葉があって、私好みの人たちで私が聴いた人たちは、皆落ちました。
 うまいし、お手本だけれど、それほど訴えてこなかった人たちが通っている。
 多少のミスタッチがあっても、勢いがあれば、通っているようにも思います。
 これが、コンクールというものなのだ、ということを再び思い知らされました。
 これでは、私は小さいコンクールでも通るわけがありません。


  ロシア人コンテスタントも多い今回の1次予選。
 私が受けてきた教育。
 イギリスにはない演奏奏法。

 ロシア、というと、爆音でグイグイ押しまくる、という印象が日本では強いように感じますが、私はそれだけ、とは思いません。
 師匠はモスクワでは無くて大学からはサンクトペテルブルグなので、またモスクワとは違います。
 ただ、モスクワでも爆音系ばかりでは決してありません。

 1人、40-50分で、バッハの平均律、ショパン、リスト、ラフマニノフのエチュードを1つずつ、古典のソナタ、チャイコフスキーの任意の曲を1曲以上。
 
 統計を取るのが好きな私は、1次予選参加者の選曲の統計をとってみましたが、今年は、ショパンは25-6の3度のエチュードが非常に多い。 反対に、結構普段は多く見かける10-4がたった一人。

 リストのエチュードは、12番の雪かき(雪嵐?)がダントツ。
 10番 ヘ短調が意外と少ない。
 
 ラフマニノフは、やはり、39-5,9が多いですが、意外なことに私がたまに弾いているいつもなら弾く人がほとんどいないような39-3を弾いた人が3人も。 そして、33-2を弾いた人が4人も。 ヴィルトゥオーソなエチュード、と書かれている場合は、33-2を入れるのは私的に微妙でいつも躊躇していたのですが、今回はそれは記載されていませんでしたが、とっても意外な選曲でした。

 古典のソナタでは、いつものことですが、モーツアルトのソナタの難しさ。 5人弾いて全員次に進めていません。
 ベートーヴェンは、作品111、最後のソナタが熱情と同じ人数だったのも意外なこと。
 反対に、いつも多い印象がある110は一人だけ。

 統計を取ってどうするのだ?と思うのですが、おもしろいのです。
 自分自身の参考にもなる。

 チャイコフスキーは、さすがに、ドゥムカ、作品19-6の主題と変奏が多いですが、意外と2つの小品 作品10(2番のユモレスクのみも含め)が多かった印象。
 素晴らしいエチュードを繰り広げても、『四季』は平坦だったり、改めてチャイコフスキーの小品の技巧的な曲とは違う難しさを感じました。


 3月にドイツのコンクールへ行った時、お喋りをしていた日本人参加者と選曲、特に古典ソナタとエチュードについて話し合っていました。
 彼女の先生は私の師匠と違って国際コンクールで数多く審査員をしていらっしゃるらしく、そういう方からの意見も伺えてたので興味深かったのですが、今回の結果と照らし合わせても、あそこで話していたことがリアルになってきました。

 審査員にもよりますし、コンクールは本当に難しい。
 コンクールで1位を取った人、もう一度聴きたい、と思わせてくれる人ばかりではありません。
 もちろん、凄い何かがあるのです。
 でも、今回個性が強かった人たちが落とされているのも事実。
 
 本選のコンチェルトも良いですが、私は1次予選、セミファイナルまでを聴くのが好きなので、あと数日楽しみたいと思います。
 
 

Posted on 2015/06/20 Sat. 23:33 [edit]

category: 音楽

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