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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ピアノを続けなくてはいけない理由 中学入試編 

 学年末でなんだか忙しそうな私の生徒たちです。

 日本だと、どうしてもピアノレッスン人口が減ってくる中学生以降。
 残るのは、本当にピアノが好きな子と、親の願望がよほど強いお宅でしょう。
 
  そうでないのがイギリス。
 そして、これからもっと大変(私たち教える側)になるのが、イギリス。
 
 イギリスは、原則的に小学校も含め、学校のそばに住めば、そこに通える、というわけではありません。
 特に、中学生以降(7年生以降)は、学校の差が非常に大きい(日本もそうですが)。
 
 基本的に7年生から9年生、そして10,11年生のGCSEまでは同じ学校。
 より専門的な勉強になる12、13年生のA Levelsは違う学校に行く人もいますが、ほぼ同じ学校だと思います。

 公立の中学でも入試があるのです。
 誰でも行ける学校は、問題も多く抱えているのが現状。
  
 2、3年前に変更があり、多くの公立の中学の入試が、それまでは6年生の秋に行われていたのに、なんと入学1年以上前の5年生の夏に行われるようになりました。
 私立は今まで通り、6年生の秋から冬にかけてが多いように思います。
 
 よって、私が住む地域では、今が2016年9月に中学生になる子供たちの入試時期。

 公立の中学の場合、お勉強枠とは別に、音楽枠入試というのがある場合があります。
 そして、ロンドンちょっと郊外の学校は、兄弟枠なんてすごい枠も。
 名前の通り、兄弟が通っていたら、入れてしまう枠。
 音楽枠入試、というと大げさに聞こえてしまうようですが、別に音大を目指すような人、という意味ではありません。
 ただ、入学してからは、学校のオーケストラ、クワイヤーに参加が義務付けられるようではあります。

 よって、お勉強枠、音楽枠の両方での受験が多いのでは?と思います。
 音楽枠は、私の地域の学校の場合、楽器演奏(1つか2つ)と調音(Aural)。
 楽器演奏も、ピアノだけではよほど他の人よりもできていないと、通りにくいことが多い。
 オーケストラの楽器、人気のフルートやクラリネットは大変。
 始めるのが遅い場合、音楽枠を狙うことが目標で楽器を習う場合は、ダブルベース、バスーン(ファゴット?)、フレンチ・ホルン、ハープ、などやる人が少ない楽器を狙う。
 
 私立だと、授業料が日本の比ではないので、お勉強の奨学金と、音楽の奨学金があることが多い。
 お勉強で合格しないと、音楽奨学金のオーディションは受けられない。
 そして、オーディションも希望者全員ではなくて、一定のグレードに達していないと呼んでもらえない。
 よって、それまでに、そこに達するようにご父兄から言われることもありました。

  公立も、私立も楽器演奏は皆トントンのことも多く、差がつくのがオーラル(調音)。
 これに早くに気が付いたお宅は、1年前から調音に力を入れます。
 私は、今年大学生になる子ですから、8年くらい前に知っているお母様に頼まれて、入試のための調音のレッスンをしていました。
 日本のように過去問があるわけでもなく、文章で説明された大まかな内容を私なりに理解して探っていくレッスン。
 最初の子がとても賢い子でもあり、第1志望の私立で大きな額の音楽奨学金を受けたことから(私の力ではなく、ヴァイオリン、ピアノ両方とも出来の良い子でした)、その後は3年ほど続けて口コミでこの入試の調音のレッスンをしていました。

 一昨年、入試前にちょっと調音をして音楽枠を受けた私の生徒もいましたが、今回は久々に、(公立の)入試調音を。
 といっても、お母様が音楽枠のことを知らず、調音があることも知らず、入試2か月前に急に言われたこと。
 私がピアノをみているわけでもなく、ほかの楽器を習って1年。 
 リズムが全く分かっていないレベルからのスタート。
 付点音符も、8分音符も知りませんでした。
 
 叩き込みレッスンです。
 子供が音楽が好きではなくても、やらなくてはいけないのです。
 
  日本のように書き取りではなくて、聞いたメロディーのリズムをたたく、歌う、曲を聴いて説明する、などという内容なのですが、やったことがない子には困難な内容。
 今までは、ピアノでグレードが6に達して、グレードでの調音を勉強していた子たちの強化レッスン。
 今回は初めてのケースで、私自身がその場でどのように対応していくのか、というのが試されました。
 
 こうして、音楽が嫌いでも、習わせるご家庭が多いのがイギリス。
 学校で習える(Boroughからの補助金もありますし、低価格。 授業中に抜け出して、楽器のレッスンを受けるのです!)こともあり、楽器人口が多い、とも言えます。

 日本のように中学受験だから、ピアノも1年お休み、というわけにはいかない。
 よいところでもありますが、子供が音楽好きでない場合は、大変だと思います。

 長くなったので、大学入試編はまたの機会に。

 
 

Posted on 2015/06/17 Wed. 10:21 [edit]

category: イギリス事情

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