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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ウィンザーのフェスティヴァル 

諸事情により、ここを1週間ほど放ってありましたが、また戻ります。

 日本人にも人気の高いロンドン郊外のウィンザー(Windsor)に初めて行って参りました。
 何年もイギリスに住んでいるのに、観光地にほとんど行ったことがありません。 長く住むとそういうものかもしれません。

 が、観光目的ではないのが私。

150614-1


 今日の目的地は、駅から徒歩5分ほど、観光客も多かった、St John's教会。
 
 昨年から始まった、という、ウィンザーのピアノフェスティヴァルに参加してきました。
 フェスティヴァルとは、様々な意味がありますが、ここでは、イギリスで盛んな、発表会とコンクールの間のようなミニコンクール。
 順位はつきますが、日本のように格式張らず、音大を目指しているような子以外も勉強の為に受けられます。
 楽器の種類が多いことがほとんどなのですが、ここはピアノのみ。
 私も、生徒たちを北ロンドンで行われているものに誘っていますが、今回は、私自身が参加。
  
 私自身は、あまりフェスティヴァルに参加していないのですが、フェスティヴァルの良いところは、細かな講評を書いて頂けること。 全体的に審査員(一人)からのお話もあります。
 
 ちょうど、6月は演奏の機会がなかったこと(今年受けたいコンクールもあったのですが、グレード試験、中学音楽枠受験があり不可能)で、たまたま見つけたフェスティヴァル。 審査員が、2年前に他のフェスティヴァルで私の生徒たちが良いことも悪いことも私が納得のいく講評を頂いたこと(もちろん、結果もついてきました)で、私に対してはどのような結果になるのか知りたかった、というのが理由。
 
 誰もが参加できる、Open classに参加。
 Open classにも色々とあり、ここでは、バロック、ソナタ(どの時代の物でも、1楽章)、ロマン派、リサイタル(18分以内2-3曲)の4つ。
 私は、リサイタルとロマン派に申し込み。
 
 元々は、リサイタルだけを受ける予定だったのですが、ここで、今後の生徒の指導も含め、自分の苦手な曲でプログラムを組むことに。 でも、それではちょっと寂しいので、賞狙いで(!)、ロマン派にも申込み。
 
  最初に、ロマン派のクラス。
 ここでは、ショパンの幻想ポロネーズを演奏。
  
 先週は諸事情により、教え以外は集中できず、昨日も弾けていなくて(指は動くけれど、やりたいことが何一つできない。 空っぽの心)参加をやめようと思っていたほど。
  
  意を決して演奏し、演奏に集中はしていたものの、反対にその集中が仇となり、最後は涙をこらえながらの演奏。 あんなことは初めて。 
 ヤマハのC2のピアノはとっても弾きにくく、鍵盤は、ベタベタ(クラスとクラスの間に、主催者の方に話して、Wipeして下さいました)。
 ですが、自分で抱え込んでいたものを、言葉を発しないから、演奏でうまく誰にもわかることなく今の私の抱えていたものを出し切ったようで、演奏後は変な充実感。

 結果は2位。 
 色々と思うこともありますが、他のクラスの参加者の先生らしいどこかのピアノの先生が、わざわざ嬉しいことを伝えにいらして下さったので、そう思ってくださった方が一人でもいらして下さったことが嬉しかったです。
 そして何より、イギリス人(特に男性ピアノ教師)と相性が非常に悪い私が、珍しくイギリス人に賞を頂けた、ということが驚きでした。

 
 他の年齢枠のリサイタル部門を挟んで、フェスティヴァルの最後が、Open classのリサイタル部門。
 ちなみに、他の年齢枠でのリサイタル部門は聴いていたのですが、昨年のサマーコースに参加していた子がいて、再会。
 目立たぬように生きているのですが、住んでいる地域を離れての参加でも、誰かに会うようです。

 
 そして、リサイタル部門では
 バッハ: 平均律クラーヴィア曲集 第2巻 第1番 ハ長調
 フィリップ・マーティン: The Rainbow comes and goes
 ショパン: ノクターン ロ長調 作品62-1

 1年半前のコンクールでもつれた、苦手なバッハの平均律を今回は弾くことに。 国際コンクールに比べ、苦手なものを出したい、というのが私のフェスティヴァル参加かもしれません。
 事故も起こらず。 が、攻めの演奏ではありません・・・
 非常に豊かな響きの教会。 気を付けていたのですが、それでも、響きにやられてしまう部分もあったようで、テンポのことを言われましたが、これは、これから教会でのコンサートの教訓にもなるので、言われてよかったです。
 
 フィリップの曲は、3月にドイツのコンクールで弾いてから、放ってありました。
 苦手な現代曲。 ですが、イギリスではグレード7までは、必ず1曲現代曲が入る為、私自身が弾けないと指導もあやふやになる。
 よって、グレードの試験官もしている今回の審査員にどのような講評を頂けるのか、が今回これを弾いた理由。
  本当は、師匠にレッスンをして頂きたかったのですが、この曲の作曲家、フィリップはカーディフの音大でも教えていらして、私もクラスで何度か指導を受けています。 ちょっと困った師匠を持つ私は、これを師匠に見せたら、「どうせ、お前には他の男(の先生)がいるんだろ」と以前のようにいじけるのが目に見えているので、師匠も知っている人の曲を持っていくわけにはいきません(過去、現代曲を弾く試験で、師匠が作曲した曲を弾くのを拒否したことあり・・・)。
 
 心配していたのですが、全体的には問題が無かったようです。 が、私にはまだ解けない課題が残っているように思いますが。
 慣れない現代曲の和音、暗譜が怪しくなり、ペダル多めでごまかした部分、さすがに、もっとClearに、と書かれていましたが。

 
 さすがに苦手なもの3曲で勝負する気はなくて、最後は、弾き慣れたショパンのノクターンを。
 苦手な2曲の後だったので、変にリラックスしていました。

 賞には入らないつもりだったこの部門で、なぜか1位を頂きました。
 何かでお名前をみかけて、私よりもずっと活躍していらっしゃる(私が演奏を頂けないようなところでも演奏していらっしゃる方)も受けていたので、意外な結果でした。
 

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 生徒たちはメダルを頂いていますが、私はイギリスのフェスティヴァルで初めてメダル(その昔、カーディフで一度1位を頂いていますが、メダルはなかったので)。
 
 この部門、一人大学生くらいの若い男の子(とっても熱心なご両親)がいましたが、後は大人。
 大人の方は貪欲で、4つの全ての部門に参加していらした方も。
 アマチュア(ですが、方々で名前をみかけて、海外のアマチュアコンクールにも入賞しているような方)の方もいらしたり、私と同じように、ピアノを教えている方々がいらしたり。
 
 色々な刺激を受けてきました。
 そして、この私が珍しく、イギリス人から賞を頂ける、という快挙。
 一つの励みになりました。
 
 フェスティヴァルは、原則中で人の演奏を聴いていなくてはいけませんし、指慣らしもできません。
 演奏前に人の演奏を聴くのが苦手な私には、集中力を高めるのが難しかったのですが、これもまた勉強。
 
 生徒たちの気持ちにもなれるし、審査員がどのような考えがわかるようになるので、今後、フェスティヴァルに生徒たちを誘う際、あまりにも相性が悪すぎる場合(今年の某フェスティヴァルとか)、対策を練れるようになる。
 
 小さなフェスティヴァルなのに、同じ部門に日本人参加者もいて、ちょっとお喋りできたのも有意義。
 審査員の”達筆”を解読し終わっていないので、頑張ろうと思います(これが一番大変)。


 
 

Posted on 2015/06/14 Sun. 23:38 [edit]

category: 自分のコンサート

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