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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

師匠ご夫妻の発表会 

バンクホリデーウィークエンドのこの週末。

 恒例の師匠ご夫妻の生徒たちの発表会。
 私も、1年弱先生に最初に習っていた1998年、そして大学生になってから2001年から2006年まで(2007年も弾いたような気がしますが)先生に定期的に習っていた時は出させていただいていました。

 ロンドン郊外(厳密にいうと、ロンドンではなくて、ハートフォードシャー)の私立男子校の音楽棟ををお借りしての発表会。
先生方の息子たちが通っていたから、こうしてその後もお借りできているようです。

 今回が21回目の発表会、ということで、私は第4回に出させて頂いているのだな、と思いました。

 
 この発表会、生徒全員が参加ではありません。
 師匠がカーディフの音大で教えていらした頃は、5人くらいに声をかけた時もあれば、私だけの時もあれば、色々でした。
 皆で、ジュニアスクールの先生の生徒のお父様の車で行ったこともありますし、私は先生のお宅に前日に泊めていただいたこともあれば、いろいろな思い出があります。
 が、基本的に、発表会が日曜日なのに、その前の水曜日のレッスンの後、
師匠: 「じゃあ、日曜日に。 ○○を用意しておいて」
私: 「なに? 日曜日にって?」
師匠: あたふたしながら「予定があるのか? だめなのか?」
私: 「試験前だから、練習するだけ。」
師匠: 「よかった。 いつもの発表会だよ」

 と、このような会話が毎年なされていました。 一度は、2日前の金曜日に言われたこともありました。
 が、自分が出る時でさえ、こんな直前まで知らなかったのに、今回は、すでに1週間前の月曜日に、奥様の生徒のお母様に伺って発表会のことを知っていました。


150524-1


 今年は、師匠がある理由でお忙しくて、私にも手放す生徒を回されたほどなので、人数が少なめでした。
 そして、全員が出られるわけではないので・・・
 
 後半8人は、全員、中学、高校生(イギリスでいう、GCSE, Alevelsくらい)のグレード8を終えた生徒たち。
 最後の二人は、一昨日セント・マーティンでコンサートをした師匠の生徒たちでしたが、6人は奥様の生徒たち。
 音大を目指している子達ではありません。
 皆、このあたりの優秀な学校に通い、GCSEの試験は既に始まり、ハーフタームが終われば、A Levelsも始まります。
 
 車がなければ行くことが不可能な場所なので、連れて行って頂いたところの女の子は、既にGCSEの試験を8個終えて、ハーフターム明けの一週間に、8個、そのあとにも、と試験の真っただ中です。 外国語も、ラテンともう一つ。
 それでも、こうしてピアノを続け、夏にはディプロマ(Grade 8の上)を受ける予定です。

 彼女のことは、ちょうど10年前、先生方の子供の生徒5人と私ともう一人大学生で、ロンドンのユダヤ系ケアハウスで演奏をした時に知り合った子。
 その時、初舞台だったのですが、ずいぶんしっかりとした演奏をする子でした。
 
 今日はシューマンのノヴェレッテの1曲を演奏しましたが、客席をまとめることができる、聴かせられる演奏なのだな、というのが印象。 一番後ろに座っていたのですが、彼女の時だけ、客席の雰囲気が違いました。

 今はお勉強が大変で、30分のディプロマの曲を抱えていても、練習できるのは、最大1時間。
 それでも、小さい時に非常に熱心に練習をしていた貯えがあるから、基礎をしっかりと勉強しているから、今こうして続けることができるのだな、と思いました。
 ほかの子たちも同じです。

 もう一人、A levelsの1年目の女の子。
 彼女のことは、9年半前、私がロンドンに移ってすぐ、先生ご夫妻がロシアに出張に行かれた際、生徒たちのレッスンを任された時に出会った子。
 私のレッスンで泣いてしまい、奥様の生徒を泣かせたことで、私は本当に困ったのですが、お迎えにいらしたお母様も、報告をした時の奥様も、「いつも泣く子だから」と言われて、ちょっと安心した子です。

 彼女のいとこのレッスンを私は数年しているので、様子はちょこちょこ聞いていました。

 正直、彼女は小さいうちは目立つこともなく、発表会でソロを弾いたことはありませんでした(全員がソロではありません)。
 が、好きだったのでしょうね。 ずっと続けて、Grade7、8くらいになって、皆がソロを弾かせてもらえるようになるとソロを弾き始め、こうして続いているのです。
 決して器用な子ではないように思いますが、そこは奥様も選曲を考え、彼女ならではの演奏。
好きで続けること。 どんなに上手でも、好きでなければ続きません。

 私のまだ小さい生徒たちをどのように育てていくのか、その数年後をここで想像させていただける、大切な時間です。

 
 全体的に、皆、指がしっかりしています。 あの導入指導ですから。
 そして、構築力の強さ。

 発表会用に曲を仕上げる、というよりも、その時弾いているもの、4月初旬のグレードで弾いたものをしっかりと仕上げなおして演奏する、というスタイルです。
 
150524-2


 5週間ほどで還暦を迎える師匠と、姉さん女房の奥様。

 先生ご夫妻は、プログラムに記述は無かったものの、最後に連弾を。
 今回は、以前にも聴いていますが、ラフマニノフの6つの小品 作品11 から、スケルツォと賛歌(グローリー)。
 この二人の連弾は、一心同体なので。
 最初に説明がありましたが、グローリーでの、いくつもの鐘の種類。
 クワイヤーの音の重なり。
 
 お二人の演奏スタイルは違いますし、持っている音もずいぶん違うので、よけいに面白さがあります。

 休憩中、久々に先生ともお話しできて良かったです。
 そして、終わった後ご挨拶に行ったら、誰が誰の生徒かわかったか?と恐ろしい質問をされました。
 わかるときもありましたが、わからないことが多いです。

 今年4月までの課題曲のグレード7を弾いた子たち。
 フランク・ブリッジの子守歌。 とっても素敵な曲です。
 これは、一昨年当時9歳の私の生徒が弾いていた曲。
 ずっと育てていきたい、と思っていたのですが、諸事情により(ずっと耐えていたものの、お父様が私のことを召使のような扱いをする、言動、についに耐えられなくなって、子供たちを上手にしたい、という気持ちが私に無くなってしまった)、断腸の思いで手放した子。
 今でも、彼のことは忘れられません。
 今日演奏した子は、インド系の男の子。 14,5歳だったと思いますが、きっと私が教えていたあの子が大きくなったらこんななのだろうな、と思ったら、すごく複雑な気持ちになってしまって。
 
 
 今回は、グレード1-5までがほとんどソロがなくてちょっと寂しかったですが、5歳でもとっても弾ける子がいたり、私の生徒たちが弾いている曲(グレードの曲は同じなのです)があったりで、勉強になりました。

 そして、ここに来ると、色々な思い出があって、懐かしくなります。

Posted on 2015/05/24 Sun. 23:02 [edit]

category: 音楽

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