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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

弟弟子のコンサート 

昨日は、夜9時に教えを終えて生徒のお宅を出た時、まだ薄明るい。

住宅地を歩くと、前庭はライラック、シャクナゲが咲き、壁、入口にウィステリアが美しく咲いているお宅も。
バスに乗っていると、空き地(?)には、エルダーフラワーが咲き乱れ、新緑が目に入り、今が一番美しい季節だと思います。
バスに乗っても、いつもと違って読書がはかどりません。

 イタリアの記事を書くぞ!と思っていた途中、さすがに先週の疲れ、いや、その前からの直前キャンセルしたコンクールの準備の大変さもあり、帰ってきた途端に体調を崩し始め、先週休んでいる分、教えをこれ以上休めないので、他のことは何もしないで、教えだけは行っていたのですが、遂に水曜日の夜からダウン。
 水曜日の教えの途中から非常に駄目で、本当はその夜、1か月以上ぶりのオペラハウスへ行く予定で、チケットとビノキュラを用意して、楽しみにしていたのですが、この私が、教えの後、オペラハウスではなくて、家へ向かっていました。
 お夕食も食べずに夜8時過ぎにベッドに入って、起きたのは翌朝6時。
 ほとんど熱も下がったので、寝ることが一番なのだな、と思わずにいられませんでした。

 

150522-1


 咳もずいぶんおさまったので、とっても久々にセントラルロンドンへ(教えでは週に1度行きますが)。
昼間行くのは、いつ以来でしょう。

 トラファルガー広場の片隅に建つ、セント・マーティン・イン・ザ・フィールド教会(ここの地下のカフェはロンドンの中ではお手頃価格でおいしくて、好きな場所)。

 ここに来るのは、4月にルーマニア人の友達のランチタイムコンサートを聴きにきて以来。

 今回は日本風に言うと、私の弟弟子のランチタイムコンサート。
 昨年とその前、サマーコースで一緒になってお互い同じ師匠に習っていることがわかった仲です。
  
 彼は、ギルドホール音楽、演劇大学ジュニアスクールで師匠に習っているので、同所で師匠が教えているもう一人の女の子とのジョイントコンサート。

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 プログラムは
 
 来月17歳になる男の子
  ベートーヴェン: ピアノソナタ 第31番 作品110

 ロシア出身の女の子
  バッハ: パルティータ 第1番 変ロ長調 
  ラフマニノフ: 楽興の時 第4番

 
 一番前にビデオカメラをセットした師匠発見。
 すぐにわかる後姿でありがたいです。

 とりあえずご挨拶に行きましたが、連絡は取り合っていても、お会いするのは昨年のサマーコース以来。
 まさか私が来るとは思わなかったようで、驚かれました。

 男の子は、先生と勉強して5年目。
 後期のベートーヴェンのソナタ。
 私も一昨年先生にこれをやるように言われましたし(時間がなくて、譜読みしては放り、譜読みしては放りを繰り返しています)、大学在学中も他の門下生が弾くのを何度も聴いた曲。
 
  10代の彼には、音楽的に出来上がっていない部分が多々あるのですが、随所に、師匠のこだわりが見えてくる。
反対に、師匠がここを言ったのにできていないのだろうな、と思う部分も見えてきてしまう。
 私の師匠は、一つの曲を数人に弾かせても、絶対に皆が同じにはなりません。
 それでも、師匠の元で一から学んだ私には見えてしまう部分もある。

 でも、12歳の時から師匠の元で学んだ彼は、下地がたくさんある。
 ショパンのエチュードをたくさんやり(師匠の考えでは、エチュードというのは13歳までに、遅くとも17歳までにやるもの。 私が昨年、今の私に必要なエチュードは?と伺ったところ、一笑され、この話をされました)、まだタッチの甘さはあるものの、必要なものは持っている。
 この年よりも遅く師匠が手ほどきして下さった私には、本当に羨ましいばかりです。

 
 後半の女の子は、ロシアで勉強した後、2年前から師匠に習っているようですが、ロシアの基礎がみっちり。
 バッハのパルティータは、私が師匠と最初に勉強したバッハ。
 他の門下生でこれを弾くのを聴くのは初めて。
 だから、とっても懐かしかったです。

 こちらも、音楽的に流されることなく、理知的に、きっちりと凹凸を勉強しているな、という印象でした。
 ただ、この曲に関しては、昨年のサマーコースで私の生徒がこれをイスラエルのイリーナ教授にみて頂いた時に見学させて頂いた時の感想が強いのです。
 
 またバッハの舞曲を弾きたくなってしまいました。
 
 ラフマの楽興の時は、先日遊び弾きしていたところなのですが、この曲を師匠の門下生が弾くのを聴くのは初めてのはず。
 この曲は、何度かラフマニノフが十八番のモスクワのイリーナ教授のレッスン見学をしている為、頭の片隅に彼女の顔が浮かんできて、
「涙よ!! 悲しみの叫び!」
などと、彼女が叫ぶ姿が浮かぶばかりでした。
 
 イリーナ教授に比べて理知的な師匠の指導のこの曲は、やはりちょっと物足りなさも。
 良いのです。 師匠とイリーナ教授はお互いに得意、普通の部分を非常に理解し合い、私はよく、二人の指導を合わせるとちょうど良くなる、とお互いから言われていました。

 
 同じ門下生の演奏を聴いて、年齢は全然違いますが、刺激を受けてきました。
 女の子の方の年齢は知りませんが、イギリスは、これからGCSE, A levelsの試験で中学、高校生たちは大変な時期。
 音楽でA levelを取っていても、実技の他に学科が非常に大変なのです。
 その最中にこのコンサートを行う、ということ、準備も大変だったことと思います。
 
 先週コンクールを受けてきた身からすると、人前で弾くのと比べて、聴く方は楽だな、と思います。 が、コンサートが終わる頃には、自分が人前で弾きたくなってしまうのですから、やはりこれが天職なのでしょうね。


  

Posted on 2015/05/22 Fri. 22:59 [edit]

category: エンターテイメント

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