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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

たまにはピアノのこと 

 この2日ほどは多少肌寒く感じるものの、春を通り越して、夏のようなロンドン。
 思い返せば、昨年の4月も暖かったのですが。
 
 街中には、ノースリーブとか、ビキニのトップにショートパンツ、なんていう日本だったら痴漢にあいそうな格好の女の子たちがいます。
 考えてみれば、日本のように春物、という感覚がほとんどないと思うので、私も、いきなり冬物から夏物だけれど、夜帰る頃には涼しいので、迷いどころ。
 
 この分でいくと、昨年みたいに、8月に冬になるのでは?と多少心配。
 8月の本来ならば一番気候が良い時に、北と南の海岸沿いの街でのコンサートが入っているので、休み中だし、とんぼ返りしても教えには間に合わないから、ビーチでゆっくりしてからロンドンに帰る予定で鉄道の切符をとろうと思っていたのに、どうなることやら、です。

 
 たまにはピアノの話を。
 来週のコンサートの為に、久々に、いつ以来か思い出せないのですが、チャイコフスキーの『四季』から1月『炉辺にて』、6月『舟歌』を解凍中。 こちらもちょっと久々に、リストの『詩的で宗教的な調べ』より、『愛の賛歌』も解凍。
 チャイコフスキーは、1月にロイヤルバレエが上演していた、『オネーギン』の第1幕、1月でレンスキーのソロ、6月でレンスキーとオルガのパ・ドゥ・ドゥ。
 ロンドンでのコンサートなので、2月に同じ場所で弾いた時、オペラハウスのお友達もいらしてくださったりして、チャイコフスキーの『ロマンス』を弾きましたが、バレエでオーケストラで聴いているもののピアノ原曲を聴く、というのが新鮮だったそうです。
 よって、久々に、四季を解凍してみることにしました。
 
 久々に楽譜に対面して、とりあえず、通してみたら、1月『炉辺にて』では、中間部、バレエでは数小節抜けていることに気が付き、すっかり、原曲ではなくて、バレエ版の方の印象が強くなってしまっている自分にショック。
 バレエの中では、詩人のレンスキー、彼の婚約者である、ラリッシュ家の次女、オルガによって踊られるこの場面。
 オペラハウスの中の空気がこの作品の中でも、非常に変わる場面です。
 続く6月『舟歌』では、若い二人の幸せなパ・ドゥ・ドゥなのに、中間部を除いては、短調で書かれているこの曲。 
 短調=悲しい、とはならない、という良い例だと思います。

 1週間ほど前、生徒のお父様に頼まれて、生徒のおばあさまが亡くなったから、そのお葬式(正式には、火葬場での家族、友人とのお別れの儀)で、写真のスライドを流す時、13分30秒の演奏を頼まれました。
 お父様からのご希望は、ジョン・アダムズの『シンドラーのリスト』のテーマ曲。 ですが、これ自体は非常に短いので、これに、加える曲をジョン・アダムズの曲で探したのですが、私の知識のなさもあり、短時間では見つからず、きっと、お写真は幸せなお顔が多いかな、と思ったので、エルガーの『エニグマ変奏曲』の『ニムロッド』を追加。 そして、マーラーの交響曲第5番の『アダージェット』をところどころつなぎに使う。
 エルガーとマーラーは、長調で書かれたもの。 非常に美しいメロディーですが、悲しみからの立ち上がり、のように私は感じる曲。
 生徒が言うには、あそこで、長調だったのに、あまりにも悲しくて、みんな泣いていたよ、と。
 私も、すすり泣きがずっと聴こえていました。

 だから、私は、生徒たちに、長調=楽しい、短調=悲しい、とは教えられないのです。


 オペラハウスのお友達が今回もいらして下さるようなので、あの場面を思い浮かべて頂けるような演奏ができたら、と思っています。

 そして、すっかりプログラムのレパートリーの隅に追いやられていた、リストの『愛の賛歌』。
 先月、某バレエのガラで、私の大好きな振付師の作品がこの曲に振付けられたものでした。
 ピアニストがあまりにも酷くて、何の曲を弾いているのか、最初はわからなかったほど。
 音も半分以上弾いていません。
 ですが、この曲の存在を思い出し、あの教会で弾いたら素敵かもしれない、と思って、今回久々にプログラムに加えることに。
 
 バレエを観に行って、自分のコンサートのプログラミングのアイディアも頂く。
 
 新レパートリーも入るので、あと数日、頑張りたいと思います。

 

Posted on 2015/04/18 Sat. 23:12 [edit]

category: 音楽

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