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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

オックスフォードでのコンサート (4月9日) 

日中は、半袖で歩くことができるほどの陽気でした。

 昨年10月以来、約半年ぶりの遠征でのコンサートは、3月頭まで月に2度ほど教えに通っていた、オックスフォードにて。
 

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 市内にある、Wesley Methodist教会での、コンサート。
 まだ、ランチタイムコンサートがシリーズ化して、日が浅いそうです。


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 プログラムは、
 バッハ: 平均律クラーヴィア曲集 第1巻第8番
 ショパン: エチュード 作品25-12 『大洋』
 ラフマニノフ: エチュード音の絵 作品39-3
 ヴラディゲーロフ: 歌
 ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 作品111

 私にしては非常に珍しいことに、エチュードは弾いたものの、ショパンを弾かないコンサートでした。
 
 学生の時以来、久々に新しいショパンのエチュードに着手し、今回が初舞台。
 ショパンのエチュードは、本当に怖いです。
 ラフマニノフも、昨年のサマーコースで、モスクワ音楽院のイリーナ教授にしごかれて、そのまま放ってあったのですが、今回解凍をしながら、先生の声が聞こえるばかりでした。

 ヴラディゲーロフは、ブルガリア人の作曲家。 ロマン派の流れをもちつつも、和声は現代風の部分もあり、譜読みをしながら、間違っているのでは?と思いながらの仕上げ。 譜読み開始から1か月だったので、不安もありましたが、実際に舞台に上げると、あの不思議な和声感が心地良い部分もあり、新たな発見がありました。 

 そして、この不思議なプログラムの最後は、ベートーヴェン。
 5週間前に、ベートーヴェンの生地を訪れてから、最初の本番。
 昨日、オペラハウスで、ロイヤルバレエの、マクミラン振付けのマーラーの『大地の歌』を鑑賞したばかり。
 死の使いが出てきたり、若さがあったり、意識は全くしなかったのですが、ところどころで、あの舞台が目の前に現れてきて、演奏しながらも、新しい発見がたくさんありました。

 ちょうど、イースター明けのコンサート。 イースター=復活祭、ということで、私にとって、このソナタは、第1楽章で地獄、第2楽章で、天国を表しているように思うので、クライストが十字架にかけられて、そして、生き返る、という復活祭にぴったりだったのかな、なんて、教会で弾いていたからこそ、場面が脳裏に浮かびました。

 ピアノは、非常にBrightな音の、ベヒシュタイン。 非常にコントロールが難しく、リハーサルの時は、第2楽章で参ってしまいましたが、本番では、一瞬にして客席の空気が変わるのを感じられるほどの音が出せた瞬間もあり、勉強になりました。


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周りに、背の高い建物が無いおかげで、塔の高さが目立ちます。

 ベートーヴェンの最後の音を出して、休符の後、絶妙のタイミングで、Brilliant!と叫んでくださった男性がいらっしゃいました。
 さすが、地方、というか大げさな、でも優しいな、と思いつつ、タイミング的に(いわば、歌舞伎で、屋号をいうタイミングのようなもの)音楽に詳しい方かしら?と思いました。

 帰る前に、教会の主催者の方から、この方は、毎回コンサートにいらっしゃるものの、反応をみせたことはない。 だから、驚いた、とのことでした。
 今までが今までなので、私は人の評価を決して鵜呑みにはしませんが、少しだけ、Brilliantと言ってくださった気持ちを頂こうと思います。 

 今まで、いくつかの本番を経験してきましたが、学生の時から考えても、今回は初めて、当日に目がものもらい。
 日本にいた中学、高校生時代は、毎回のように定期試験になるとものもらい。
 イギリスに来てからは減ってはいましたが、当日にものもらいだと、片目が霞んで、弾きにくいことを実感しました。
 そして、目をつぶって弾けるようにしておきなさい、という師匠やサマーコースでお世話になっている先生方のお言葉を実感するばかりでした。 やはり、新曲は、目をつぶって70%程しか弾けるようにしておかなかったので、多少焦りました。
 日本から持ってきてある、一回分ずつに分かれているものもらい用の市販の目薬に感謝。 このような繊細なものはこの国にはありません。

 

 
 

Posted on 2015/04/09 Thu. 23:26 [edit]

category: 自分のコンサート

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