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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

コンサート @Sewerby Hall and gardens, Bridlington 

 数日前までは、浴衣を着て、盆踊りへ行くのがちょうど良いような気候でしたが、一気に冬が近づきました。

  

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 昨日は、昨年8月末に初めて呼んで頂いて以来3回目になる、ロンドンから北へ300kmあまり、東の海岸沿いのブリリントン(Bridlington)でのコンサートでした。

 今シーズン、最初のコンサートでした(演奏自体は、既に先週始まっていたのですが)。

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 前回、4月末に訪れた際には、お屋敷を改装中でシートに覆われていましたが、6週間前から、一般公開が再開されたそうです。

 この向かって右側の、オランジェリーが演奏場所。
  
 ここは、クラシック演奏者には珍しく、1時間半ぶっ続けコンサートです。
 カジュアルな感じなので(コンサートを聴きにいらっしゃる常連の方もいらっしゃいますが、お屋敷、お庭に遊びに来て、ふらっと数曲聴いて行かれる方もいらっしゃる)、選曲にも迷います。 
 昨シーズンから、コンクールを受けていることもあり、以前よりも小品を弾いていないので、冷凍しっぱなしになっていて、冷凍庫から取り出す作業が多少難しいこの1年です。
 
 そして、コンクールの為に、日程上コンサートも減っているので、トークが久々だったり、いろいろと思うこともあり。
 ですが、やはり、自分を解放できるのはコンサート。
 どうして、コンクールでこうやって弾けないのだろうか?と自分自身に怒るばかりでした。
 結局のところ、師匠および、私がお世話になっている先生方に言われている、精神力の弱さ、師匠の言葉を使うと、娼婦になれ、ということになるのでしょう。

 プログラム

 ドビュッシー: アラベスク 第1番
 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第2巻第1番 ハ長調
 モーツアルト: パイジェッロのオペラ、『哲学者』 による6つの変奏曲(タイトル、多少省略)
 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330
 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5
 シャブリエ: スケルツォ・ヴァルス
 ショパン: 4つのマズルカ 作品67
 ショパン: ノクターン ロ長調 作品62-1 
 エシュパイ: トッカータ
 シューベルト/リスト: 水車職人と小川
 ショパン: 幻想ポロネーズ

 ここは、プログラム提出がなくて、当日自分で曲目を言いながら進めていく会場。
 本当は、グリンカ/バラキレフの『ひばり』を弾こうと思っていたのに、どうにもこうにもピアノとの相性が悪すぎて断念。
 その代りに、ショパンのノクターン。 そして、ショパンのバラード第1番を、サマーコースで勉強した成果を出そうかな?と思っていたのに、リハーサルで全く思うように弾けなくて、結局、幻想ポロネーズ。
 リハで全ての曲を弾く時間はなかったので、1週間ぶりに本番で触ったような曲もありましたが、ここは、長年弾いているものは強いです。

 モーツアルトの変奏曲は、つかむのに苦労していますが、サマーコースで指導して頂いたことが成果として表れてき始めました。
 ソナタも久々。
 第2楽章で、なぜか、『ロミオとジュリエット』のバルコニーのシーンの前、バルコニーというジュリエットの心理のようなものが見えてきて、非常におもしろかった。
 これは、全く想像も用意もしていなかったこと。
 きっと、数日前、今週末から始まる、ロイヤルバレエの『マノン』のインサイトを観に行って、私の中でこの数日、『ジュリエット』と『マノン』の違いのようなものを考えていたのが原因か、と思います。
 別に、モーツアルトだから、モーツアルトの人生を考えて弾く、という必要が絶対ある、とは言えないのが私の考え。
 その時に、会場とお客様と私とピアノが合わさって生まれてくるストーリー。
 だから、本番はおもしろい。 何が起こるかわからないし、思ってもみなかったものが生まれてくる瞬間。
 私の場合、こういうものは考えておくわけではなくて、自然に浮かび上がるものなので、次回はどうなるかがみえてこない。
 これを良いこと、という人とと、悪いこと、という人がいる。
 幸い、私がお世話になってきた先生方は、自然に起こっているのなら、良いこと、として下さっているので、そうしていきたいと思います。
 私自身も、バレエを観ていて好きなダンサーは、予め用意してあるよりも、その場でケミストリー反応が起こるダンサーたち。


  チャイコのロマンスも、実は結構久しぶり。
 バレエでお馴染みの曲なので、その場面が浮かんできて、これは、導かれていく作品。
 
 ショパンも、先週末はポーランドではないですが、東欧に行ってきたばかりなので、東欧の空気がまだ私の中に鮮明に残っている為、違うものが生まれたのかな、と。
 マズルカも昨シーズンは一度も珍しいことに弾かなかったと思うので、新鮮。
 マズルカを弾き終わった時に、ブラボーを出して頂いたのがとても嬉しい。
 でも、ポーランド人が聴いたら私のマズルカはまだまだ邪道だと思います。

 小事故はちょこちょことありましたが・・・ とりあえず、新シーズンの最初のコンサートが終わってホッとしています。
 今週末は、西寄りの北イングランドへ。
 来週半ばには、3年目になる、エセックスでのコンサート。
 大してコンサートの数は入っていないのに、なぜか集中してしまったこの10日間。
 少しでも良い演奏ができるよう、精進していきたいと思います。


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 このコンサートの楽しみは、なんといってもその往復。
 ロンドンからたくさん列車に乗ることができるのも醍醐味ですが、ブリリントンの街中から、お屋敷までは、このランドトレインで、海沿いを走っていきます。
 こんな遊園地みたいなランドトレインに乗ってコンサート会場へ行くことなんて、滅多にありませんから、最高です!

Posted on 2014/09/22 Mon. 14:31 [edit]

category: 自分のコンサート

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