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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

サマーコースでの自身のレッスン受講 

 本当は、サマーコースが終わって3日後から、コンクールへ行こうと思っていたのですが、締切直前になって、自粛。
 やめておいてよかった、と思う今週でした。

 サマーコース(講習会)から、早いもので既に1週間が経過。
 師匠ご夫妻の連弾のCDをかけながら、これを書いていますが、いつもの生演奏に比べ、やはり録音、ということで多少守りの演奏(←生意気? でも、師匠ご夫妻の演奏を何度も聴いているからこその感想)。
 それでも、リムスキー・コルサコフの『シェヘラザード』のピアノ連弾版、元がオーケストラであるわけですから、それだけ、難しい。 あの豊かなオーケストレーションをピアノ1台、4手で表わしていく。
 録音でも聴こえる、多彩な音色。 心地良いフレージング。 私にとっては、胎教のようなものです。
 これが、日本の素晴らしいホールで、素晴らしいけれど決して使われているとは言えないようなフルコンで録音されていたらどれだけ良かったことか。
 今でも私が思い続けていることは、いつか、先生ご夫妻を日本へお招きできること。
 決して有名ではないあのお二人が紡ぎだす連弾の世界は、ぜひ生で聴いていただきたいもの。
 派手ではないロシアピアニズムがあることを、ぜひ知って頂きたい、と思ってなりません。

 さて、サマーコースのことを少し。
 
 どこから始めようか、と思いますが、まずは私自身が受けたレッスンから。
 基本、このサマーコースは毎日30分のレッスンを2回(30分ですが、レッスンは1時間単位で組まれるので、2人一組で、相手のレッスンを30分聴講することにより、より多くを学ぶという趣旨)。
 今回は私は微妙な立場だった為、過去にも他の人でこういう配慮をされていた人もいましたが、私は初めて、最初の3回のレッスンは1時間のレッスンを一人で、そして最後の2回は30分のレッスンを2回、という状態でした。
 
 元々ロシア人でモスクワ音楽院で勉強した者の、1980年代にイスラエルへ移り住んだイリーナ・ベルコヴィチ先生は初日と最後のレッスン。 1度目は、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻第8番を、2度目のレッスンでは、モーツアルトのパイジェッロの歌劇『哲学者の・・・』よ6つの変奏曲をみて頂きました。
 バッハは、大学生の時に勉強して、時折解凍しながら、時間制限が大丈夫であれば、コンクールでも弾いている曲です。
 バッハが強いイリーナ先生に私が実際にバッハを見て頂くのは、初めての経験。
 それなりに自分の世界観があり、評価もして頂いていたバッハですが、レッスン後頭がおかしくなりそうになるほどしごかれました。
 特に、この曲を見て頂くと、大抵はフーガに時間を費やすのに、レッスンの3分の4をなんとプレリュードに費やす有様。
 絶対に妥協しないレッスン。 自分であれ以上どうにもできないでいたものが、全て解消され、すごく良かった。

 その日の夜、レッスン後ほとんど練習はできなかったのですが、グループにわかれてのインフォーマル・コンサート(私は、元々はまとめ役としての仕事、でも大学卒業年齢以上のグループだった為、弾く人も少なくて、どさくさにまぎれて、弾かせて頂きました)、レッスンでのことをほぼ直し(自分の中に入れて)、今までにないバッハを弾けたことが嬉しかった。
 長く長く付き合っていきたい曲です。

  2度目のレッスンでのモーツアルトは、単純だからこそ苦戦している曲。
 7月に師匠にも絞られましたが、また違う視点からで興味深い。
 ただ、私の心が一番落ちていたこの日、最初に通した時、驚くほど弾けなくて、先生もびっくり。
 精神面の弱さを先生にも注意され、これは以前から師匠にも言われていることなので、いい加減、強くならないと(どこかから何か飛んできそうですが・・・)と思うばかりでした。

 
 2001年、私が全然弾けない時から、ずっと私の演奏を聴いていて下さっている、モスクワ音楽院のイリーナ・オシポヴァ先生。 昨年は残念ながら先生のレッスンを受けることができませんでしたが(なぜか、レッスンを入れて頂けなかった)、今回は2度のレッスン。
 1度目は、5月のコンクールの時に一度仕上げて放ってあった、スカルラッティのソナタと、10年ほど前に先生に指導して頂いたことがある、ラフマニノフのエチュード作品39-3。
 ラフマは、7月のコンクールで久々に弾いたものの、審査員の先生方から一番厳しいご意見だったので、もう一度鍛えて頂きました。
 それにしても、先生はよく覚えていらして、私にこの曲を以前指導したことを覚えていらっしゃいました。
 7月に師匠にもこれをみて頂きましたが、やはり、ラフマをお得意とするイリーナのレッスンは一味もふた味も違う。
 私の技術的なものも、10年前とはケタ違いなので、今回もう一度やり直して頂いてよかったと思います。
 10年前には難しかったことが今はできるようになっていたり、だからこそ、手直ししていく部分があったり。
 
 2度目のレッスンでは、ショパンのバラード第1番を。
 心が不安定すぎる状態だったので、良い演奏ができませんでしたし、とにかく練習時間がなかった一番最後のレッスンでしたので、後悔はありますが、先生はそのところを理解下さり、これからどうすればよいのか、を中心にしたレッスン。
 ここでも、数年前に指導して頂いたような内容を、
「数年前に、ショパンのノクターンで同じこと言ったでしょ?」
 と言われる有様。
 海外に指導しに行くことも多い先生、こうしてできの悪い一人に何を指導したのかまで覚えていて下さること、身が引き締まります。
 
 バラードは、2年前に一度仕上げて、弾きこんでいこう、と思っていた時に骨折をして、その後、左手の技術的な部分が回復しなくて、ずっと冷凍庫に入れっぱなし。 今回、1週間で解凍したものなので、レッスンを受けるのを迷いましたが、非常に苦手意識の強いこのバラード第1番、ちょっと先が見えてきました。

 そして、師匠のレッスン。
 話は前後しますが、イリーナにバラードを見て頂く前日に、師匠に1時間ほど、ショパンのバラード第1番を見て頂きました。
 この曲をレッスンして頂くのはこれが初めてのこと。
 先生が使っていたレッスン室はグランド1台なのですが、横にアップライトを持ってきて、久々に2台ピアノでのレッスン。
 頭に来るほど(いや、情けなくなるほど)、私のファツオリでの演奏よりも先生のヤマハのアップライトの方が良い演奏なのです。 良い演奏、というよりも、音色が凄い。
 
 私が知る限り、師匠の生徒でバラードの1番を与えられた人はいないので(私のカーディフ5年間の話)、師匠がこの曲に対してどうなのかが不安でしたが、師匠自ら弾きながら、立体的になるレッスンでした。
 細かい部分は今までに師匠に鍛えられてきた部分でほとんど直しはないので、私の課題は全体的な部分。
 もちろん、細かい部分の直しもあるので、久々に楽譜を取り上げられ(他の日本人の方のように、2冊楽譜を用意していきませんし、師匠はどこからでも暗譜で弾けるべき、という考え。 これができていなくて大学生時代は怒られたこと数度・・・)、言われたところから弾いていきますが、今回はボロを出さずにすみました。 この数年で私の練習方法(特に、譜読み+暗譜方法)が変わってきたことによる産物か、と思います。

 2台ピアノで一緒に弾いていくので、そして流れが大きくできていくので、なんとも爽快。
 ですが、凄い白熱レッスン。
 1時間弱のレッスンが終わった時には、私、完全に放心状態。 
 周りの方が気が付くほどの放心。

 今回、レッスンの復習の練習時間もないので、私にしては珍しく、レッスンを録音させて頂きましたが、全てのレッスン、レッスン中に直しているので、楽譜を開けば、ほぼ覚えている状態でした。
 
 私は周りの方々と違い、年齢と経験が比例していません。
 だからこそ、この年になっても、こうしてまだまだレッスンを受けたいと思う。
 私がこれからもずっと指導を受けたいと思うこの3人の先生方、皆さん60前後。
 先生方がいつまでもお元気でいられるとは限らない。
 この年代の先生方に(フリエールとか、マリーニンの弟子たちですし!!)、うわべではない指導を受けられることは貴重。
 私にとって、先生方が有名か無名かは全く関係ない。
 有名でも残念な指導の先生方を何度も見てきています。
 私にとって納得ができ、信頼し、ついていける先生方。 
 まだまだ学ばなくてはいけないことが、山積みです。

 定期的なレッスンを受けていないからこそ、貴重な計4時間のレッスンでした。
 
 
 
 

Posted on 2014/08/30 Sat. 20:29 [edit]

category: サマーコース 2014

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