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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ゆっくり 

 明日はコンサートですが、5月頭のモーツアルトのコンクールで新しく譜読みした変奏曲に少々悩まされております。
モーツアルト特有の難しさ、というものにいつものことながら、やりがいを感じつつも、いくつもの可能性をどのように調理するのか、という楽しみ。
 コンサートに出すのは初めてになるので、あとは明日の教会の響きとピアノに任せようかな、と思っているところです。

 グレード試験も近いので、曲のまとめに入っている生徒がほとんど。
私は、選曲の後は、ゆっくりのテンポで細かいことができるようになるまでは、ほとんどインテンポで曲全体を子供たちの前で弾くことはしません。 私のコピーになってほしくないからです。
 もちろん、ペダルのこと、その他諸々、ちょこちょこは弾いていますが。

 まとめなので、子供たちにどのような曲なのか全体像をつかむ為に、よほどグレード7,8の長い曲以外は、通して弾いているのが先週、今週のレッスンでの話し。

 いつも思っていることですが、テクニック的には全く難が無い、単純な曲こそ本当に難しい。
 先日は、チャイコフスキーの子供のための曲集より、『甘い夢』で、冷や汗をかきました。
 私は、他のピアニストに比べ、チャイコフスキーの小品に結構取り組んでいる方です。
 先生にも他の先生方にも、単純で弾きにくい小品に対して、今まで評価が高かった。
 それなのに、もちろん、演奏、というよりも、生徒が弾く事をみこしての演奏ですが、難しかったです。 
 もちろん、テクニックのことではなくて、つなげかたです。

 とっても賢い子なので、変に私の舞台用演奏をしてしまうとまずい部分が多かったので、よけいに気を使ったのですが。
 でも、しっかりと流れをつかんできてくれて、ご都合の為にレッスン変更があって、私が弾いてみせた4日後のレッスンでは、4日前とは全く別人の演奏をしていました。

 表情をつけていくレッスンはたのしい。
 それまでの下積みが、先日も書きましたが、生徒も私も必死です。
 
 私自身は、大学生になって基礎を習ったので、21歳の時、7,8月の夏休み中にショパンのエチュードの譜読みをして、9月に暗譜をして、ひたすら2月頭までは、徹底的にゆっくり音楽をつくりあげました。
 2月末だったか3月がテクニカルの試験で、こんなんでどうするのかしら??と思っていたら、師匠は1回のレッスンで本当の速さで弾けるようにしてくれました。
 師匠の基本は、 『ゆっくり』。 この教えを受けた私の指導も、『ゆっくり』
 
 だから、本番の日も、時間が許す限り、ゆっくり練習。
 ピアノがわからない母でさえ、日本で私が本番前に家で練習をしていると、
「今日、本当にこれを弾くの?」 と不安になったこともあります。
 しかも、ペダルなしなので、余計に心配になるようです。

 ただただゆっくり弾くだけでは、何にもなりません。
 きちんと考えてのゆっくり。
 
 サマーコースでロシア系の先生方が生徒に、
「ゆっくり弾いて」
というと、大抵の日本人受講者は、とても速い。
  
 ラフマニノフにも、ゆっくり練習していたエピソードが残っていますし、どなただったか、有名なピアニストにも同じエピソードがあります。
 考えてゆっくり弾く、ゆっくりだから簡単、では決してありません。
 
 

Posted on 2014/06/19 Thu. 23:33 [edit]

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