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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

乗り越えた時 

 午前中グレーの空だったので、イギリス人らしく、冬の格好をしてみたら、何故か生暖かい空気。
 というわけで、ヒートテックではさすがに暑い昨日でした。

 長時間教え+そのほとんどが導入か、4週間後に試験を控えている子供たちの土曜日。
さすがに疲れて、寄り道もせずに夜9時45分過ぎに家に帰って、11時には寝ていた模様・・ ピアノの練習もせずに。
 家から徒歩5分以内のバス停でバスを降りたのが9時35分。 それなのに、どうして家まで10分以上もかかったのかなぞ。
 
 いつものことですが、教えている間は意識がはっきりとしているのに、全力投球の私は、一人での移動時間は、魂の抜け殻。
 
 グレード8の試験を控えている15歳の女の子。
 私に移って2年ちょっと、しごかれてきました。
 グレード7の準備の途中から私だった為、とまどいも多かったとは思います。
 涙したことも1度や2度ではなくて・・・
 でも、優秀な公立校に通う彼女、他の同じクラスのお友達で私に習っている子達が、学校の試験だから、といってお休みする時にも、彼女はしっかりと練習して、レッスンをお休みしない頑張り屋さんです。 

 ゆっくり弾く事の大切さ、そして、大変さ。
 細かい直し。
 先週までのレッスンは、お互いにとても大変でした。
 試験まであと4回のレッスンとなった昨日、やっと表現、音楽的流れを作るレッスンに入ることができました。

 ソラー(Soler)のソナタは、バロックの難しさ、どうしても同じようなことの繰り返しで、飽きてくる演奏になってしまう作品。
 私が高音部で旋律を弾きながら、それについてきてもらう。
 細かいことは徹底的にやってありますので、テンポをあげて、音楽を流れさせても、崩れることはありません。

 キッチンにいらしたお母様が驚いて出ていらしたほど、音楽が一気に変わります。
 それまで、音のつなぎあわせでしかなかったものが、一気に『音楽』になる瞬間。
 
 現代曲も、肩のねじを外してあげて、音質が一気にかわり、やっと、どんな曲なのかみえてくる瞬間。
 本人の顔つきがかわってきます。
 
 今までの辛いレッスンは、全てがこの為。
 私だって、師匠の念密なレッスンに頭が狂いそうになったことは何度もあります。 
 でも、その先に待っているもの。 試験の直前に、師匠が流れにのせて下さって、そのまま本番。
 それがわかるから、あのレッスンに耐えることが(!!)できたのです。
 挫折していった人も多くいます。
 私だって、彼女を教えながら、ここでストップしようか、妥協しようか、と何度も思ったこともあります。
 でも、妥協しなくてよかった、と昨日は初めて思うことができました。
 もちろん、ピアノのことはわからなくても、私を信じて、すぐに結果がみえてこないことに口出しをしないで待って下さっていた、お母様のご協力があってのことです。


 師匠にしても私にしても、今の社会にはなかなか理解してもらいにくいレッスンです。
 私たちはここが問題なく気が合うので、奥様がおっしゃる、『あなたたちは、お互いに最高の先生であり生徒である』という言葉になると思いますが。

 というわけで、疲労感は凄まじかったものの、安堵というか、嬉しかった土曜日の長丁場でした。
 今日は、これからとっても楽しみであり、とても責任がある教え。

 昨年の6月の第2日曜日は、骨折後最初の本番の為に、母とカーディフに向かった日。
 同じパディントン駅から今日も出発。
 
 

 

Posted on 2014/06/08 Sun. 06:57 [edit]

category: 音楽

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