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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ホジャイノフのリサイタル 

 久々に、ウィグモアホールでした。 昨年の秋に、トリフォノフを聴きに行って以来のはず。

 2012年のダブリン国際ピアノコンクールの賞の一環としての、ウィグモアホールでのリサイタル。
1992年生まれの、ニコライ・ホジャイノフのウィグモア・デビューでした。

 日本では既に結構演奏しているようですね。
 
 ダブリン、シドニーで優勝していても、チケットの売れ行きは思わしくなかったようで、チケットが回ってきました。
といっても、ウィグモアのチェックを怠っている私は、チケットの話が回ってきて、初めて、彼のリサイタルのことを知りました。

 感想を書きますが、あくまでも、私が個人的に感じた意見です。
 これが、正しい、というわけではありません。
 今夜のウィグモアホールでの演奏だけの感想、と思って読んで頂けたら、と思います。
 名前は知っていたものの、Youtubeなどでも聴いていないので、私にとっては全く予備知識なしに聴いたリサイタルです。

 魅力的なプログラムで、

 ショパン: 舟歌、 子守唄、 12の練習曲 作品10

 ラヴェル: 亡き王女の為のパヴァーヌ
 ラフマニノフ: ピアノソナタ 第1番

 アンコール: 
  ラフマニノフ: ひな菊
  リスト: 超絶技巧練習曲より、鬼火
  リスト=ブゾーニ: 『フィガロの結婚』による幻想曲
  ドビュッシー: 月の光

 モスクワのヴォスクレンスキー教授に師事しているようですが、さすがヴォスクレ門下だからのか、あの良くきく、ヴォスクレのヴォリュームを非常に身に着けているピアニストなのかな、というのが第一印象。
 21歳には見えない、幼さが残っていて、体も10代?と思うほど。 小柄であれだけの音量が出る、しかも、数箇所を除いて、たたくことも無かったので、完全な脱力、タイミングの良いタッチを身に着けているのでしょう。
 今回は、スタインウェイを使用でしたが、ウィグモアで、あれだけピアノが鳴って、後ろまで心地よい波動がくるのは私は初めての経験でした。

 私にとっては、音そのものはそれほどでもなくて、音色もとても豊か、というわけではなかったのですが、音量の幅の広さが抜群。
 ショパンの子守唄での、多声の区別は、見事でした。
 内声部を聴かせられるピアニストで、興味深く聴いていました。

 エチュードは、軽々。 羨ましいばかりのテクニックとメカの強さ。
 でも、彼でもミスタッチをするのだ、と少しばかり安心(していてはいけません・・・私)。
 10-7の分離。 10-11のアルペジオの美しさ。 10-8は、もう少し輝きがある方が私は好みだな、と思いつつも、黒鍵では、師匠のレッスンが思い返され、やはり私もロシア派でずっと来たのだな、と思ったり。
 
 ただ、ショパンに関しては、2010年のショパコンのファイナリストに言う言葉ではありませんが、あと数年経ってからもう一度聴いてみたい、と思いました。
 
 後半のラフマの1番は、有名な2番に比べ、演奏されることも少ないですが、今、弾く人が増えてきていますね。
 コンクールを受けに入っても、ちらほらと、ファイナル、もしくは、ソロの最終にこの曲を入れる人がみられます。
 
 私には、ショパンよりも、ラフマニノフの方がいろいろと見えてきました。
 とにかく、左手の細かいパッセージでさえ、心地よいピアノの鳴り方なのが、見事。
 
 あれだけ弾いた後に、よくリストの鬼火をアンコールで弾くな、と思っていたら、拍車を掛けるように、リスト=ブゾーニのフィガロ。 実演に接するのはもちろん、初めて。 半年ほど前、たまたまこの楽譜が半額になっていて、興味があったので買ったのですが、ちょっと弾いて、今はギブアップ。 弾いてみたい曲ではあるのですが。

 月の光でしんみりと終わりました。

 頭脳派、コンクール向きではない師匠に師事している私にとっては、ペダル、フレーズ処理でまだ甘いところが多いかな、と思ったりもしたのですが、きっと、来年の大きいコンクールにまた出てくるであろう彼が、コンクール人生を終えて、ヴォスクレの元を離れて数年経った時に、再び聴いてみたいな、と思わせてくれるピアニストでした。

 
 正直、先週のコンクールの後、ピアノが何かわからなくなってしまって(予選の私の後の人たちを全員聴いたので)、ピアノに向かうものの、この数日は、指を動かしていただけ。
 今日のリサイタルも、直前になって、行くか行かないか、迷いました。
 でも、行って良かった。
 ラフマの途中で、ピアノが弾きたくなったし、まだまだ弾きたい曲があるのだ、と思うばかりでした。

 
 久々に音楽関係の友達に会えるかな?と思ったものの、全く。 
 まあ、音大(他のイギリスの大学も)は、学科試験、エッセイ、論文提出、実技試験の真っ只中。
 人のリサイタルを聴いている余裕なんてありません。
 元王立音楽院ピアノ科主任のエルトンだけは見かけましたが。
 エルトンは人気がある先生ですが私は過去に7,8回レッスンを受けたものの、あまり相性も良くなく。
 ホジャイノフのようなピアニストは彼の好みだろうな、と過去のレッスンを振り返りながら思っていました。
 
 
 
 

Posted on 2014/05/13 Tue. 23:54 [edit]

category: エンターテイメント

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