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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ブリリントンでのコンサート 

久々に遠出してのコンサートでした。
 昨年9月末に、1週間で3回同じような地域の微妙に違う北イングランドへコンサートへ行ってからは、エセックスとか、ケンブリッジとか、ケントとか、ロンドンから80km以内のところが続いていました。

 朝6時半のキングス・クロスからの電車(高速線)に乗ること1時間40分で、北へ205kmほど離れた、ドンカスター(Doncaster)へ、そこから10分の乗り換えでローカル線に乗って100kmちょっと、1時間40分かかってブリリントン(Bridlington)へ。

 ブリリントンの駅から15分ほど歩いて街中へ行って、そこから、楽しい乗り物に乗って、今日の演奏会場へ向かいました。


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 反対側から走ってきた、Land Train。 コンサートをしに行くのに、こういう乗り物とは最高なのです。
 

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 こんな景色を見ながら、10分ちょっとの走行時間です。


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 こちらが、演奏場所のSewerby Hall。 お屋敷と、広大な土地。

 演奏をするのは、写真向かって右側の背の低い建物、オランジェリー。
 

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 近づいてみると、足場が組まれて、工事中です。

 ここでは、毎年基本的に4月から9月まで週1、2回の午後のコンサートを行っているようです。
 私は昨年8月末に初めて演奏をさせて頂いて、今年もまたお声をかけて頂けました。 昨年聴いて下さった方々のうちの何人かが、オーガナイザーに私を再び呼んでほしい、という希望を出してくださったようで、今年は2度の演奏をさせていただきます。 


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 お屋敷改装中、ついでに、カフェになっていた別の建物も改装中。
 改装中はカフェをオランジェリー内に移して、コンサートもしてしまおう!と思われたそうです。
 私が行った時には、オランジェリーの前の部分はこんな感じに。 後ろは、カフェのテーブル、いすでした。
 
 先週コンサートを行った方は、この机があるのは嫌だ、とおっしゃったようで、通常通り前の部分だけいすを並べた、と伺ったので私もそうして頂きました。
 私がどうのこうのよりも、聴きにいらっしゃる方は、テーブルありでは嫌なようです。

 ここのコンサートは、レギュラーでいらっしゃる方と、たまたまお屋敷、お庭に遊びに来ていたから聴きに来た、という方々の2種類。
 今回は、がっちり聴きたい系の方ばかり。
 

 天井はガラス。 ブラインドがあるところもありますが、見事に、ブラインドとブラインドの間からリハーサル中は、ピアノの前にスポットライトがあたるかのように、太陽の光が。 
 途中で目がおかしくなってしまって、サングラスをかけたまま、リハーサル。
 屋外ならまだしも、屋内でサングラスをかけながら、リストとかショパンをさらう姿は、変だったはず・・・


 1時間弾いたところで、熱中症のような症状が出てきてしまったので、退散。
 最後は、自分が何を弾いているのかもわからないし、集中力ゼロ。
 
 半袖で汗をかきながら弾いていたのに、一歩外へ出たら涼しくて、そのうちよくなりました。

 いすを並べにいらしていたおじさん(既にお客様がいらして、お客様が椅子の並べ方について、事務所に話に行ったらしい・・・)に事情を話して、ピアノを動かすのを手伝って頂きました。


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 ここは、事前にプログラムを配るわけでもなく、ぶっ続けで1時間半のコンサート。
 
 結局弾いたプログラムは、

 ショパン: 華麗なる大円舞曲 作品18
 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻第8番
 ショパン: ノクターン 作品62-1
 シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番
 ベートーヴェン: ソナタ 第32番 作品111
 リスト: メフィスト・ワルツ 第1番
 ショパン: ノクターン 作品27-2
 ショパン: 幻想ポロネーズ


 本当は、モーツアルトとか、スカルラッティとか用意していたのですが、慣れていない曲はリハーサルのぐちゃぐちゃさで危険、と判断。
 それよりも、バッハを弾いていた時の空気、その反応、トークを入れながらだったので、お客様の様子を見ることも多くて、今回の雰囲気だと、小品たくさんよりも、がっちり系で行った方がよさそうだ、とショパンのノクターンの後、判断。

 よって、昼間から重いのですが、どうしましょう?と伺いを入れて、結局、ベートーヴェンのソナタを弾く事に。
 当たり前ですが、リハ無し。 最後に練習したのは、フランスのコンクールの前だから、2週間前?
 恐ろしいですが、学生時代に、師匠にこういうことはしごかれていたので、どうにかなります。 ある程度、自分でわかるので。

 とても古いブルットナーのフルコンですが、本番の奇跡の音を何度も出してくれて、特にベートーヴェンの第2楽章は最高でした!

 フレッシュだからこそ生まれてくるものもあって、弾いてよかったです。
 ですが、この後に、9月以来のメフィスト、そして、最後に幻想ポロネーズ、ということで、複雑骨折後1年1ヶ月の私の左手には、負担が大きすぎたようです・・・ 気づいた時には、時既に遅し。
 演奏後は、楽譜をしまおうと思ったのに、楽譜を左手で持ち上げることすらできませんでした。
 本当に、これでピアノを弾けることの方が不思議でたまりません。

 あの師匠にでさえ、「この手で本当にピアノを弾く気でいるのか? しかも、ダンテなんて・・・・」と先日のレッスンの時に言われました。 あの師匠に言われたらおしまいです。

 
 お屋敷工事のドリル音、カフェの食器、カトラリーのガチャガチャ音、集中力が何度も危なくなりましたが、どうにか。
 喜んで頂けたようです。 

 演奏後おしゃべりしていたら、94歳という男性は、とてもここには恥ずかしくてかけないような、勿体無い感想をおっしゃって下さいました。

 そして、昨年はたまたまここに遊びにいらしていて私の演奏を聴いて、今年はわざわざコンサートの予定表をご覧になって、100km以上離れたところからいらして下さったご夫妻も。
 こんな私のためにこうしていらして下さる方々がいることに、本当に感謝です。

 それにしても、やはり、ショパンは根強い人気だ、と思わずにはいられません。

 皆さん、9月に私がもう一度演奏することもご存知で、
「また9月にね!」とおっしゃっていました。 また、ハードルがあがる・・・

 6月には、お屋敷の改装も終わるようで、まあいくらイギリスでも、9月末にまた伺う時には、元通りになっていると思います。 
 

Posted on 2014/04/24 Thu. 23:29 [edit]

category: 自分のコンサート

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