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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

チチェスターでのコンサート 

2年振りか、と思っていたのですが、なんと4年振りにロンドンから南へ列車で1時間半ほどのチチェスター(Chichster)でのコンサートでした。

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 列車がチチェスターの駅に近づくと高い塔がみえてくるのですが、この塔があるのが、チチェスター大聖堂。
 ここでのコンサートは2007年冬に演奏させて頂いて以来、4度目になります。

 地方だからか、文化が高いからなのかわかりませんが、約400席が満員になるのがこの大聖堂での毎週のランチタイムコンサート。

 今日も、13時10分からの本番で、11時過ぎに大聖堂に着いたら、既に前の方には10人ほどのお客様が。
 主催者の方によると、この方々は、毎週早くに来て、場所取りをしつつ、リハを楽しみ(こちらは、あまり好きではありませんが・・・)、おしゃべりをしながら、持参したサンドウィッチを食べているそうです。 正直、一番前の席で、ガサガサされると、リハといえども、暗譜が飛び飛びになり、集中力がかなり奪われます。

 

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 終了後なので、既にピアノも片付けてありますが、大聖堂の内部。
 
 今回のプログラムは、

 ショパン: ノクターン 変ニ長調 作品27-2
 プロコフィエフ: ピアノソナタ 第6番 第1楽章
 ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 作品111 ハ短調


 響が豊か過ぎるほど素晴らしい大聖堂内部。 残響が長いので、リハーサルでは、その響きを考えてばかり。

本番は、ショパンのノクターンでは、人が多く入って響きも変わるので、その変化がおもしろくもあり、またあせりでもあり。 長く弾いている曲だからこそ、臨機応変が効いて、良い意味での新鮮さ、遊びができました。

 プロコフィエフは、10月に取り上げる予定が、当日になって、主催者に、「こんな曲やめて」といわれて取りやめ。 2度のコンクールでは、この曲を弾くところまでたどりつけず。
 普通はソナタの1楽章の抜粋はしませんが、今回はバランス上、第1楽章のみの抜粋。
 怪我をしてから初めてですし、怪しい部分もなかったわけではありません。 豊か過ぎる音響の中でのプロコの難しさも感じました。
 ですが、記録によると、6年半振りのプロコは、すっきり気分爽快、そしてこの6年半の中で培ってきた感情面での経験。 そのようなものが詰まっていたのではないか、と自分では思います。
 
 
 何よりもよく、また、終演後良い感想を頂いたのが、ベートーヴェンでした。
 今年になって既に取り上げるのが3回目のベートーヴェン。 毎回違う顔をみせてくれます。 これについては、昨年のフランスのコンクールでは、即興的感情、自然さ、毎回変わる演奏、というのはよくない、とおっしゃった審査員もいらっしゃいますが、私が好きなピアニストたちは、皆さん、計算しつくした演奏ではありません。 よって、悩んで師匠に相談もしましたが、先生がおっしゃるとおり、『Miyuki』のままでいることにしました。

 大聖堂、という空間から生まれる、私にとっては聖書の世界のこの第32番のソナタ。 予想しないことが次々と起きて、私はその咄嗟の響の判断と、間の取り方に耳を澄ませるだけでした。
 今までも、何度も教会などで、このソナタを演奏してきましたが、今回は特別でした。
 第2楽章が、昨年のサマーコースでイスラエルのイリーナ先生に注意を受けたよりも、生命力があるものになってしまったとは思いますが、きっと、これが今の私の年齢での私の第2楽章かもしれません。
 
 アンコールを頂いたものの、今回は、この余韻の後に他の曲を弾いたら空気が壊れてしまうように思って、そのまま終わらせて頂きました。


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 控え室。 

 実は、朝、花粉症の薬を飲んだのに効かなくて、チチェスターへ向かう列車の中で体調がどんどんと悪くなっていって、とても空いていたこともあり、最後は3人がけのいすに体を半分横にしてしまったほどでした。
 
 チチェスターに到着後、薬局へ行って、とりあえず、洟を止めるスプレーだけ購入して、リハーサル中は、とんでもなかった洟も、本番の緊張感もあるのか、すべてを忘れて演奏。
 その後、また下り坂・・・

 数年前、38℃の熱がある真っ只中に演奏をしたことがありますが、具合が急降下しているなかでの演奏は初めて。
 正直、不安があったのですが、どうにか終えることができてほっとしました。 そして、とても良い経験になりました。

 次にここで声をかけて頂けるのはいつかはわかりませんが、それを楽しみに待つことにします。

Posted on 2014/02/25 Tue. 21:08 [edit]

category: 自分のコンサート

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