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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

2014年最初のコンサート、オックスフォード 

書きたいことはたくさんあり、ブログも途中まで書いて、閉まってあるものが多いのですが、先にこちらを。

 2014年最初のコンサートでした。
 対抗するケンブリッジへは何度も行っていますが、オックスフォードでの演奏は、初めて。 オックスフォード自体、10年半前に、家族が私の卒業式に来てくれた時、コッツウォルズを回って、オックスフォードで1泊しただけなので、ほとんど観光もしたことがありません。
 長くこの国に住む、と思うと、こんなものです。 湖水地方だって行った事がありませんし。


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 今回は、オックスフォードのサマーヴィル・カレッジというカレッジ(オックスフォード大学、というものは、正式には存在せず、いくつものカレッジと、各学科により成り立っています)のミュージック・ソサイエティ主催のもの。
 こちらが、サマーヴィル・カレッジの入り口。

 
 このカレッジはとても新しく、1879年に女性のためのカレッジ、として創立されたそうです。 1994年まで女子のみ、その後共学になったそうです。
 マーガレット・サッチャー元首相がこのカレッジの出身だそうです。
 
 


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 プログラムは、

 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第2巻 第1番 ハ長調
 グリンカ/バラキレフ: ひばり
 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品61
 ベートーヴェン: ピアノソナタ第32番 作品111 ハ短調


 本当は、ひばりではなくて、スクリャービンのエチュード作品65-3を弾く予定でした。 が、古い(1920年頃)ベヒシュタイン、響きすぎるチャペルの音響。 リハーサルをしてみたら、何が何だかわからず、とんでもない響になってしまったのです。 ショパンのコーダも暗譜がとびそうになるほど、豊かすぎる響きでしたが、これはどうにかなる。 でも、曲全体が速く、しかも、スクリャービン後期の響き、ということで、諦めざるをえませんでした。 代わりに、同じロシアもので、このピアノと音響に合う、と思ったのが、バラキレフのひばり。 
 2ヶ月前に、イタリアのコンクールで弾いたきり、全く触っていなかったのですが(もちろん楽譜も無い)、リハーサルで10分ゆっくりさらいをして、本番に挑みました。 怖いですが、反対に、色々と状況が浮かんできて、コンクールの時よりも良いできのように思います。

 
 11月末にケントで弾いて以来、2ヶ月ぶりのコンサート。
 リハーサルと本番ではピアノの位置が違い(リハーサル時は、主催者の方しかいらっしゃらず、私は手のことがあるので、動かしにくい床でピアノを動かすのは不可能。 よって、他の方が来るまでピアノを動かせなかった)、本番でバッハを弾き始めたら、響がまた全く違ってしまったのです。 よって、これに惑わされ、怪しくなりそうな部分もありましたが、どうにか。 何度弾いても、バッハは怖い。 考えれば考えるほど怖い。

 ですが、このようなチャペルで弾くのは、やはりバッハは特別です。 このピアノとの相性も良いものでした。

 
 ショパンは、響きをかなり考慮する必要がありましたが、やりたいことはできたと思います。

 主催者の方もおっしゃっていましたが、今回のプログラムで、一番このピアノ、会場と相性が良かったのは、ベートーヴェン。
 特に第2楽章で、出したい音に応えてくれるピアノでした。
 古いピアノで、難も多かったのですが、新しいスタインウェイ、ヤマハには出せない、あの味がある音。
 タッチを考えるよりも、音楽そのものに没頭できる。 当たり前のことなのかもしれませんが、今の私の活動範囲ですと、イギリスでは、このように演奏できることは、稀です。

 私にとって、『地獄と天国』のこの曲。 昨年2月頃、ロイヤルバレエで初演された、クリストファー・ウィールドンの作品、あれは、ブリテンの曲に振付けられていましたが、あの作品を観てからというもの、このベートーヴェンに共通するものがあり、弾いているとあの作品が目に浮かびます。

 
 主催者の方も、このカレッジのオルガン・スカラー(オルガン奨学生)の方も、良い評価を下さったのですが、なんと、今回観客は今までの最小人数でした。
 たとえ一人でも、きちんと演奏する。
 外に向けたものではなく、あくまでも、カレッジ、音楽科の人に向けたコンサートのため、毎回の人数は、全くみえないそうです。

 とりあえず、2014年、最初のコンサート、2ヶ月ぶりのコンサートは無事終わりホッとしています。
 
 
 
 

Posted on 2014/01/24 Fri. 23:36 [edit]

category: 自分のコンサート

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