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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

箱物 

 早いもので、明日はアドヴェント。 
 生の樅の木が売り出され、運んでいる人を今日はちらほらみかけました。

 先週の土曜日はヴェネツィアにいたのに、それはもう遠い昔、と思えるほど、今週はメチャクチャでした。
 極めつけは今日。
 
 朝9時半から教えを始め、12時20分まで教え、急に録音をする必要ができたので、録音をして頂いて、またすぐに夕方6時から8時30分頃まで教え。
 録音は2時間真剣勝負ですから、体力がずいぶん奪われました。
 
  
 10年以上知っている方にとって頂いたので、知らない人にお願いするよりは、ずっとリラックスしていましたし、弾きやすかったのですが。
 先週はコンクールで落ちた後はピアノを弾いていませんでしたし、水曜日には全く違うプログラムでコンサートをしているので時間が無くて、もう少し弾き込みたかった、というのが本音ですが。

 
 録音をしなくてはいけない場面に出会うたびに、日本をうらやみます。
 日本、特に東京であれば、録音の為に低価格で借りられるスタジオ、公共のホールがありあまるほどあります。
 ロンドンは違います。
 母校でお願いしようと思ったら、卒業生は、休暇中しかできない、とのこと。
 
 防音ができているスタジオは少ない。
 ポップスとか、ジャズ系、ロックなどだったら、いくらでも録音スタジオがあるのですが、クラシック用は本当に無いのです。
 ピアノの状態が変わってしまうし、エンジニアの音の選び方も違うので、クラシック専門でなければ、正直悩んでしまうのです。

 
 今回は、知っている方ですし、最近CDレーベルを立ち上げた方なのですし、クラシックピアノにとても詳しくて、全てをお任せできる方。
 でも、スタジオ(録音場所)が無くて、苦労しました。
 結局は、知っているピアノを持っている方のところをお借りしてとって頂いたのですが。
 日本だったら、と思わずにはいられませんでした。

 
 誰に何と言われようと、イギリスで活動している私にとって、日本は箱物王国。
 あの日本のホールと高級コンサートグランドピアノの数々。 そして、それらが使われていなさすぎ。
 水曜日の教会のオンボロピアノ。 日本だったら、ありえないと思います。
 でも、音楽を聴きたい人たちがいる。
 無名の演奏を楽しみにして下さる方々がいらっしゃる。
 だから、私はこの恵まれていないイギリスでの活動を続けているのだと思います。

 でも、今回ばかりは、日本のことを考えてため息が出るばかりでした。
 

Posted on 2013/11/30 Sat. 23:20 [edit]

category: 音楽

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