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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

パリの夜会 

昨日、一昨日は夜になってもそれほど冷えなかったのですが、今日は帰り道、頬がさすような痛みを感じました。 冬到来ですね。 日本は立冬だそうですし(昨日でしたっけ?)

 先週のフランス滞在中、11月2日の夜に、ホームステイ先のマダム(ホストファミリーといっても、私の母と同じくらいの年代の一人暮らしの女性)から誘われて、パリの7区(高級住宅地)のあるマンションの一室へ連れて行って頂きました。

131108-1


 この夜は強い雨。 見にくい写真(しかも、90度傾いていますし)ですが、凱旋門の最寄り駅からバスに乗ったので、ライトアップされた凱旋門を見ることができました。

 
 夜8時半からのお集まり。 
 本当は、韓国人ピアニストがここのお宅でホームコンサート、そして、この主催者のマダムはインド出身なので、インドのディワリのお祭りに関わる朗読をなさる方がいらっしゃる予定でしたが、『天候により』お二人とも、いらっしゃいませんでした・・・ どうなっているのだか・・・


 日本風に言うと、20畳ほどのシッティングルーム(リヴィングルーム)と、10畳ほどのお部屋を繋げて、いすがたくさんおかれていて、結局20人ほどの方々がいらっしゃいました。
 皆さん、顔見知り、というわけでもないそうです。
 ここのお宅では、時折、ホームコンサート、朗読、インド舞踊、などなど、マダムの気分によって催し物を行っているそうです。
 
 このお宅のマダムはインド出身ということもあって、英語を話す方(しかも、私が知るロンドンにいるインド人よりも、きれいな英語でした)でしたが、他の方々は、英語は全く駄目だそうです。
 熟年の女性たちもおしゃれで、イギリスと全然違います。
 
 主催者のマダムは私を考えて、時折、フランス語の後に、英語で私に説明をして下さったのですが、フランス語に続いて英語を聞くと、とても野蛮な言葉に聞こえて、顔から火が出そうになりました。 なんというのでしょう、あの美しい音!
 
 来るべき人たちが来ないので、ゲストの一人のご婦人が、アネクドート(小話)をご披露されました。
 私は、フランス語が全くわからないので、全くわからず。 ナポレオンのことを話していたようです。

 そして、このお宅のマダムが、薄い本を持っていらして、朗読。
 内容は全くわからないのですが、ファントム、夜、白、集まる、真夜中、という、ピアノ曲のタイトルや、バレエのタイトルで知っている単語だけを拾うことができて、これらを繋げて、私なりに空想する、ということをしていました。
 皆さんが笑っていても、私一人は笑えない。 あの寂しさ、むなしさ。 イギリスに来た当初のことを鮮明に思い出しました。

 途中で、ゲストに交代しながら本の朗読。
 一人、とっても上手な方がいらして、内容がわからないなりにも、楽しませて頂きました。
 そして、今まで、イタリア語、ロシア語、というのは、単語の意味がわからなくても、ほとんど全て会話を聞き取れていたのですが(ですが、意味はわかりません)、フランス語は、ウワウワウワウワとしか、聞こえていませんでした。
 が、この朗読を聞く途中から、霧が晴れたように、フランス語がクリアな音となって、聞こえてくるようになりました。 単語力が無いので、結局は意味が理解できませんけれど。

 
 そして、私はピアノを弾いて、と言われ(私の滞在先のマダムが私のことも連れて行く、と話した時に、ピアノを弾いて、とは頼まれていたそうです)、古いペトロフのベイビーグランドで、ショパンのノクターン 作品27-2を演奏させて頂きました。 この曲、触るのが1か月ぶりでしたが、長い間のレパートリーなので、問題ありません。 こういう時に弾く曲は、たくさんレパートリーにしてあります。
 喜んでいただけて、アンコールで、シャブリエのヴァルス・スケルツォを。
 
 まさか、パリの高級住宅地の一室での夜会でピアノを聴いて頂けるとは思っていなかったので、とってもうれしい。 言葉は通じないけれど、音楽は通じ合えたのかな、と思えた一瞬でした。
 
 カーディフの大学院ディプロマ時代、
『音楽は世界の共通語である。 YesかNoか』という題材で議論をしたことがあります。
 この時出した答えは、『No』。 深く掘り下げていくと、No、という答えが出てしまうけれど、それが、時として、Yesになる時もある。
 ピアノが弾けてよかった・・・ 皆さんが下さった笑顔を忘れません。

 
 その後は、ちょっとした軽食を頂いて(夜10時半過ぎですよ!)、おしゃべりをして(こちらも初級英語にすると、たまにわかって下さる方がいる)、11時過ぎから、大きなテレビで、映画鑑賞。 タイトルを忘れてしまいましたが、戦後に流行った曲を題材にしたリメイク映画だそうです。 音声はドイツ語、字幕はフランス語。 どちらも、私にはわからない言語。 ですが、フランス語は音がわからなくても、字幕だと、英語と似ている単語がある時もあるので、たまにわかります。
 
 朗読が非常に素敵だった紳士が、私の滞在先のマダムと同じ方向に住んでいらして、車でいらしているから送って下さる、ということで、映画の途中で、馬車がかぼちゃになる前に、おいとまさせて頂きました。
 
 7区はセーヌ川の南側。 セーヌ川を渡って、高級ブランド品店が並ぶ通りを通って、シャンゼリーゼ通りへ! 
 夜中なのに、人がたくさん。 
 シャンゼリーゼ通りは、前回も来ていないはず(凱旋門の上から見ただけ)。 
 凱旋門の脇を通って、高速を使ったら、滞在先まで、凱旋門から20分もかかりませんでした。
 もっとも、シャンゼリーゼ付近は、夜中なのに渋滞していましたが。
 

 素敵なお集まりに連れて行って頂いて、感謝です。
 パリの高級住宅地のマンションに入れるなんて、思ってもいませんでしたし。
 このお宅も、私が滞在していたお宅のアパートも、共通の階段は、螺旋階段でした。
 イギリスでは、見かけませんが(高級マンションも含め: 教えで高級マンションへ行っていたこともあるのです)、フランスは多そう。 『のだめ』でも、のだめがパリで住んでいたアパートは、螺旋階段でしたしね。

 ロンドナーの私は、パリジェンヌの仕草に、目が釘付けの、一夜でした。 なんてエレガントなのでしょう!と。 ハイカラな国は違いますね。 

Posted on 2013/11/08 Fri. 23:05 [edit]

category: フランス 

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