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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ノール・グリーン(Knowle Green)でのコンサート 9月26日 

気づいたら、夜7時には真っ暗なロンドンです。
 
 1週間近く前になりますが、9月26日に訪れた、北イングランド、ランカシャーのコンサートです。
 ロンドンの自宅を朝4時15分に出発。 ユーストン駅から、3本の列車を乗り継いで、更にバスに乗って10時過ぎにたどり着いたのが、ノール・グリーン (Knowle Green)という、小さな小さな村でした。

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 こちらが、Knowle Green Village Hall。 わかりやすくいえば、村の集会場です。
 村の集会場ですが、私の実家の町会館よりも、ずっと立派です。

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 何にも無いところに、突然現れる集会場。 バスに乗ったは良いですが、降りるところもあやふや。
 運転手さんに伺っても、ご存じない、とのこと。 地図を片手にそれらしきところを見ていたのですが、道路地図には載っていなくて、iPhoneで見ていた地図は、進行方向右側にこの建物があるはずですが、実際は左側。
 田舎なので、降りたいところで降ろして下さいました。 これは、1年目のホームステイ中のことを、思い出しました。

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 これが、内側。 
 全てが終わった後に写真を撮ったのですが、このコンサートシリーズは、コンサート鑑賞だけでも良いし、コンサート後に、ランチ付、というオプションもあります。
 このテーブルには、白か赤のテーブルクロスをかけ、テーブルセッティングをしてありました。

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 イギリスの小さな村。 しかも、この集会場は、何度か、ランカシャーの中で、保存状態が優れた集会場、という賞も頂いているそうです。 どんなピアノかしら? 古いべヒシュタインかしら? はたまた、ブロードウッド? なんて楽しみにしていたのですが、Kカワイでした。

 
 プログラムは、

 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330
 プーランク: ノクターン ハ長調 第1番
 マスネ: ゆっくりなワルツ
 ショパン: 華麗なる大円舞曲 第1番
 ショパン: ノクターン 作品62-1
 ドビュッシー: 前奏曲集 第1巻より、『アナカプリの丘』『沈める寺』
 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-1
 リスト: メフィストワルツ 第1番
 
 アンコール:
 シャブリエ: スケルツォ・ヴァルス

 
 少しずつトークをはさみながらのコンサート。
 いつもの通り、小品を並べました。 

 ドビュッシーの『沈める寺』を弾き始めたら、一番前に座っていらした方の体が傾いたような気が?
 寝てしまったのかしら?と思ったのですが、様子がおかしい。 6小節弾いたところで見てみたら、白目をむいて、意識不明。
 どうしたらよいのかしら? と思ったのですが、すぐに演奏を止めました。
 大騒ぎしないのがイギリス人。 そばにいらした方々が声をかけ、一人の男性が様子を詳しく見る(後で伺ったら、元お医者様だそうです)。
 少し経って意識を一瞬取り戻したのですが、また、倒れてしまいました。
 代表の方が救急車に連絡。 ですが、意識があるから、すぐは来て頂けなさそう。
  
 ほかのお客様の方が、気を利かせて、私に声をかけて下さったのですが、この倒れた方は、音楽が大好きな男性。 車で40分以上かけていらしているそうです。 そして、以前は、ミュージック・ソサイエティの代表もしていらした、とか。
 
 オペラハウス通いをしている私は、時たま、倒れる方、心臓発作を起こす方、というのを見聞きしています。
 ですが、自分の演奏中に、このようなことが起こるのは初めて。

 こんな村で、救急車はいつ来てくれるのかしら?と思ったのですが、8kmほどのところに大きな病院があるそう。 ですが、実際に救急車が来たのは、倒れて連絡をしてから、30分後のことでした。

 20分ほどたったら、この方の意識もはっきりし、コンサートを続けてほしい、というので、代表者の方と話して、続行することに。
 正直、思いもしないハプニングで、集中できないし、骨折をした手のためには、この20分の休憩がありがたかったのですが、プログラム上、『沈める寺』、『ロマンス』とゆっくり系が続いた後では、まだ指が動かず、最後のメフィストが不本意な出来で終わってしまいました。
 ですが、この倒れた方、とりあえず、大事に至らなかったようで、本当によかったです。

 コンサート後には、代表者の方、そのお母様が用意してくださったランチを頂きました。
 いらして下さった方々とゆっくりお話できて、良かったです。
 ほとんどの方々は、車で40分以上かけて、ここへいらしているそうです。

 
 それにしても、地方、小さな村、ということでしたが、これほど恐ろしいことはありません。
 ある程度の覚悟はして行ったのですが、終了後、最初にお声をかけて下さった紳士は、なんと、私が王立音楽大学修士号の時に師事していた、ゴードン先生の学生時代のご友人。 他にも、この周辺には、ミュージック・ソサイエティ(説明が難しいですが、音楽が大好きな方々が集まり、演奏者を呼んで、コンサートを行う)の代表の方々がちらほらと。
 ありがたいことに、来年度か再来年度、どこかで、リサイタルを頂けるそうです。
 
 

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 10年位前に、どなたかが作られた、タペストリー。 ノール・グリーンの自然、メインの建物が、アップリケされていました。

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 代表者の方が、片付けが終わったら、近くの町(私が列車に乗る町)まで車に乗せて下さる、というので、ちょっと外へ。
 これは、集会場からの眺め。
 
 たいてい、コンサートへ行くと、代表者、世話役の方々は、お年を召した方々。
 ここの代表者は、まだ若い女性。 8歳のお嬢さんがいらして、おしゃべりの相手をしてくれました。
 車の中で伺ったら、彼女は、マンチェスターの王立ノーザン音楽大学のヴァイオリンの卒業生。
 もしかして??と思って伺ったら、年齢は私たちは一緒なのですが、学年は彼女がひとつ上。 私も、1年間だけ、この大学に通ったのです。
 ということは、当時、大学内で、絶対にすれ違っている、顔をあわせている、ということ。
 お互いに驚きでした。


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 駐車場からの眺めは、永遠にこんな感じでした。
 イングランド南部、中部に比べ、起伏がある土地。
 青空も手伝って、つかの間の自然を楽しませて頂きました。
 
 さすがに、ここを往復するのは疲れたものの、呼んで頂いて、感謝です。 また、2年後くらいにお声をかけて頂けるようなので、楽しみにしています。

Posted on 2013/10/01 Tue. 22:27 [edit]

category: 自分のコンサート

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