10 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 12

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

創造力を広げていくレッスン 

 ほぼ一日雨でした。

 グレード前の最後のレッスンが、笑顔で、イメージ作りで終わることができた、今週でした。 明日が残っていますが。
 
 子供たちと話しながら、曲を理解していく。 それまでの大変だった練習が、楽しいものにかわる瞬間です。

 グラナドスの『バラの踊り』では、何をあらわすのか。
 ダンサーが真っ赤なシルクのドレスを着て、優雅に舞っている。 一瞬舞台が暗くなったら、違う世界が広がる。
 そして、バラの花を一輪持っているのだけれど、それが、一輪でもはっと目を見張るような、厚みのある花びらの、濃い赤のバラ。

 私に、「あなたのドレスは、鉄でできて、今にも枯れそうなバラ」と言われ、私が一回弾いて見せ、彼女も色々と考えたら、全く違う音楽が生まれました。
 とっても嬉しい瞬間です。
 クリスマス前に一度発表会のために仕上げ、長くやると崩れるので、わざと崩すレッスンをして、一回り大きな曲に仕上げました。
 発表会前には、「あなたのバラは安っぽいわね」と私に言われ(これを母に言ったら、なんとかわいそうなことを言うのか、と言われましたが・・)、膨れましたが、何よりもわかりやすい言葉だったようで、その後一瞬にして演奏が変わります。
 
 先日も、グレードとは関係ありませんが、カバレフスキーの重いワルツを弾いている子が、あまりにも楽しそうにイメージはずれで弾くので、ワルツといっても、色々とあることのお話。
 8歳の女の子に話せる内容ではありませんが、ソビエト時代の、盗聴器があったり、舞踏会とは、踊りを楽しむだけではなくて、男女二人が他に邪魔されずに密に話せる場であったこと。 子供にはいえませんが、きっと、不倫とか、亡命とかの話もこういうところから生まれたのかな、なんて思いながら。
 古い映画や、ロシア文学、オースティンの小説などで垣間見た世界が役立つのですが、子供にはちょっと早すぎる話なので、違う方法で、これを伝えなければいけません。
 ピンクのふわふわドレスではなくて、バーガンディーのどっしりとした素材のドレス。
 どこかの美術館での絵を思い浮かべながら、子供と話をしていました。

 この段階まで来るのがピアノは大変。
 それまでの地道な作業がやっと、最後に楽しい、創造力を生かした内容になってきます。
 
 私自身は、昨日観たロイヤルバレエのミックス・ビルのウィールドンの新作(ブリテンのシンフォニア・デ・レクイエム)が解凍中のベートーヴェンのピアノソナタ 第32番の私の考えに見事にフィットしたので、新たな世界が広がりそうで、再来週が楽しみになってきました。
 ウィールドンの新作については、私なりの考えがまとまってきているところですが、私は凄く興味深い作品。
 来週の最終公演が終わったら、書くかもしれません。

Posted on 2013/03/08 Fri. 23:10 [edit]

category: 音楽

TB: 0    CM: 0

08

Comments

Comment
list

Post a comment

Secret

Comment
form

Trackbacks

TrackbacksURL
→http://miyukikato.blog.fc2.com/tb.php/2023-c506a751
Use trackback on this entry.

Trackback
list