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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

Buryでのコンサート 

昨夜は、夜10時半に倒れるようにベッドに入りました。
 時差ぼけは無いものの、パリでの乗り継ぎ時間の関係から、イギリス時間で夜中1時からずっとおきていたことになります。
 本当は寝る前に、明日のプログラムを一通り弾いておく予定でしたが、その気力ゼロ。
 よって、朝出かける前に弾こうと思って、目覚まし時計を3時にかけておいたのですが(日本の携帯電話、iPhone、目覚まし時計、いくつも用意)、目だけは覚ませたものの、身体を起こすことはできず、結局、そのままでかけることに。
 5時15分に出発し、ロンドン・ユーストンから高速列車で2時間ちょっと。 10分遅れで、8時40分頃マンチェスター着でした。

20130118-1

 
 北イングランドのマンチェスターの市内から、トラムに乗って30分ほど更に北へ行くと、Bury(ベリー)という街に着きます。
 昨年6月初旬に演奏をさせて頂いて、2度目の訪問になりました。
 
 とにかく、寒い。
 昨年はこの時期に演奏活動を休んだので、冬の寒い教会での演奏は2年ぶりのこと。
 しっかりと、防寒してきたものの、北の寒さに久々にふれて、この時点で、少々逃げ腰。

20130118-2


 
 とっても美しい内部の教会。
 響きも素晴らしいです(相変わらず、スポンジのようなフルコンですが・・・)

 今日のプログラムは、

 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 変ホ短調
 シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番
 グリンカ/バラキレフ: ひばり
 チャイコフスキー: 2つの小品 作品10 ノクターン、 ユモレスク
 シベリウス: ワルツ 作品24-5
 ショパン: バラード 第1番 ト短調 作品23
 ショパン: 4つのマズルカ 作品68
 ショパン: ノクターン 変ニ長調 作品27-2
 ショパン: 華麗なる大円舞曲 作品18

 1時間のプログラム、小品が並びました。
 大曲を弾く時は体力的な厳しさがありますが、こうした小品を並べるのは、メンタル面で非常な厳しさがあります。 ですが、こういうプログラムを楽しみにしてくださる方も多いのを知っているので、やってしまいます。
 現に、演奏後、今日も老紳士が、「このプログラムがよかった。 こういうCDがほしいよ」とおっしゃって下さいました。

 
 実は、日本で14日にコンクールを受けていました。
 そのための日本滞在でした。
 初めて、コンクールで自分の思い通りの、くいの無い演奏ができましたが、結果は散々なもの。
 非日本人の審査員が多い、と思われていたコンクール(一応、国際、と名までついた・・・)だったのですが、現実は9人の審査員中、7人が日本人。
 あまりにも、ヨーロッパの審査基準(結果)とは違いすぎ、初めて、結果そのものに涙でした。
 改めて、自分が日本の音楽界では生きていけない、もし私が金髪、青い目の外国人だったら、違う結果になっていただろう、という今までにも何度も味わってきた日本の音楽界との考えの違いを突きつけられました。

 よって、その後は帰国の準備のこともありましたが、ピアノを練習しよう、と思ってもピアノの前に座っても集中ができない。
 正直、今回のコンサートが無ければ、私は復帰に時間がかかっただろうと思います。

  
 今回は、3年半ぶりに本番に出す、バッハの平均律、2、3年振りのウィーンの夜会に、マズルカ作品68。
 久々の曲は不安も大きくなりますが、新鮮さもあるので、多分、以前弾いた時よりも、変化のある演奏にはなったと思います。
 特に、最初のバッハでは、久々に弾く、教会でのバッハ。
 暗譜落ちを心配することもなく、音楽そのものに没頭し、私は数日前、なんと小さなことでキレそうになったのだろうか、と心が洗われる思いでした。

 しかし、ショパンを弾きだしたら、嫌なことばかり思い出してしまって、自分のことが嫌になりましたが。
 来週は、久々の夜のフルリサイタル。
 しかも、あこがれていた、初オール・ショパン・プログラム。
 こんなことではどうにもなりません。

 それでも、マズルカを弾く頃になると、スロヴェニアでの、真夜中にマズルカの踊りを習ったことが浮かび上がり、気持ちを切り替えることができました。
 この2年半ほどは、作品67のマズルカを弾くことが多かったのですが、久々に68を弾いてみて、やはり、魅力的だ、と思いました。

 メンタル面での反省が多いコンサートでしたが、それでも、今回演奏をさせていただくことができて、本当に感謝です。
 昨日、ヒースロー空港で休憩をしている時に、今日の主催者の方から電話を頂き、天気予報で大雪になるらしいから、私が北まで行くのが大変だろうし、お客さんもこられないかもしれない、列車の切符を買っていないのなら、キャンセルにしようか?というお話がありました。
 イギリスは、早くに切符を買っておくとずいぶん安くなるので、私はお話を頂いた時点で既に購入済み。
 思ったほどの大雪ではなく、30人ほどの方々がいらして下さいました。

20130118-3


 教会の外、寄付されたベンチが並んでいました。
 こういうなんでもない風景が美しいのがイギリス。
 日本で伝えていきたいこともある。
 でも、いくら、国籍を変えたって日本で生まれたことは変えられない。
 やっぱり私の活動基点は、イギリスであるのだ、と思わずにはいられませんでした。
 ロシアのピアニズムで手ほどきをうけ、イギリスで多感な時を過ごした日本人。
 今の私が日本のピアノの世界に入ることはできない、理解することもできない。 以前からも思っていましたが、先日の日本での結果、今回のコンサートを通じて、自分の居場所が改めてわかりました。
 もちろん、名古屋には、呼んでくださればまた行きますよ!
 本当は伝えたいことがあるのですから。

 さて、明日からは1週間、ショパンに浸ります。

Posted on 2013/01/18 Fri. 19:34 [edit]

category: 自分のコンサート

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