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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ピアノリサイタル観賞 菊地裕介さん 

 東京が寒い、といっても、同じ気温でもロンドンの方が底冷えして寒いように思います。
 もっとも、私が日本へ飛ぶ前のロンドンは、この時期としては、異例の温かさでしたが。

 今夜は、久々にピアノのリサイタルを聴いてきました。
 名前だけは存じ上げていて、ずっと聴きたいと思いつつ、機会もなかった同年代のピアニストです。

 東京文化会館 小ホール

 菊地裕介 ニューイヤーコンサート

 プログラム

 ショパン; 華麗なる大円舞曲 作品18
 フォーレ; ノクターン 第6番 作品63
 ドビュッシー; 『前奏曲集 第1巻』 より、 亜麻色の髪の乙女
 ドビュッシー; 『ベルガマスク組曲』 より、 月の光
 ドビュッシー; 『映像 第2集』 より、 金色の魚
 ラヴェル; 水の戯れ
 ラヴェル; ラ・ヴァルス

 プーランク; ナゼルの夜会
 プロコフィエフ; 『シンデレラ』 からの6つの商品 作品102

 アンコール
  シューベルト/リスト; ウィーンの夜会 第6番
  ベートーヴェン; ピアノソナタ 悲愴 第2楽章

 
 菊地君、といえば、多くのコンクールで入賞をしているピアニストです。
 高校卒業後、フランス、ドイツで学んだピアニスト。
 特に、ドイツでは、ヴァルディ先生という私が勉強してみたいけれど、手が届かない先生と勉強なさっています。
 
 フランスのピアニズム。 私が手ほどきから勉強をした、ロシアのピアニズムとは違うものです。
 プログラムの大半を占めていた、フランス物。
 特に、ドビュッシー、ラヴェルでの指さばき(指がみえる位置では、聴いていませんが)。
 細かくて、早いパッセージがあのフランス風の軽くて、でも、音が抜けない奏法。
 ロシア系だったら、あの部分がプロジェクションを用いて、違う奏法になります。
 
 奏法が違うけれど、それが非常に心地よい。 もちろん、楽譜はかなり読み込んでいらっしゃいましたが、菊地君ご自身の言葉がある。 説得力があり、私とは違う考えの部分も多かったのですが、普段なら気になるところも引っ張られました。
 ピアノが鳴っていたにも関わらず、あまり音が届かなかったのは、ホールの音響なのか、そうでないのか、そこが少々残念でしたが。
 
 ラヴェルのラ・ヴァルスは、昨年私の師匠Dr.Sと奥様の連弾で、聴いているので、あのロシアのピアニズムでの演奏を聴きなれていて、違和感がある部分もあったのですが、解釈の違い、という一言では言いたくない、良さがありました。

今回、プログラムの中で一番興味があったのが、今年没後50年を迎える、プーランクの『ナゼルの夜会』。
 生で聴くのは初めてのことです。 
 今年は、私もプーランクを良い機会だから弾いてみよう、と思って色々と探っていた時に、この曲にも出会いました。
 ということで、思いがけず実演に触れられて、曲が立体的になりました。
 弾いてみたいものの、今年はこの長い曲をやる時間は取れそうにないので、保留ですが。

 そして、最後の『シンデレラ』
 プロコフィエフのバレエ音楽、『シンデレラ』は、プロコフィエフ自身によって、確かピアノ用の組曲が、3つあったはずです。
 今回の作品は、シンデレラと王子のパ・ドゥ・ドゥ(第2幕)から始まり、シンデレラのヴァリアシオン、第1幕の義姉たちのけんかの部分をとおって、第1幕終曲、舞踏会へ行くグランド・ワルツを挟んで、いくつかの部分を合わせて、第3幕の終曲で終わります。
 ロイヤルバレエでアシュトン版の『シンデレラ』をみまくっている私には、プロコフィエフ自身が並び変えをした、この組曲に違和感を感じますが、原曲を残しつつ、ものすごいピアニズムでかかれている作品です。
 これも、実演に接するのは、初めて。
 私がこれを弾いたら、きっと、バレエの振り、場面を意識しすぎると思いますが、菊地君の演奏は、あくまでも、ピアノ作品としてとっていたのだろうな、と思いました。
 シンデレラのヴァリアシオンについては、一度、踊りを観てもらいたい、と思いましたが。

 
 全体的に、非常に私好みのプログラム、久々に日本でのコンサート観賞を楽しませて頂きました。
 ですが、日本とイギリスでのコンサートの雰囲気に、カルチャーショックを受けたことも事実です。
 そして、イギリス、というのは、コンサートのチケットの購入方法が、非常に簡単だな、日本はチケットを買うことから大変、とわかりました。
 
 ちなみに、今夜の文化会館、大ホールでは、キエフバレエの『眠れる森の美女』。
 ロビーにオケの音が聴こえてきましたが、私が帰る頃、ちょうど、第3幕のグラン・パ・ドゥ・ドゥのアダージョを演奏していました。
 

Posted on 2013/01/11 Fri. 23:53 [edit]

category: 音楽

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Comments

 

ナゼルの夜会!
私は数年前に音楽とダンスのコラボ作品の中で初めて聴きました。
抜粋でしたが気に入ったので、その後、楽譜とCDを買ったことを思い出しました。
今年はプーランク没後50年なんですか。
久しぶりに楽譜を開きながら聴いてみたいと思います。

URL | イグレック #A1vz8dvw | 2013/01/15 10:15 | edit

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