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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

スロヴェニアで出会ったピアニストのコンサート 

 ほぼ一日中雨でした。

 そんな中、ロイヤル・オペラ・ハウスでの『白鳥の湖』の最終日は蹴って、久々にコンサートを聴きに行ってきました。
 
 先月末のスロヴェニアのコンクールで1位だったイタリア人参加者が、今年のイギリスのヘイスティングスで優勝して、そのプライズの一環でのコンサートがロンドンである、とコンクールの後喋っていた時に聞きました。 それが、私の住んでいる地域のアマオケとの共演。 ということで、折角なので行ってきました。 

 
 Holy Trinity Churchにて

 フィンチリー・チェンバー・オーケストラ

 指揮: デイヴィッド・ラルディ

 プログラム

 グリンカ: 『皇帝に捧げた命』 序曲
 シューマン: ピアノ協奏曲 イ短調
         ピアノ: エウゲニオ・カトーネ
        アンコール: ショパン エチュード 作品25-6『三度』
 シベリウス: 交響曲 第2番 ニ短調

 オケを聴くのは、夏のプロムス以来のはずです。
 
 大通りからちょっと入ったところにある教会。
 バスでしょっちゅうそばを通るのに、中へ入るのは初めてでした。

 
121124 holy trinity


教会といっても、冬でも暖かくて楽なところでした。

 最初のグリンカは、初めて聴く曲。 どころか、このオペラ自体、初めて知るものでした。
 聴きやすい曲でした。

 アマオケを聴くのは、非常に久々。 しかも、多分、大人のアマオケはほぼ初めて聴くと思います。
 私の音楽の原点はオーケストラですので(イギリス1年目に地域の青年オケで、パーカッション担当)、懐かしい。
 凄くうまいわけではないし、指揮者も、かなり慎重なテンポをとっていて、音楽に大きな流れがあるわけではないのですが、とっても暖かい音楽。 イギリスらしく、そしてきっとこうして弾いている人たちは、本当に音楽が好きな、マニアも多いと思うのですが、良いか悪いかは別にして、一人ひとりの主張がある。
 グッとこちらの心を掴んでいきました。

  
 そして、仲間、エウゲニオ登場。
 教会の隅に古いグランドピアノがあるのがみえましたが、今回は、ブルットナー・ピアノ・センターがスポンサーとなって、ブルットナーのグランドを貸し出してもらっているようでした。

 私にとって、同年代の人のコンチェルトを聴くのは、鬼門(カーディフ時代の嫌な思い出)。
 エウゲニオの演奏は、流れが私の考えと非常に似ていました。
 もちろん、私だったらここで音色を変えるな、とか、こういう音の出し方をするだろう、と思いながら聴いてはいるのですが、心地良い音楽。 ただうまいだけではなくて、意思のある音楽でした。

 正直、聴きながら、心穏やかだった、とは言い切れません。 
 やっぱり、悔しいから。
 わかりやすくいえば、『のだめ』が、千秋とルイのラヴェルの協奏曲を聴いて思った感情、に近いと思います。
 
 大体、シューマンのピアコンなんて、10年以上ぶりに生で聴いたと思います。
 師匠Dr.Sにも、修士の時にお世話になったゴードン先生にも、私に合う協奏曲だから勉強しなさい、といわれた曲です。
 大好きだけれど、あまり乗り気ではなくて、遊び弾きしかしたことがありません。
 改めて聴いて、先生方が私に勧める気が、やっとわかったように思います。
 
 オケが彼のテンポについてこられないところもあり、第3楽章では、かなり頑張って抑えているな、と思ったら、やはり後で話したところ、いきたいけれど、我慢した、とのことでした。
 
 
 私が生涯やり残したことがある、というのは、やはりコンチェルトでしょうね。
 カーディフ時代、オケピアノもやったし(しかも、火の鳥とか、シマノフスキのヴァイオリン協奏曲とか、おいしい曲)、室内楽の賞も全てとりましたが、主任の陰謀で、協奏曲だけは、ピアノ科予選で落とされていました。
 叶えたい夢が一つある、とすれば、やはりオーケストラとコンチェルトだ、と強く思いました。
 ですが、大学の時に共演経験がないと、アマオケからも断られてしまうので・・・ 夢のまた夢です。

  
 休憩時間にエウゲニオとおしゃべりをし、どうやら、来年もどこかで会うことになりそうです。 狭い世界ですね・・・

 20分の予定が、30分に延びた休憩後、シベリウス!
 超定番ですが、大好きな曲です。
 今日は、朝から教えている間以外は、この曲が頭に流れていました。

 アマオケだと、弱音があまり出ないのですが、反対にフォルテの場所は、勢いもあって、まとまります。
 とりあえず、曲自体が素晴らしいものなので。

 ヴァイオリンが6+6なので、人数的な弱さが出てしまうのが残念ですが、仕方がありませんね。
 
 それでも、音の暖かさ、そして、音楽が好きだという情熱。
 普段、オペラハウスで聴くオケ(バレエ上演時)には無いもの、欠けているものがここにはたくさんありました。
 
 
 私も頑張ろう!と力を与えてくれるコンサートでした。
 スロヴェニアの小さな街で出会ったイタリア人ピアニストと、こうして私が暮らす地域で再会する。
 しかも、6年半前に私がイタリアのトスカーナ地方の村で、モスクワ音楽院のイリーナ先生のマスタークラスを受けに行った時にお世話になったアルゼンチン出身のピアノ教師に彼は師事していたこともある、と知って、お互いに驚きでした。
 
 複雑な思いもありますが、やはり人の演奏を聴くことは勉強。 そして、自分自身の糧となる。
 行ってよかったです。
 

Posted on 2012/11/24 Sat. 23:26 [edit]

category: エンターテイメント

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