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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ブレイントゥリー(Braintree)でのコンサート 

 昨夜遅くから今朝にかけて、雨、風。 ですが、日が昇った後は、青空がとりあえず広がりました。
 今日は、ロイヤル・オペラ・ハウスの一般チケット発売日。 いつもなら、昨夜から徹夜で外で一夜を越すのですが、今回は今日コンサートだった為、欠席です。

 今日も、ロンドン・リヴァプール・ストリート駅から列車に乗って、ロンドンから北へ行くこと1時間、Braintreeへ行ってきました。
 今日は1時のコンサートで、リハーサル開始が12時。 列車が1時間に1本で、Braintreeに着くのは、11時50分。 遅れたり、キャンセルになった時が怖いので、1時間早く、10時50分着の列車で出かけました。
 今朝はチューブがダラダラしていて、チューブがリヴァプール・ストリートの駅に着いたのは、列車出発4分前。
 走って、自動販売機で切符を買って、飛び乗りました。 2週間前には、同じ時間に家を出て、ゆっくり、道路の向こうのテスコに行く時間もあったのですけれどね。 これがイギリスです。

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 さて、こちらが、今回演奏した、Christ Church Braintree。
 今回も前回同様、教会が主催ではありません。

 2週間前にもお会いした、主催していらっしゃる方はまだ着いていらっしゃらなくて、私が中をのぞいたら、話しかけてくる男性が。

 男性:「今日の演奏をする方ですか? 日本語の練習をしてもいいでしょうか?」
 私: 「ええ。 日本語の練習?」
 男性:「オハヨウゴザイマス。 ハジメマシテ、カトウサン」

 ここまでだそうです。 60年ほど前、2年間、日本人に仕事(技術?)を教える為に日本に住んだことがあるそうです。 日本の南の地域で日本語を学び、東京、恵比寿のアーミー・キャンプで生活をしたそうです。 東京に行ったら、それまで習った日本語が方言で、なかなか通じなくて苦労なさったようです。
 昔はもっと日本語をしゃべれたから、それを失ったのが残念だ、とおっしゃっていました。

 そして、コンサート終了後、これ聴いて、とカセット・プレイヤーをもってきました。
 いくよ!と言って流れたのは、赤いりんご?
 古いドキュメンタリー番組か何かでちょっと聞いたことがあるような古い歌。
 「一緒に歌おう!」
 といわれたのですが、私は全く歌詞を知りません。
 この方は、とってもきれいな日本語で歌詞を口ずさんでいらっしゃいました。
 そして、私がこの歌を歌えないことを驚いていらっしゃいました。 当時の日本では、誰もがこれを歌ったんだよ、とのこと。 ですが、60年前、と言ったら、私の両親が生まれた頃のことですからね・・・ 
 
 きっと、この方は、日本人ピアニストが来る、ということで楽しみにしていらしたのでしょうね。
 
 
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 さて、今回のピアノは、ブルットナー。 とっても良い状態のピアノでしたが、私には軽すぎ。 ペダル調整がしずらく、高音に力がないピアノでした。

 プログラムは

 モーツアルト: ピアノ・ソナタ ニ長調 K.576 
 チャイコフスキー: ノクターン 嬰ハ短調 作品19-4
 ブラームス: 作品116-3
 ショパン: バラード 第1番 ト短調 作品23
 ショパン: ノクターン 変ニ長調 作品27-2
 ショパン: 4つのマズルカ 作品67
 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品62

 アンコール: シベリウス: ワルツ 作品24-5

 2週間前と同じです。 アンコールだけ変えました。 演奏が終わって主催者の方が次のコンサートのお知らせをしていらっしゃる間、何を弾くか考えました。 本当は、ショパンのエチュード 作品10-4を久々に弾こうと思って昨夜弾き込んだのですが、このピアノとはあわなさそう。 短いものを!といわれたので、きっとシベリウスがぴったり!と思って、最後にこれを弾いたのは7月末に日本の実家でホームコンサートをやった時。 それから、一度も練習していないのですが、こういう短いものはしっかりと手の中におさまっているので、全く問題がありませんでした。 そして、このピアノにもぴったりでした。

 
 モーツアルトは2週間前よりもずっとよかったです。 が、やはり、これはかなり弾かないと自分のものになりそうにないです。 とりあえず、来年半ばまで冷凍します。

 チャイコフスキー、ブラームスはだんだんおもしろくなりました。 ブラームスはこのピアノにぴったりでした。

 今日は、ショパンの命日。
 というわけで、ショパンを並べた後半。

 2度目のバラードは、やはり前回とは違います。 まだ頭で弾いている部分があるので、弾きこみます。 
 ノクターンは、このピアノに非常にあわず、コントロールにとことん苦労しました。 それに気をとられ、この曲で暗譜が怪しくなるほど。

 マズルカは、このピアノをいかして、今までとは違うものが浮かびあがりました。
 今回、1時間のコンサートに対して、リハーサルが30分、ということで、マズルカはぶつけ本番。 そのわりに、まとまったように思います。

 そして、何度も何度も弾いている幻想ポロネーズ。 
 何も考えずに(あらかじめの想像力無しに)弾き始めましたが、ショパンの生家、ワルシャワの町並み、そして、7年前に訪れた時にその前から動くことができないほど何か力を感じた、ショパンの心臓が埋蔵されてある聖十字教会。 2005年に訪れて感じたことが、鮮明に浮かび上がって、ショパンが隣に立っているような感覚の中での演奏でした。 また、近いうちにパリのお墓か、ワルシャワへ行きたいな、と思わずにはいられません。

 私としては、落胆する傷があるコンサートでしたが、喜んでいただけたようです。 そして、来年10月、再びこのコンサートシリーズに出演させていただけるそうです。 

 今日の会場、先々週の会場、教会、と言っても、あの素敵だけれど寒さが身にしみる建物ではないので、この時期でも寒さとの戦いにはならずに演奏できるので、助かります。 あの氷のように冷たくなった鍵盤だけは、本当に辛いので。

 88歳、という男性は(とってもお若くみえましたが)、70年間クラシック音楽が好きで聴き続けているが、それでも、今日の演奏はMagnificentだったとおっしゃってくださり、嬉しい限りです。
 地方は、結構音楽の詳しい方が混ざっているので、毎回気持ちを引き締められます。
 
 私の経歴を見て、修士号の時に師事したゴードンの大ファンで、CDをしょっちゅう聴いているんだよ。 とおっしゃった方も。 でも、私の演奏はゴードン系ではない、と思ったらしいです。 そうです! どんなに師匠、Dr.Sがふてくされても、私はやはり師匠の弟子です。 本当に大人気ない。 

 

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 なぜか、鉛筆がたくさん入っていたピアノの中。


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 余談ですが、この写真の布を筒状に縫い合わせたのが、今年の夏母が縫ってくれたコンサート用スカート。
 今日もこれをはきましたが、好評でした。
 着物を縫い合わせているものなので、端切れが多くて、そして、日本の独特の色使いを縫い合わせていくのは大変。 
 最後、数箇所布が決まらず、リヴィング・ルームの床にできているものを広げ、実家の布が入ったコンテナをひっかきまわして着物地を探し、おいてみて、その場から、果ては上の階から、色々と見て決めました。
 
 手間がかかるこのスカートですが、今回はきちんと型紙を作ったので、違う色系でまた作ってくれるそうです。

 とりあえず、年内は公開の演奏は終わりの予定。
 大量の譜読みをはじめ、練習に励みます。

Posted on 2012/10/17 Wed. 17:12 [edit]

category: 自分のコンサート

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