WITH HOPE!!
イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。
考え中
ずいぶん前から気になってはいたものの、この夏久々に日本でピアノを学んでいる人たちに接したりしたので、再び日本のピアノ教育を考えるきっかけができ、昨日は、色々と読みふけってしまいました。
以前から書いていますが、日本ほどピアノに関して恵まれている国はないと思います。
たとえば、日本には、物凄い数のコンサートホールがあります。
各市町村にあるのではないでしょうか? ホールの種類が色々とあって、立派なグランド・ピアノが入っていて。
イギリスにはありません。
目下、私が懸念しているのは、発表会の場所。
日本のように発表会ができる会場はそう簡単には見つかりません。
小さな教会を借りることはできますが、キャパが多すぎ。
しかも、冬の発表会は寒くて行えません。
日本では当たり前であろう、防音室もこの国には普通にはありません。
一戸建てでなければ、ピアノを置くのも至難の業。
日本の方には非常に驚かれましたが、子供たちのピアノ用足台なんてありません。
みな、バスルーム用の踏み台を使っています。
でも、立派な足台を使っても、姿勢が悪い子が多い日本を見ると、非常に複雑な気持ちになります。
日本の音大に通う人が驚くのは、イギリスでは(他の国もそうでしょうが)、先生と合わなければ、先生を変わるのが簡単なこと。
合わないのに続けるなんておかしいことです。
1度トライアル・レッスンをしてもらったって、それはあくまで1回のレッスン。 続けて行くうちに合わなくなることも多いのです。
当たり前のことですから、お互いに円満に辞めることが多いと思います。
日本だと、たとえば、音大付属の音楽高校に行ったりしたら、7年間は同じ先生に習う覚悟だとか・・・
とてもではないですが、ここに書けないことも多くあります。
我が家は、日本の音大だったら行かせなかった、といいます。
まあ、音大へ行きたければ、10歳までに先生に目をかけていただかなくては無理、という日本では私なんて門前払いですけれど。
ということもあり、何人かの方々には問い合わせも頂いたりもしましたが、私はこの2年間、日本で弾いていません。
ずっと海外で教育を受けていて、リサイタルは日本風に、というのに参ってしまいました。
地方ではお声がかかりそうなので、そのうち演奏すると思いますが、東京では、とりあえず今のところ弾かない気でいます。 いつか気が変わるかもしれませんが。
色々と考えさせられました。
話はかわって・・・
わが師匠、Dr.S、サマーコースに行って私がこの4年間他の先生に師事していない、ということをわかって頂けたので、今まで、推薦状をお願いしいます、と言っても、
「どうせ、他の男(=大学院の時に師事したゴードン)がいるんだろ。 その人にかいてもらえばいいのに」
とふてくされていたのですが、今回推薦状をお願いしたら、
「もちろん!」
とのお答えでした。 なんてかわいらしい・・・
それにしても、先生、メールで、By the way を、Btw なんて略して使っていらっしゃいましたが、誰から教わったのか・・・ 先生が略語を使うとは思っていませんでした。 時代は変わります。
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