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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ブロンムリーでのコンサート、そして嬉しすぎるサプライズ!! 

前日までとは違い、気温が25℃近くまで上がり、一気に暑くなりました。

 それでも、朝はまだ涼しくて、夏のワンピースを着た私は少々おかしかったのですが、10時半過ぎたら、太陽が。

 身体が気温の変化についていけません。


 ちなみに、こちらの新聞には、昨日の日本での金環日食の話題が載っていました。




WITH HOPE!!-120522-1


 さて、私は、ロンドン・ヴィクトリア駅から途中止まらない列車に乗ってロンドン中心部から南へ15分ほど(各駅停車だと30分ほど)のところにある、ブロンムリー(Bromley)へいってきました。

 M25内なのですが、ケントとロンドンの境目のような感覚のところです。


 ハイストリートからちょっと入ったところにあるこのブロンムリー・パーリッシュ・チャーチ(Bromley Parish Church) でのランチタイム・コンサートでした。

 本当は先週の火曜日のはずでしたが、女王がこの街を訪問なさった為、私のコンサートは今週に動きました。


 

 プログラムは


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 チャイコフスキー: 二つの小品 作品10

 ドビュッシー: 喜びの島

 ショパン: ノクターン 変ニ長調 作品27-2

 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品61


 4月に演奏に復帰後3回目のコンサートでした。

 ここの教会では初めての演奏。

 ピアノは、教会にしては珍しく、非常に良い状態(少々調律が狂っていましたが)のヤマハのC3が入っていました。

 お話を伺ったところ、以前のこの教会の音楽監督がいくつかのピアノショップを周って、こだわりを持って選んだ楽器のようです。 ヤマハにしてはブライトではないな、と思ったのですが、この教会の音響を考慮した上であえて、ブライトではないものを選んだようです。


 

 だいぶ、自分自身を取り戻してきました。

 もちろん、ずっと演奏していた頃とは違いますが、はっきりと、前2回とは違うことを感じました。

 前2回は違うモーツアルトのソナタを弾いたので、これは昨年の夏以来。

 でも、何度も弾いている曲ですし、音そのものを楽しむことができました。

 久々に、来てくださった方々を引きつけている感覚がありました。


 チャイコフスキーは、ノクターンの方は音色遊びができます。

 そして、2曲目の『ユモレスク』がこのピアノ、音響にぴったりだったのです。

なんとなく、この数年はノクターンの方は単独で弾いてもいましたが、ユモレスクは滅多に弾かなかったのです。 でも、今の私には、再びユモレスクも弾けるんだな、と思ったのが今回の収穫。


 苦手意識が非常に高い、ドビュッシー。 それでも、たまには弾かなくてはいけませんから(ドビュッシーの曲自体は大好きです)、たまにプログラムに含めます。

 どちらかというと、音を追った演奏になってしまった部分が多かったので、これは再び来週弾く予定でいるので、1週間がんばります。

 

 そして、ショパン。

 ショパンのノクターンでは、演奏復帰して初めて、新しいイメージが急に現れる感覚を味わうことができました。 やっと戻ってきた、と思う瞬間でした。

 

 急に現れたのは、2、3月に観た、ロイヤルバレエの『大地の歌』。 マリアネラとニァマイアパ・ドゥ・ドゥが現れてきて、まったく曲が違うのに、舞台上での彼らの対話が、このノクターンに重なってきたのです。

 そうすると、今までと音色が変わったものになってくるのです。 このような瞬間があるから、演奏をやめることができません。


 幻想ポロネーズは前回よりも、ずっとずっとのびのびとした演奏。

 この曲も、私が人生経験を積めば積むほど変わってきそうです。


 

 ただ、実は、リハーサル中に、右手2の指の爪の左側がなんだか腫れてきてしまいました。 鍵盤の端に当たると痛くて、仕方がないから鎮痛剤を服用(偏頭痛用に持ち歩いているものなのですが・・・)。 どうにか、本番の間は痛みが消えて弾くことができたので助かりました。


 演奏後はとっても気持ちが良い疲労感。

 まだまだ100%戻ったわけではありませんが、それでも、かなりの感覚を取り戻しました。

 来週2回続けてコンサートですから、がんばりたいと思います。

 

 声をかけて下さった方が多くて、ストーリーを追うような、情景を目に浮かべることができるような演奏、心に入ってくる演奏、とおっしゃて頂けてうれしい限り。

 あなたのママはプラウドでしょうね。 今年の夏はどうするの? 日本へ行ったら家族がコンサートを用意しているの? ママはあなたの演奏を聴かせたいのでしょうね。 とおっしゃって下さった方もいらっしゃいますが・・・ イギリスと日本は違いますから。


 というわけで、この教会では月1回のコンサートなので、いつになるかはわからないようですが、またお声をかけて頂くことができそうです。


 

 実は、演奏自体はもちろん楽しみましたが、もっと私をうれしくする出来事があったのです。

 それは、今日のコンサートに、私が1997年9月から1年間こちらの高校で勉強していた時の学校の音楽主任の先生がいらして下さったのです。

 彼女は、今は、今日演奏した教会がある地域の中、高校の音楽の先生をしています。

 どこかでこのコンサートのことを見かけて、私の名前が入っていたから驚かれたようで、先週いらして下さって、でも日にちが変わってしまっていたから、再び今日いらして下さったのです。

 

 Dr.Sの影響は非常に大きいのですが、私が音楽の道に進む決心をつけさせて下さったのは、この先生。

 私の1年目にあまりにも大きな影響を与え、そして、感謝しても感謝しきれないほどお世話になったのが彼女でした。

 

 本当は、今日のコンサートもお知らせしようか迷ったのですが、今は試験で忙しい真っ只中。 お知らせするのは・・・と思っていたのです。 だからこそ、サプライズでお忙しい中、学校を抜け出して先生がいらして下さって、嬉しいのと感謝の気持ちでいっぱいです。


 

 コーヒーの時間ある?と聞かれて、30分ほどおしゃべり。

 先生にお会いするのは、先生の学校のコンサート(『ミカド』のコンサート形式のオーケストラの手伝い)以来ですから、あれは2006年のこと。 実に6年ぶり。 

 思わず、「今みたいに私が英語が話せていたら、あの時(高校生の時)、楽でしたよね」

といったら、先生は大笑い。 あれだけ英語ができなくて、音楽の知識もゼロだったのに、どうやってAレヴェルの試験を受けたのかしらね、とお互いに笑ってしまいました。

 

 1年間だけの生徒、しかも、凄く手のかかった生徒だった私ですが、何年たっても、こうして名前を見て、いらして下さるのはうれしいことです。

 ちなみに、この教会の方々、先生のことをご存知の方もいらして、先生がいらしたこと、そして私を知っていることに驚いていらっしゃいました。



やっぱり、イギリスで演奏活動を続けたい、と思いました。

 イースターホリデー中、お天気が悪くてやめてしまったものの、久々に、1年目にすごした学校がある街へ遊びに行ってみようかな、と思った直後に、先生との再会。

 2週間ほど前には、お世話になった場所にちょっとした問い合わせをしたばかり。

 何かご縁があるのかもしれません。

 

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教会の内部は、写真を撮り忘れましたが、ターコイズ・ブルーの天井でした。

 横にはこんな廊下がありました。

 コンサートの前には、ホールでご婦人方がサンドウィッチとティー、コーヒーのサーヴィスもしていらっしゃいました。 私は演奏前に食べるわけにはいかず、ティーだけでしたが、イギリス人のご婦人が作るサンドウィッチは何故だかおいしいので、食べたかったです。


 ロンドンにとんぼ帰りをして、横断して北まで行って、教えをして、それからロイヤルバレエ。疲労感たっぷりの、でも充実した一日でした。

 しっかりと疲れを取って、来週2つのコンサート(しかも遠出)に備えます。

Posted on 2012/05/22 Tue. 06:53 [edit]

category: 自分のコンサート

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