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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

真冬の外での一夜 

 一年で一番つらい夜が昨夜でした。


 昨夜(月曜日の夜)は、上は、ヒートテック2枚重ね、アーム・ウォーマー、厚手のロング・カーディガン、ダウン・コート。 下は、タイツに、ジーンズ、普通の靴下、スキー用靴下、レッグ・ウォーマーという格好。

 今日は、ロイヤル・オペラ・ハウスのピリオド3の一般チケット発売の日でした。


 ここ数日冷え込んでいたので非常に心配でしたが、風もなく、それほど寒さを感じない夜越しになりました。

 昨年-5℃を経験したので、ある程度の覚悟はできていましたが。


 昨夜は、メイン・ハウスではロイヤルバレエの『真夏の夜の夢』『大地の歌』の公演。 10時15分に終るので、それが終ってから列に加わる人がいることを考慮して、9時45分にオペラハウス着。

 2番でした。

 ちなみに、1番の女性は夜8時にいらしたそうです。

 3番の女性は私の5分後。

 4番の人が来たのは、多分5時くらい。 5時から6時の間に、7人ほどいらしたと思います。


 もちろん、座っていたら、知っている人が何人か出てきて、

「まさか、明日の朝までここにいる気じゃないだろうね?」といわれるばかり。


 知らない方々からも、どうして並んでいるのか聞かれ、理由を話すと、皆さん絶句なさっていました。


 私達は、折りたたみのアウトドア用の椅子を持って、-10℃近くまで耐えられるスリーピング・バッグを持参。

 私は、スリーピング・バッグに入って、湯たんぽを膝の上においておきます。

 もちろん、腰には、ホッカイロ。


 スリーピング・バッグに頭の部分もついていますが、それでも寒いときはヴェールのようにブランケットを被ります。

が、今回はその必要はありませんでした。

 明け方3時半を過ぎると、一気に寒さが身に染みるようになります。

 私は途中で座っているのが疲れて、新聞紙を敷いて、床に寝ていました。

 ただ、オペラハウスの外は、マーブル・フロアー。 非常に冷たい。

 スリーピング・バッグの中にブランケットを入れて、ブランケットの上に寝るようにしたら、だいぶ寒さが違いましたが。

 

 1番の女性は、74歳の方。

 厚み1cmくらいのマットを持ってきて、その上にブランケットをおいて、スリーピング・バッグに入って、とてもきもちよさそうに寝ていらっしゃいました。

 彼女は、次回は、エアー・マットレスを持ってきたらもっとよく寝られるかもしれない、とおっしゃっていました。

 

 あまりにも寒いと、暗黙の了解で、交代で、朝6時半過ぎにスターバックスがオープンすると、30分くらいずつ避難するのですが、今回はその必要もありませんでした。


 夜中、コヴェント・ガーデンは結構騒がしくて、1番目の女性とおしゃべりをしていたのですが、彼女が非常に楽しい方。

 大体、74歳で、平気で外で寝られるような方です。

 とってもアクティヴで、ウォーキング、マラソンをなさり、小学校で、ヴォランティアのヘルプまでしていらっしゃるそうです。

 ある男性ダンサーのことを、

「とってもハンサムで、惚れ惚れする体よね」

 あるオペラのことを、

「あなた、あのオペラ観た事ないの? 若い男が舞台に一列に並ぶシーンがあってね、目の保養になるわよ。 是非観てみて」

 私は、なんて枯れた女なのだろう、と思うばかりです。


 彼女は、息子さんの一人から、

「こんな冬の寒いときに外で過ごしたら凍死するから、今回は絶対に行かないように」

 といわれ、それに対して、

「そんなこと言うこと聞かないわ。 もし、私がこれで死んだら、墓石に、『息子は母親が外で一晩過ごすことを止めたのに、言うことを聞かないから凍死しました』と書いて頂戴、と言ったのよ」

とおっしゃっていました。

 彼女とおしゃべりしていると、あっという間に時間が過ぎていきました。


 

 前回、10月の一般発売の時には、12時間並んだ挙句に、1枚もメイン・ハウスでのチケットを買えませんでした。

 もちろん、全てが売り切れなわけではありません。

 私が、安いチケットで特定の場所を探しているからです。


 毎回、オペラハウスでの鑑賞後、アンケートのメールが来ると、このことをどうにかして欲しい、前回は、どうやら、朝8時にインターネットで販売を始めてしまったようだけれど、注意して欲しい、ということを書いていました。

 今回は、朝10時(チケット販売開始時間)に外のドアを開けるのではなくて、そのちょっと前にドアを開け、10時にカウンターのところに着く、というようにしてくださり、ほぼ全て買えました。


 こうなると、並ぶ甲斐もあるのですが。

 とにかく、これで、とりあえずは一安心。

 前回は買えなかったので、リターンをこまめに探したり、当日券を買ったりと、厄介なのです。

 

 さすがに寒いですから、朝7時を過ぎてから列が伸び始めました。

 いつもいらっしゃる車椅子の男性、その他のレギュラーの方々がいらっしゃらなくて、心配しますが。

 これが最後の冬越しになるのか、これからも続くのか・・・ 全ては私次第。



 あとは、今回の外での夜越しが元で風邪をひく、なんてことが無いことを祈ります。

 それほど寒い、とは思わなかったので大丈夫だとは思いたいですが。


 それでも、真夜中のコヴェント・ガーデンにいると、毎度のことながら、『マイフェア・レディー』の最初の場面、イライザがきれいな格好をして訪れる場面が浮かび、楽しくなります。

 ヒギンズ教授と、イライザが初めて出会う教会の下にほぼ24時間開いているお手洗いがあるのですが、彼らの姿が見えてくるようでした。


 さすがに、家に帰ってピアノを練習しよう、と思ってもそれができず、教えへ行くまで2時間、しっかり睡眠をとりました。 ベッドで、家の中で眠ることのありがたみを感じます。

 

 次のブッキングは4月。 暖かくなっていると嬉しいです。

 

 

Posted on 2012/02/07 Tue. 03:57 [edit]

category: バレエ

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07

Comments

1. 無題 

今回はいいこと尽くしでしたね!寒くてもおしゃべりしているとぜんぜん違いますしね。

URL | asaco #79D/WHSg | 2012/02/09 00:45 | edit

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