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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ、 『くるみ割り人形』 総まとめ 

昨日までとはうってかわって、雨ですが、気温が高い一日でした。


 11月、12月と比べると、オペラハウスへ行く回数が減っています。

 今夜で、12月3日頃から続いていた『くるみ割り人形』も終了。

 1月7日に観に行った時には、まだクリスマス・ツリーを片付けた翌日あたりだったので、違和感はなかったのですが、さすがに、『ロミジュリ』も始まっていますし、違う世界に連れて行かれる感覚でした。


 どうやら、27回の公演があったようで、9割の人が多分全公演で踊っている、第1幕最後の雪の場面などは、今夜は、Life less。 群舞の女性たちは大変だったことと思います。


 さすがに、私のブログも、くるみは、いくつも書かずに(もしくは、途中まで書いて、下書き保存)終っています。

 今夜の分は、多分書かないと思うので、総まとめとして、書いてみたいと思います。

 


 今回は、全6組のハンス・ピーターとクラーラ、全てを観ることができました。

 

 初日と最終日の今日観た、ベテランのリカルド・セルヴェラとアイオーナ・ルーツの組み合わせ、彼らは、二人とも30代半ばの実年齢を感じさせないキャラクターを作り上げました。

 私の中では、彼らの組み合わせが一番好き。 よって、今夜は、彼らを目当てに舞台を観に行きました。

 二人の会話が聞こえるような舞台です。


 エマ・マグワイヤのクラーラは、おっとりとした、女の子。

 彼女も、前シーズンよりも、ずっと魅力的な、そしてストーリーラインをはっきりとさせる舞台をみせてくれました。


 1月7日に観た、2009年12月にこの役にダブル・デビューをしたサビーナ・ウエストカムとジェームズ・ヘイは、パートナリングに大きな課題を残したものの、前シーズンよりも、物語が観えてきました。

 この二人の組み合わせは、しっかりものの、活発なクラーラと、線が細いくるみ割り人形。

 彼らを見ながら、私は、私の日本でのバレエ教室の最後の発表会の時の 『くるみ』を思い出していました。

 活発な印象なクラーラを踊ったともちゃんと、端正な踊りの今は東バでずいぶん活躍している直君の二人に重なって、姿が二重に見えてくる舞台でした。


 金平糖の精と王子は、結局はキャスト変更もあったので、2組観なかったことになります。

 今シーズン、多分最多の金平糖は5回踊って、その全てを観ることができた、マリアネラ。

 非常に美しい足裁きに、確かなテクニック。

 それプラス、優雅さも出てきて、あの笑顔で観ている者を幸せにしてくれる金平糖の精でした。


 マリアネラと組んで、結局は4回踊った、ニァマイア・キッシュ、彼は、1回目の舞台は硬かったものの、その後は、マリアネラに引っ張られるように、素敵な笑顔で、包容力のある王子をみせてくれました。

 決して、凄いテクニックの持ち主ではありませんが、まっすぐな、性格の良い踊りをみせてくれるダンサーです。


 今回、金平糖の精デビューをした、小林ひかるさん、メリッサ・ハミルトン、高田茜さん、この3人は、デビューが早すぎた、と思う人もいました。

 

 

 花のワルツの中心を踊る、ローズ・フェアリー。 これも、多分5人で観ることができたと思います。

 なんといっても、ユフィちゃんの、ローズ・フェアリーが圧巻でした。

 彼女の優雅さと、音楽性、そして、あの上体、腕のしなやかさ。

 まさに、身体から音楽が溢れてきていました。


 

 第1幕では、出るたびに楽しませてくれた、ヨハネス・ステパネクのキャプテン、そして、個性的な演技力をみせてくれた、オリヴィア・コウリーのおばあちゃん役が印象に残ります。

 オリヴィアは、確か大晦日の夜の舞台だったと思いますが、ドロッセルマイヤーがマジックを見せる時、まず最初に、舞台左側においてある、大きなふくろうの時計のふくろうを動かしてみせます。

 そのすぐ隣の椅子にオリヴィア演じるおばあちゃんは座っていたのですが、なんと、寝ている!! 

 最初は起きないで、皆の驚きで、やっと目を覚ますという有様。

 彼女はおばあちゃんを演じるたびに、違う演技をして、それが毎回楽しませてくれるものでした。


 くるみ、といえば、ハプニングがつき物。

 12月のニュース・ダイジェストに小林ひかるさんがコラムで、ハプニングについて書いていらっしゃいましたが、まさに、12月24日、ひかるさんが金平糖を踊られた時、私が今回観た『くるみ』の中では一番ハプニングが発生しました。


 第1幕、クラーラの家の玄関で、呼び鈴用のロープがあるのですが、最初、御者が引っ張った時には問題なし。

 次にドロッセルマイヤーのアシスタントが引っ張ったら、なんとロープが外れてしまいました。

 この部分は、それほど目立つ箇所ではないので、それほど問題なし。


 第1幕で、ねずみの戦いが終って、くるみ割り人形にされてしまった、ハンス・ピーターの魔法が解けて、クラーラと二人になり場面、後ろに、グリーンの布が降りて、後ろを隠します。

 その布が途中で引っかかり、多分、予備に用意してあったのであろう、もう一枚の布が下りてきました。

 最後、クラーラがハンス・ピーターの肩にリフトされると同時に、この布が舞台の穴へ吸い込まれて、雪の世界が広がるのが、感動的なのです。

 が、予備カーテンが出てきた為、下へ吸い込まれるのではなくて、カーテンが上へ上がりました。

 これ、多分1シーズンに1回は起こるのでしょう。 いつだったか、以前にもこのような事態を観た事がありました。


 

 そして、忘れてはいけない、12月23日夜の公演。

 この日は、ファースト・アーティストだったフランチェスカ・フィルピの最後の舞台。

 私はこれを観る為に、この公演のチケットを購入したほど。

 回転物に少々難があったりしたのですが、彼女のアシュトンは特別。

 シンデレラのフェアリー・ゴッドマザーは特別なものでした。

 11月の『エニグマ変奏曲』での、彼女の最後のアシュトンは、私の目にしっかりと焼きついています。


 温かみのある踊りのダンサーだったので、去ってしまったことは残念。

 でも、彼女は、モロッコにバレエ学校を作る、という次の目標を持って、去ったのですから、本当は祝福すべきなのでしょうね。

 この夜は、雪を踊って、スペインの踊りの中央を踊りました。

 カーテンコールの時に、スペインの人たちが、彼女を目立つようにし、そして、その夜の金平糖の精と王子を踊ったラウラ・モレーラとフェデリコ・ボネッリが、レッド・カーテンの時に、彼女を一緒に連れてきました。

 昨年、ロイヤルバレエを去ったダンサーたちは、怪我が長くてそのまま、とか、あまりよくない理由とか。こうした引退は久々でした。


 最初から最後まで、オーケストラはバランスを崩したり、とんでもないテンポの音楽だったり、音楽的には毎回びっくりさせられっぱなしでしたが、それでも、『くるみ』の音楽は特別です。


 12月末に続けて4つの違うくるみ割り人形を観ましたが、やはり、私にとっては、このロイヤルバレエのピーター・ライト版が、現実と夢の間をさまよわせてくれて、ストーリー・ラインもしっかりしているので、一番しっくりとするものです。


 ダンサーの方々は、やっと『くるみ』が終って嬉しい!!という感じでしょうか。

 こちら側としてみれば、お金と時間さえあれば、全公演観たかった!という感じです。


 大人が子供の純粋さに戻ることができる、この作品ですが、そろそろ私は現実を見なくてはいけませんね。

 現実逃避はしばらくお休みです。 

 いつか、あの金平糖の精のチェレスタを弾ける日がやってくるように・・・

Posted on 2012/01/18 Wed. 06:51 [edit]

category: バレエ

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