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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

バーミンガム・ロイヤル・バレエ 『リーズの結婚』 

 バレエ・ウィークの最終日、今夜はサドラーズ・ウェルズ・劇場で、バーミンガム・ロイヤル・バレエのロンドン最終公演を観てきました。 本当は、配役で、昼も観たかったのですが、グレードの生徒が溜まっている土曜日、時間が遅くなってしまって、無理でした。

 というわけで、夜のみの鑑賞です。

 ちょうど、この週末、東京でも牧阿美バレエ団が同じ演目を上演です。

 ロンドンでは木曜日からこの演目ですが、先日亡くなったアレクサンダー・グラントに捧げられています。


 『リーズの結婚(La Fille mal gardee)』 フレデリック・アシュトン振付、 エロルド作曲


 リーズ: エリーシャ・ウィリス

 コーラス(リーズの恋人である農夫): ジェイミー・ボンド


 未亡人シモーン(リーズの母): ローリー・マッケイ

 

 トーマス(ブドウ畑を所有するお金持ち): ヴァレンティン・オロフャニコフ

 アラン(トーマスの息子): Tzu-Chao Chou


おんどり: ジョナサン・カグイオア

 にわとり: カーラ・ドーバー、 ローラ・ジェーン・ギブソン、 ジェイド・ホウソン、エミリー・スミス


 リーズの友人: アランチャ・バセルガ、 サマ-ラ・ダウンス、 セリーン・ギッテンス、 laetitia Lo Sardo、

           ヴィクトリア・マー、アンフェラ・ポール、 ローラ・プーキス、 ジェンナ・ロバーツ


 コーラスの友人: マックス・ウェストウェル、ブランドン・ローレンス、 フェーガス・キャンベル、残り3人はわかりません


 フルートダンスのフルートを吹く農夫: マティアス・ディングマン



 温かくて、楽しくて、ちょっとした切なさも有り、大好きな作品です。

 先日、春のロイヤルバレエのこの演目のキャストが発表され、前回コーラスデビューをしたブライアンの名前がなく、がっかりしていたところでした。 私にとって、ブライアンとユフィちゃんの『リーズ』が一番心に焼き付いているものなので。


 

 劇場に向かう途中、やたらと大きな真っ白な犬がいるな???と思ったら、『リーズ』に出演する、ポニーがお散歩中でした。


 ロイヤルバレエとバーミンガム・ロイヤル・バレエ(以下、BRB)、同じ作品でも、ところどころ、小さな違いがあることがわかりました。

 その違いを書いていきますが、あくまでも、違いを書くだけであって、どちらが良い、どちらが悪い、ということを書きたいのではありませんので、ご理解ください。


 ロイヤルバレエがロイヤル・オペラ・ハウスで上演する際には全2幕物、として上演されますが、今回は全3幕。 以前、インサイトの時にこの作品を指導しているクリストファー・カー氏がおっしゃっていましたが、2幕で上演するのか3幕で上演するのかは、劇場の袖の大きさによってきまります。

 サドラーズは舞台上手の袖がとっても狭いのです。 第1幕と第2幕(もしくは、第1幕第1場と第2場)の間に、ポニーが舞台の後ろから前まで袖を移動する必要があります。 そのスペースが無い場合は、全3幕にする、とのことでした。

 全2幕でしか観たことがなかったので、第1幕最後、音楽が違う終止形になるので、驚きました。 というよりも、全3幕であることを忘れていたのです。


 

 舞台の大きさも違いますし、BRBはツアーを行うカンパニー。 リーズの家の階段もロイヤルバレエのものに比べて低め。 バター作りの道具を入れてある納屋も無し。 テーブルが置かれ、その上に、色々と置いてありました。 実際には舞台では使わないけれど、道具類が多めに置いてあるのが、ロイヤル系らしいです。

 

 リーズを踊ったエリーシャ、19日にパイナップル・ポールでも観ました。 演じられるダンサーかな、と思っていましたが、どちらかというと、第3幕でが一番良かったです。

 彼女はアシュトン特有の上体の使い方が甘い。 もっと倒すべきなのに、と思うところで直立でやっているので、いくつか違和感が。 オーストラリアバレエ出身であるものの、BRBには2003年からいらっしゃるようなのに。

 

 第3幕での、リーズがコーラスとの結婚生活を夢見るマイムで、結婚式のマイムが終って、次のマイムに移る時、右から左に場所移動をしますが、その移動開始が遅め。 あれっ?と思ったのですが、次のおなかが大きくなって、というマイムへ向けて、とっても良いタイミングでした。


 

 コーラス役のジェイミーは、先日の『シンフォニック・ヴァリエイション』で、イギリス人らしいダンサーだな、と思ったと同時に、鎌足だったのが気になりました。

 ノーブルな雰囲気があるからか、最初は、高貴すぎてしまいました。 

 演技も良い部分とそうでない部分の差がありました。 

 一番良かったのは、第3幕で、リーズが結婚生活を夢見るマイムをする部分、わらの中に隠れていて、飛び出してくるところ。 リーズがマイムの中で、「子供は、1人、ううん、2人、違う。 3人欲しい!」ということをするのですが、ジェイミーは、恥ずかしさのあまり泣き出すリーズの手をとって、「3人ではなくて、5人!」と伝えていました。

今まで私が見逃していたのかどうかわかりませんが、きっとジェイミーの演技だと思います。 でも、これによって、凄く温かい気持ちになりました。


 回り物が苦手なのか、それとも足の調子が悪いのかわかりませんが、第1幕の最初のヴァイリアシオンの最後トゥールがぼろぼろ。 リーズとのリボンを使ってのPDDのシェネも酷い。 第3幕最後の最後のアラスゴンド・トゥールも舞台からオケピットに落ちるのでは?と思うほどどんどん前に来て、最後は横に動いていきました。

 私は別にテクニックを観たくてバレエをみるわけではないので、構わないのですが、それでも、あれには驚きました。


 

 トーマスをやったのは、若さが残っているな、と思ったら、実際に若いダンサーのようです。


 アラン、先日亡くなったグラント氏が初演したものですが、難しい役です。

 変な行動も多いのですが、彼は馬鹿なのではなくて、非常にシャイだから。

 が、今日踊ったダンサーは、変に笑顔で、わかっていつつも、馬鹿な行動をしている、という風にしか見えませんでした。 前回のロイヤルバレエが上演した時数人のダンサーでこの役を見ていますが、このように感じたのは初めてです。

 やっぱり、昼の公演で、マティアスがこの役をやるのを観に行けばよかった、と後悔しています。


 

 第2幕は、あの舞台前方で、にわとりたち、リーズ、リーズの友達などが、畑へ行くところから始まりますが、ポニーをひくのは、ロイヤルバレエだと、2人それようの役(マリアネラのDVDだとスティーヴン・マックレーがやっている)がいますが、ここでは、農夫の二人がやっていました。

 畑について、にわとりたちが入ってくる場面、BRBは、おんどりだけ。 私の憶測ですが、ロイヤルバレエに比べて少々小規模なこのカンパニー、にわとり役の4人の女性も、農婦になっているから、ここでは、おんどりだけなのかしら?と思いました。 何しろ、このカンパニーは、あまりダンサーの顔と名前が一致していないので、わかりません。


 にわとり、といえば、あの愛嬌のある動きは、ロイヤルバレエを観ていると、物足りません。 ロイヤルバレエでは、ソロイストとか、ファースト・アーティストの演技ができる小柄な女性がやっていますが、今回は、まだ入団したて、とかのダンサーがやっていました。 


 

 全体的にとってもアットホームで、楽しめました。が、細かいことを言うと、やはり、ロイヤルバレエの方が芸達者が多い。 特に、周りで立っているような時、BRBのダンサーたちはお行儀がよすぎる。 もっと、自然にした方が舞台がよくなるのでは、と思いながら観ていました。


 衣装も、同じデザインではあるものの、ところどころ違いました。

 

 それにしても、サドラーズの安い席、客席マナーが酷すぎます。

 だから、どうしても、サドラーズからは足が遠のいてしまうのですよね・・・

 来週は、珍しく、ロイヤルバレエの公演が少ないので、さびしい1週間になりそうです。

Posted on 2011/10/22 Sat. 06:16 [edit]

category: バレエ

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Comments

1. 無題 

比べちゃだめと思いつつついロイヤルと比べてしまいますよね。
私は翌日DVD見返してしまいました。出だしの男子たちのやりとりからしてぜんぜん違います。
それでも十分楽しむことができました。なんたって作品じたいが楽しいですものね。
いつかROHで思い切り笑いながら観たいです!
ジェイミーは今回コーラスデビューだそうですが彼のコーラスは想像できないです…。

URL | asaco #79D/WHSg | 2011/10/24 08:29 | edit

2. asacoさんへ 

同じロイヤル系でも違いますから!
そう、あの最初の男の子達の出、ロイヤルバレエを観慣れていると、あっさりとしていましたよ。
ジェイミー、今回がデビューだったのですね。
違う作品で観たいです。
ぜひROHに観にいらしてください!
リーズの時の客席は、良い空気が流れていますよ。

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2011/10/24 17:15 | edit

3. 無題 

みゆきさん、20日にLondonに帰ってきました。
バーミンガム・バレエの公演見たかったです。
21日には「眠れる森の美女」のリハーサルに行ってきました。2か月ぶりのオペラハウスでした。
28日には又、「眠れる、、、」ですが、あかねさんのオーロラ姫は見られるのかしら。楽しみにしているんですけど。
また、よろしくお願いしますね。

URL | 胡蝶蘭 #79D/WHSg | 2011/10/25 18:38 | edit

4. 胡蝶蘭さんへ 

お帰りなさい。
リハーサル、行きたかったです。

茜さんは、今回のデビューは残念ながらできなくなたはずです。
先週の初日通り、セーラが代役だと予想しています。

そのうちまたお会いするのを楽しみにしております。

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2011/10/27 06:20 | edit

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