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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

マリインスキー劇場バレエ 『白鳥の湖』 

1ヵ月半振りのロイヤル・オペラ・ハウスでした。

 現在ロイヤルバレエは夏休み中ですから、ロイヤルバレエではなくて、サンクト・ペテルブルグのマリインスキー(キーロフ)バレエの引越し公演がこれから3週間にわたって行われます。


 2006年、まだロイヤルバレエを今のように観始める前に、ボリショイの引越し公演を観たきり、この時期は日本へ行ったり、サマーコースを受けたりしていたので、ロイヤル・オペラ・ハウスでの海外バレエ団の引越し公演を鑑賞するのはかなり久々。


 子供の頃から憧れていたマリインスキーですが、生で観たのは、2005年にカーディフでフォーキン・プログラムを観た時だけ。 

 

 普段に比べてチケットも高くて、今回は、いつもの場所ではなくて、天井に手がつくような、劇場の一番上、後ろでの鑑賞でした。 


 『白鳥の湖』 プティパ、イワノフ振付、コンスタンティン・セルゲイエフ版、 チャイコフスキー作曲


 オデット、オディール: ウリヤーナ・ロパートキナ

 ジーグフリード王子: ダニール・コルサンツェフ

 

 道化師: アレクセイ・ネドヴィーガ

 ロットバルト: アンドレイ・イェルマコフ


 王子の友人(パ・ドゥ・トロワ): ヤーナ・セリーナ、 ヴァレリア・マルティンユク、 マクシム・ズーズィン

 

 他

 


 3年前に修士の論文を書いた時に、このセルゲイエフ版の白鳥の湖を参考にもしました。 よって、やっと現物を見ることができた、という気持ちです。


 が、久々にロシアバレエの全幕物を観て、複雑な思いも。

 現在、私のバレエ鑑賞の9割以上はロイヤル・バレエの公演。 あれに慣れてしまうと、そしてあれを愛していると、他のバレエ団を観る時には考えを変えなくてはいけません。

 今回一番思ったのは、あくまでも踊りそのものを楽しもう、と思わなくてはいけない、ということ。

 

 どうしても、特に第1幕では、現在のロイヤルバレエのダウエル版を見慣れていると、パ・ドゥ・トロワの時には、ベンノと王子のやり取りを見逃してはいけない、とか、ポロネーズ(乾杯の踊り)の時には周りにいる、王子の友達4人に注目しなくてはいけない、とか、思いながら観るわけです。

 今夜は違います。

 あくまでも、踊りそのもの。


 一番違和感があったのが、幕が閉まることにお辞儀があること。

 私には物語が途切れてしまうように感じました。


 これが、全体的な感想です。


 序曲が始まって、音が違う。 気が付きましたが、マリインスキー劇場オーケストラなのですよね。

 あのヴァイオリンの長い息、さすがロシアの演奏者、と思わずにはいられませんでした。

 トランペットが第3幕のファンファーレではずしたのが残念でしたが。

 もしかして、今回は2軍オケ?? 全体的に1軍オケとは少々違うような気が・・・・


 

 ロパートキナの白鳥は、想像通り、というか違う、というか。

 女王様です。

 今回は、王子とのケミストリーが見えてきませんでした。

 説得力のある踊り、オーラは凄いと思います。

 が、私には、感情面で何かを見出せることはありませんでした。

 言い換えれば、ストーリーとして、最後まで繋がりませんでした。

 日本では人気が高いダンサーですので、私の考えがおかしいのかもしれませんが。

 音楽のとり方が私とは違ったのも、あまり入り込むことができなかった原因。


 途中から、腕の肘から先が使えていないのが気になってしまい・・・

 足裁きもそれほどでも??? パ・ドゥ・ドゥの最後の部分のバッチュ(片足を反対の足に細かく打ちつける)も全然・・・

 

 黒鳥の方が似合いますね。

 が、32回転では、全てシングル回り。 しかも、足がきちんと横まで出ていなかったので、彼女は回り物は苦手なのでしょうか? 一度観ただけでは判断できませんが、それでも、あの回り方を観ると、そのような気が。 なんとなく、彼女はテクニシャンのような気がしていたので、驚きました。


 

 王子役のダンサーが最初に出てきた時、髪形で、なんとなく、今はKに移った秋元君に見えてしまったのでした。

 動作があまりなれていないような気がして、若いのかな?と思ったのですが、1992年に学校を卒業、ということはそれほど若いわけでもありませんね。

 きれいな踊りをするダンサーでしたが、オデットに対する気持ち、オディールに心縛られ、だまされてしまっていることにも気が付かない、これらが観えてきませんでした(いや、きっとここは観るポイントではないのかもしれない、と後になって気が付きましたが)。


 

 第1幕は音楽の使い方はロイヤルバレエのものと違って、元々の順番ですし、(ワルツ、間奏曲、そしてパ・ドゥ・トロワ)ポロネーズはロイヤルのように切り貼りが少ないので、すんなり入ることができました。


 久々に、王子が第1幕の最初の部分でお后から白鳥狩りの矢を渡されるヴァージョンを観ました。

 

 群舞の白鳥は、さすがにそろっています。 これを観ると、ロイヤルバレエが駄目だ、と言われても仕方が無いような気が。 でも、私にはそろいすぎているような気もしました。 

 4羽の白鳥なんて、4人が同じ人に観えるほどそろっていましたので。


 第3幕(ロイヤルなどでの第4幕)の音楽の順番は、ダウエル版と一緒。 ピアノ曲、『きらめくワルツ』と、『ショパン風に』のオーケストラ編曲が入るのが特徴。 まあ、ダウエル版はセルゲイエフ版を参考にしていますからね。

 白鳥に混じって、黒鳥が8羽入ります。


 最後は、投身自殺して、死後の世界で結ばれるのではなくて、元々のヴァージョンであった、愛によってロットバルトを倒し、オデットと王子が結ばれる、ハッピー・ヴァージョン。 私は悲劇ヴァージョンの方が好きですが。



 というわけで、子供の頃から観たかった、マリインスキーの白鳥の湖の鑑賞でした。

 私は『白鳥』は一度だけの鑑賞です。

Posted on 2011/07/25 Mon. 06:15 [edit]

category: バレエ

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Comments

1. 私は 

良くも悪くも、マリインスキー・ヴァージョンが基本です(笑)。英米のものは、これと、どう違うか、比べながら見てしまいます(笑)。

URL | のぶひる #79D/WHSg | 2011/07/26 21:13 | edit

2. 無題 

オデットと王子にケミストリーが感じられなかったのは全く同感です。ロイヤル・バレエと比べて、ストーリーがぼやけていたような気がします。バックで色々とストーリーが広がっているロイヤルバレエの公演に慣れているからかもしれませんが。しかし、ロパトキーナの黒鳥への変身は素晴らしかったと言う印象を受けました。無表情の白鳥から表情豊かな黒鳥と思いました。
確かに幕ごとのお辞儀は慣れていないのでよかったのか悪かったのかと言う感はありますよね。もう一度、La Bayardereでもう一度この二人を見ます。

URL | 胡蝶蘭 #79D/WHSg | 2011/07/27 06:59 | edit

3. のぶひるさんへ 

本来ならば、このマリインスキーのセルゲイイェフ版が基本なのですよね。
が、回数的にロイヤルバレエの方を圧倒的に多く観ていると、反対になってしまいます・・

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2011/07/31 18:35 | edit

4. 胡蝶蘭さんへ 

先日はお目にかかれて嬉しかったです。
ロイヤルバレエに慣れすぎると、きっとストーリーを追い求めてしまうのでしょうね。
ヴィシニョーワで観てみたかったな、とおもいましたが、あとのまつりでした。
今年は、マリインスキーのチケット、売れ行きが良いですよね。
アンナ・カレーニナのチケットをロパートキナからヴィシニョーワに変えてもらおう、と思ったら、完売でした。

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2011/07/31 18:54 | edit

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