09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ 『マノン』 ラウラ、 フェデリコ 

 オペラハウスにはしょっちゅう行っていたものの、先週はミックス・ビルだったので、私には2週間ぶりの『マノン』でした。

 昼過ぎに家を出る頃には暖かかったので、夏のような格好ででかけたのですが、夕方以降は気温が下がりました。


 頭の中が、マイケル・ナイマンのMGVに支配されているので、劇場について、やっと『マノン』に切り替えをしたしだい。


 2週間ぶりの全幕バレエは、そして『マノン』は、やはり素敵でした。


『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 ジュールズ・マスネ作曲


マノン: ラウラ・モレーラ

デ・グリュー: フェデリコ・ボネッリ


レスコー: ホセ・マーティン

ムッシューGM: ギャリー・エイヴィス

マダム: ジェネシア・ロサート

レスコーの愛人: ヘレン・クロウフォード


看守: ベネット・ガートサイド


高級娼婦: メリッサ・ハミルトン、 クレア・カルヴェート

        クリスティン・マクナリー、 フランチェスカ・フィルピ


踊る紳士: ヨハネス・ステパネク、 ジョナサン・ワトキンズ、 ダーウィッド


顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 アラスター・マリオット、 ジェームズ・ウィルキー、

     エリーコ・モンテス、 エリック・アンダーウッド


乞食のかしら: リアム・スカーレット

乞食たち: ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、 サンダー・ブロンマート、

       アンドレイ・ウスペンスキ、 フェルナンド・モンターニョ、 ジェームズ・ヘイ


年老いた紳士: ジョナサン・ハウエルズ


ズボンを穿いた女の子: アイオーナ・ルーツ


第3幕5人の女性: 金子扶生、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 オリヴィア・コウリー、

            ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 ナタリー・ハリッソン



 私は2008年のラウラのマノン・デビューを見逃しているので、今回が初めてです。

 普段は彼女のことはレスコーのミストレスで見慣れているので、マノンで観ると最初は変な感じがしていました。


 演技力が高く、なおかつ役を読み込んでいるはずの彼女です。 第1幕では、作りすぎているな、と思う部分もいくつかありました。

 どちらかというと、自分自身の女性としての魅力を知っていて、それを使おうとするマノン、というように私は取れました。

 が、彼女の解釈があまりにも複雑すぎて、無知な私は、何度もわからなくなりました。


 これは仕方がないことなのかもしれませんが、元々幼くは見えないラウラ、所々(特に第1幕第1場の最初のパ・ドゥ・ドゥ)の表情が、あまりにも大人の女性の表情過ぎる部分があり。 目の使い方かな、とも思うのですが、あの場面ではもう少し無垢であってほしい、というのが私の望むマノンかもしれません。


 一番良かった、と思うのは、第3幕。 もちろんメイクをかなり薄くしている、というのもありますが、最初に出てきた時からもう魂が抜け始めている。 看守にレイプされる場面も、抵抗できずにやられるまま。

 最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥは、非常に自然でした。


 

 今回は、デ・グリュー目当てで買ったチケットでした。 フェデリコ、長い疲労骨折の療養から帰ってきてから、それまでよりも、ずっと深い役の解釈をし、良いものを創り上げていました。

 考えてみれば今回の『マノン』、私は、先々週のカルロス・アコスタを観ていないので、今シーズンに観たデ・グリューのスティーブン、 ニァマイア、 ルパート、3人とも今回がデビューの人たちばかりです。

 というわけで、何度か踊っているフェデリコ、さすがに、というか役の解釈が深く、パートナリングも安心して観ていられるものでした。


 見かけが非常にこの役にあっていて、出てきた時から、とても誠実で、素直、という雰囲気。 あの帽子が似合うのも、私が観た中では、フェデリコが初めて。

 段々マノンに惹かれていって、第1幕第2場のベッドルームのパ・ドゥ・ドゥの途中から、巧みに表情が変化していく。 でもその過程がとても自然でした。


 第2幕、マダムの館でのパーティーのシーンは前半は、デ・グリューは周りで立ったままです。 レスコーの酔っ払いの踊りの間は、安い娼婦たちがデ・グリューにグラスを差し出し、飲みながら、多少レスコーに呆れつつも、しゃべっていました。

 その後、マノンが入ってきて、苦悩。 後述しますが、ギャリーのうわさに聞いていたよりは控えたムッシューGMがマノンとかなりのflirting。 だからこそ、彼の苦しみが増す。 苦しすぎて倒れてしまうのでは?と観ている私がおろおろしたほどでした。


 マノンが8人の男性たちにリフトされて踊る部分のダイブの部分では、マノンのダイブにあわせて、フェデリコも動く。 それが興味深かったです。

 

 皆が部屋から出て行って、マノンのコートに頬杖をする部分は高級娼婦のショールを使ってしまったのはご愛嬌。 

 

 最初にマノンと出会ってから、とにかく、一途にマノンしか見えていないのがわかるデ・グリューでした。


 

 楽しみにしていたムッシューGMのギャリー、ムッシューではなくて、変態GMにした方が良いでしょうか?

 2週間前の舞台ではもっと凄かったようですが、それでも、まだまだ凄いGM。 とにかくいやらしさ満載。

 第1幕から飛ばしていて、マノンが出てくる前、高級娼婦たちが出てきてムッシューGMに彼女たちが挨拶する部分から、杖でスカートのすそをめくっていました。


 前述したパーティーの場面では、マノンのコートを脱がす部分までいちいちいやらしい。

 

 

 レスコーのホセは、思ったよりも表情があったのですが、酔っ払いの踊りはもう少し酔わないと、何をやっているのだかわからなくなります。


 レスコーのミストレスのヘレンは、怪我で降板したり踊ったりしていますが、以前よりも表情も踊りも安定してきました。 相乗効果(何かは知る人ぞ知る)?


 高級娼婦たち、正直なことをいって、この役(ユフィちゃんがよく踊っている、DVDではローレンが踊っている役)はメリッサには早いのでは?確かにきれいなダンサーだけれど、彼女は表情が乏しい。

 彼女と同じ年に入団して、同じく表情が乏しかったクレアは、今回、レスコーのミストレスをやったあたりから、ずいぶん表情が出てくるようになりました。


 乞食の人たち、メイクが凄いことになっていました。

 

 

 4月から続いているマノン、残り2キャストです。 

 

Posted on 2011/05/23 Mon. 06:59 [edit]

category: バレエ

TB: 0    CM: 0

23

Comments

Comment
list

Post a comment

Secret

Comment
form

Trackbacks

TrackbacksURL
→http://miyukikato.blog.fc2.com/tb.php/1590-7df703bd
Use trackback on this entry.

Trackback
list