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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ、『バレエの情景』、『春の祭典』 インサイト・イブニング 

 それなりにお天気だったのですが、夕方になったら久々に強い雨。 そういえば、昨夜は夜11時過ぎにディナーがお開きになってホテルの外へ出たら、小雨がぱらついていたのでした。

 このところ、ロンドンでは雨が降っていないので、芝生の色が変わってき始めていました。 やはり雨は必要です。


 夕方(?)久々に切れそうになって、もう少しでバスを壊しそう(というのは大げさ)でしたが、二度と前回のように大切な手の指を怪我するようなことはしたくない、と思って怒りを静めようとしたのでした。

 

 私の母は、練習をしない妹(でも、初見が強いから、とりあえず、すぐに音だけは弾けるようになる。 多分、先生は妹が大して練習していなかったことはそれほど気づいていないはず)に、「練習をせずにピアノのレッスンへいく、ということは、水着を持たずにスイミングのレッスンに行くようなものだ」と何度も言っていたので、耳に焼き付いています。

 

 

 余裕があるはずだったのに、ぎりぎりでオペラハウス着。 ピカデリー・ラインで遅れがあったようで、少々開演を遅くしたようです。

 今日の夜7時半頃、トッテンナム・コート・ロードから、オペラハウスまで、ヒールを履いて走っていたのは私です。 過呼吸になるから、走らないようにしているので、急に走るときつい。 とりあえず、息を吐くことに集中して走ったら、どうにか過呼吸を起こさずに済みました。



 全然集中できないまま、息を切らせたままオペラハウスの地下のリンバリー・ストゥディオ・シアターへ着きました。 途中で友達から連絡をもらって、私の席は中央だったので、端の席を持っていた友達が私が持っていた席へ座ってくれました。 ぎりぎりで行って中央の席に座るのは嫌ですから。

 

 5月28日からはじまる、ロイヤルバレエのミックス・ビルのインサイト・イブニングでした。


 このビルは、


 『バレエの情景』 フレデリック・アシュトン振付、 ストラヴィンスキー作曲

 『ヴォランタリーズ』 グレン・テトリー振付、 プーランク作曲(オルガン協奏曲)

 『春の祭典』 ケネス・マクミラン振付、 ストラヴィンスキー作曲


 今夜はこのうち、『バレエの情景』と、『春の祭典』を取り上げました。


 この3作品は、全てフィジカル。 踊るほうも、観る方も体力勝負。 音楽も、音楽家らしくない書き方をすると、 変拍子、華やか、→ ドドーン → ガチャガチャ。

 とりあえず、iPodには入れてありますが、疲れているときには聴く事ができない音楽です。

 ストラヴィンスキーが2曲ですから、とりあえず、リズムが複雑。 多くの女性群舞のダンサーたちが『バレエの情景』と『春の祭典』に出演すると思うので、体力的にも、メンタル面でも大変だと思います。


 今夜の内容


 『バレエの情景』

 クリストファー・カー指導(元ロイヤルバレエ、バレエマスター。 現在は主にアシュトンの作品を色々なバレエ団で指導)


 ローレン・カスバートソン

 セルゲイ・ポルーニン


 ダーウィッド、 平野亮一、アンドレイ・ウスペンスキ、 サンダー・ブロンマート


 彼らが30分のリハーサル。 クリストファーのリハーサルは何度か拝見していますが、ダレないし、非常に良いテンポ。 指示が的確、なおかつ、色々とやってみてくださるのがためになります。


 続いて15分ほどクリストファーと、今夜の司会者の対談。 

 こういうお話を伺うのが一番興味があります。


 

 それから、BBC3(ラジオの主にクラシック音楽のチャンネル)のブロードキャスターであり、様々な音楽雑誌、プログラムノートなどを執筆している方が、20分ほどストラヴィンスキーについてお話。

 が、もちろんしゃべり方はうまいのですが、原稿を目の前において、棒読みはしていないものの、ラジオだったら良いのかもしれませんが、ライブだといまいちな内容。 イギリスの大学では、教授がもし話す内容の原稿を持って授業にきたら、途中でどんどん学生は退席します。 今日のはこれに近い。 しかも、かなり私が教えのことで頭が整理できていなくて、途中から何を話していたのか、ほとんど聞こえませんでした。 頭の上をレクチャーが通り過ぎていく。 イギリスに来た当初、英語がわからなかった時代を思い出して、懐かしかったです。


 この方、途中でピアノに向かって少し弾きながら説明をしてくださったのですが、その時は原稿無しで、とても魅力的なお話でした。


 それから、芸術監督のモニカ・メイソンと、今夜の司会者の方で、対談。 『春の祭典』について。 モニカは、まだ20歳の時に、これを振付けたケネス・マクミランに選ばれて、この主役の”いけにえ”を踊りました。 そのお話。 いつもとは違って、ダンスシューズを履いていらしたし、ラフな格好。 これは?と思いましたが、その後の指導では、かなりご自身も動いてご指導なさいました。


 このお話も興味深いです。 もちろん、書面で読んでいたことも多いのですが、やはりそれ以外もある。 これについては、明日か明後日に別サイトにまとめます。



 最後の30分はこの『春の祭典』のリハーサル。 今までは女性がいけにえを踊っていたのですが(1988年のあとに、一度オーストリアツアーで、サイモン・ライスとウェイン・イーグリング←現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエの監督がその時だけ男性がいけにえを踊ったそうです)、今回は男性が踊ります。 この作品は、トウシューズではありませんし、女性が踊っても、非常にディマンディングなので、あまり問題がなさそうです。


 今回のリハーサルには、キャストされている2人ではなくて、アンダースタディーの今年移籍してきた、ヴァレンティーノ・ズチェッティ。

 彼は、いつもはリハーサル・ストゥディオの後ろで、振りを覚えているので、踊るのは今夜が初めて。

 そのわりには、モニカもおっしゃっていましたが、初めてとは思えないほどよく踊れていました。


 途中、モニカが何度もポーズ、動きをやって見せてくださいましたが、特に最初の出の斜めを向いて、ぱっと手を広げる動作、ポーズ、それが息を呑むほどひきつけられました。

 彼女はこの役を20年踊ったそうです。 それでも、やはりあれは凄い。 是非、彼女がこの作品を踊るのをみたかった、と思わずにはいられません。


 

 60年以上オペラハウスでバレエを観ていらっしゃるご婦人がいつだったかおっしゃっていましたが、ここに来て、バレエを観たら嫌なことを忘れられる。

 私は、今日は最初は頭を切り替えることができなかったし、イライラしていたけれど(普段のレッスンは、非常に忍耐強いです)、やはり、2時間が終る頃には、だいぶ平常心を取り戻しました。

 

 とりあえず、指を再び怪我させなかったことが救いです。


 この28日から始まるミックス・ビル、体力を温存して、劇場に足を運ぼうと思います。

 モニカも、全てがフィジカルだから、オーディエンスも、ぜひ幕間にはドリンクを、とおっしゃっていました。

Posted on 2011/05/18 Wed. 06:03 [edit]

category: バレエ

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Comments

1. 無題 

インサイト・イブニングの記事、とても興味深く読ませていただきました。Conversation withには行ったことがあるのですが、インサイトにはまだ一度も足を運んだことがありません。このような形で運営されるのですね。是非、参加したいなと思いました。

URL | 胡蝶蘭 #79D/WHSg | 2011/05/24 21:59 | edit

2. 胡蝶蘭さんへ 

先日はありがとうございました。
インサイト、チケットを取るのが難しいですが、機会がありましたら是非いらっしゃって下さい。

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2011/05/31 06:07 | edit

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