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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『シンデレラ』 セーラ、 ニァマイア 

 イースター・マンデーで今日までがバンクホリデー。

 明日から新学期が始まる学校と、明後日から始まる学校があります。 が、29日のロイヤル・ウェディング、5月第1周月曜日はバンクホリデーなので、再び金曜日からバンクホリデーウィーク・エンドになります。


 今夜はオペラハウスでした。 先週から『マノン』が始まっていますが、『シンデレラ』も来週まで続きます。


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付、 プロコフィエフ作曲


 シンデレラ: セーラ・ラム

 王子: ニァマイア・キッシュ


 アグリー・シスターズ、: ギャリー・エイヴィス、 フィリップ・モスレー

 シンデレラの父: クリストファー・ソゥンダース

 

 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ


 ダンス教師: ジョナサン・ハウエルズ 

 仕立て屋: エリーコ・モンテス

 靴屋: ヴァレンティーノ・ズチェッティ

 ドレス・メイカー: クレア・カルヴェート、 ジャクリーヌ・クラーク

 ヘアドレッサー: サンダー・ブロンマート

 宝石屋: リアム・スカーレット


 春の精: エマ・マグワイヤ 騎士: フェルナンド・モンターニョ

 夏の精: オリヴィア・コウリー 騎士: ヴァレリー・フリストフ

 秋の精: ユフィ・チェ 騎士: ダーウィッド

 冬の精: イッツィアー・メンディザバル 騎士: 平野亮一


 道化師: ジェームズ・ヘイ

 求婚者: トーマス・ホワイトヘッド、 ポール・ケイ


 客人たち(第2幕):

 クレア・カルヴェート、 ジェームズ・ウィルキー、 カミール・ブレイチャー、 サンダー・ブロンマート、

 ナタリー・ハリッソン、 ジェームズ・バッチャー、 ジャクリーヌ・クラーク、 エリーコ・モンテス、

 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 ジョナサン・ワトキンズ、 ベアトリス・スター・ブルーネル、

 ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 デメルツァ・パリッシュ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、

 セリサ・ディウアーナ、 マイケル・ストーイコ



 このキャストを観るのは実は3回目。 今回が一番良かったように思います。 王子を踊った、ニァマイア、今年度入団しましたが、彼の場合は、回数を重ねる毎に良くなっていくのが良くわかります。 

 最初からよくできるのが一番良いことはわかっています。 でも、私自身もアーティスト。 私も演奏を重ねる毎にどんどん良くなるタイプです。 なので、1回目はどうなるのか、多少どきどきしながら観る必要があるニァマイアの成長(?)を見守る係りになることにしました。

 私は人が変わっていく(良い意味で)姿を見るのが好きなのです。


 セーラは最初の2回は足裁きも冴えず、表情も乏しかったのですが、特に今回は第1幕のヴァリアシオンで、やっとステップが見えましたし、第3幕、ガラスの靴を王子の前で履いてから、その後に王子に向ける表情が、よかったです。

 が、第2幕、王子と手を取り合って、舞台中央で立ち、その周りを客人たちが踊る場面で客人に向ける目が、

「あら、もっと良い男、いないかしら??」と取れるような目でした。


 第1幕は、ステップ・シスターズに対して、多少冷ややかな目でみています。

 お父さんといるのが幸せ!といった感じのシンデレラでした。

 

 彼女は立ち姿も美しいし、全体的にきれいなのです。 が、私には何かが足りない。 私は『がんばっています!!』といったような踊りには全く興味がありません。 自然であり、なおかつ意思があり、その人の最大限を出しているような踊り、これが私が好きなもの。

 


 ニァマイアは10日にデビューした時、第2幕の舞踏会で、誰もいなくなった広間にシンデレラを探しにきて、中央の階段を駆け上るところで、なんと、階段に躓いて転びました。 劇場中の目が彼に向いている場面です。

 よって、毎回、階段のところに王子がくると、見ているこちら側が不安になってしまうようになりました。 が、その後は、そのようなことはなくています。

 

 ニァマイアはどちらかというと、おとなしそうで、ジェントルで、ノーブル。

 舞踏会の会場に入ってきた時には笑顔。 それから、彼が回り技をみせて、そこにアグリー・シスターズが転がり込んできて、彼女たちの姿を見たら、ちょっと嫌そうな顔になり、シンデレラが入ってきたら、もう彼女しか見えなくなる。

 少しずつ変わっていく表情の変化を見られるようになりました。

 踊りは、最初はよかったかな?と思っていましたが、ヴァリアシオンの最後は、腕が下がってきてしまっていたから危なっかしい。

 

 二人の第2幕のパ・ドゥ・ドゥは、難しい箇所(女性が男性のところに走ってきてアラベスクでたってプロムナード。 そして、そこから、そのまま降りずにピルエット(支えあり))で10日は失敗。 12日は、セーラは最初からピルエットを諦めていたようで、より難易度が低い失敗しないストゥニュー(両足をついて回る)にしていました。 今日はこれがとってもきれいにいきました。 思わず私は拍手をしそうになりました。

 もちろん、1度目で成功するのが大切。 でも、10回成功していても、11回目で失敗する時もある。 甘い、といわれるかもしれませんが、これが生の芸術なのです。 大切なのは、失敗した後にどうするか。 日本で大人気のダンサーは失敗したら、その後、キャラクターがなくなってしまいます。 失敗しても、そのままその失敗を引きずらずにキャラクターに戻ることの方がもっと大切です。


 第2幕の最後、12時の鐘が鳴り終わると同時に、元の姿に戻ったシンデレラが階段を駆け上って、階段の上で、ガラスの靴の片方を落とします。

 王子は彼女を追いかけて階段を駆け上がり、シンデレラが走っていった方向を見て、それから落ちている靴に気がつく、という場面があります。 

 階段を上がった王子は、その場でシンデレラが走っていった方向を見ることが多いのですが、ニァアマイアは彼女を追って少し走ってから、再び中央に戻ってきます。 だから、靴に気がつくのもとっても自然な動作です。


 アグリー・シスターズ、特に姉役のギャリーは、やりたい放題やっていました。

 非常にボッシーな姉です。 

 

 第2幕の舞踏会で、求婚者と踊る場面があります。

 姉の踊りで、途中、背の高い(格好良い方)求婚者を真ん中に立たせて、手を横に上げさせて、『眠れる森の美女』第3幕のグラン・パ・ドゥ・ドゥであるような、男性が女性を片手で支えるポーズ、をやろうとするのですが、求婚者は彼女が手に触れるか触れないかの時に、手を口に持っていって咳をして、姉は躓いてでんぐり返し、といったことをギャリーがアグリー・シスターを演じる時にはやっています。

 トーマスがこの求婚者をやる時には、ギャリーとのタイミングがぴったり。 

 大いに笑わせてくれました。


 四季の精で、やっとユフィちゃんの秋の精をみられたのが嬉しいです。 友達に言わせると、前回の方がよかったそうですが、それでも、やっと音楽にあった踊りを見ることができました。 そして、彼女は一つ一つの動作に意味が出てきたので、枯葉を集める動作、枯葉が風で巻き上げられている動作がやっとわかりました。


 イッツィアーの冬、今回が一番良かったのですが、音楽が速過ぎます。 この指揮者、良い音は出すのですが、テンポがかなり毎回まちまち。 別にダンサーの意思に沿って、というわけではありません。

 彼女にはもっとゆっくりであのメロディーに多少ルバートをかけた方が良かったように思います。

 この冬の精の難しい部分は、後半。 後半は雪解けように、ただただ、ぐるぐる回っているのです。 それまでは氷のような踊り(音楽はとても美しいのですが)。 イッツィアーは最後まできつい表情で踊っていたのですが、後半のとける部分は多少表情も緩めていった方が良いのでは?と私は思います。


 夏の精のオリヴィア、私は今まで彼女のこの踊りは見逃していました。

 前半は、あら!!と思うほど良かったのですが、後半から本人もわからなくなってしまった?といったような感じ。 でも、この踊りに求められる、『Lazyさ、けだるさ』が出ていたように思います。


 ゴッドマザーのフラン、彼女はアシュトンにぴったりな、美しい上体の使い方の持ち主。 彼女の雰囲気もあって、本当に彼女についていけば、舞踏会にいける、ように思います。 今日はヴァリアシオンでの足捌きが怪しくて、彼女の場合、それがよくなったら、一気に良くなるのに、と思います。


 道化師のジェームズは、11月にデビュー予定でしたが、この役のリハーサル中、足を骨折。 先週デビューしたのですが、私は見逃したので、やっと観られました。

 今まで観た道化師の中で、一番クリアーなテクニック。 元々小柄でテクニックの持ち主ですので、この役はぴったりなように思います。 もう少し存在感が出たらよいですが、それは経験を重ねて出てくるものだと私は思っています。

 

 というわけで、私のシンデレラ観賞はあと1回残すのみになりました。

Posted on 2011/04/25 Mon. 06:10 [edit]

category: バレエ

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