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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『シンデレラ』 マリアネラ、 ティアゴ 

 今日も夏のような気候でした。 あまりにも気持ちが良い夜なので、オペラハウスの帰りに、友達とラッセル・スクエアまで歩いてしまいました。


 1月22日に始まった『白鳥の湖』は残り明日の1公演。

 今日から5月まで、『シンデレラ』です。 昨年のこの時期、昨年11月から12月にも『シンデレラ』を上演しているので、常連さんの数も少なめ。 オーケストラ・ストール(平土間)にも、空席が目立ちました。


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付、 プロコフィエフ作曲

  

 シンデレラ: マリアネラ・ヌニェス

 王子: ティアゴ・ソアレス


 アグリー・シスターズ: アラスター・マリオット、 ジョナサン・ハウエルズ

 シンデレラの父: ギャリー・エイヴィス

 

 フェアリー・ゴッドマザー: ラウラ・モレーラ


 ダンス教師: ホセ・マーティン

 仕立て屋: エリーコ・モンテス

 ドレスメイカー: セリサ・ディウアーナ、 デメルツァ・パリッシュ

 靴屋: ジェームズ・ウィルキー

 ヘアドレッサー: フェルナンド・モンターニョ

 宝石商: リアム・スカーレット


 春の精: エマ・マグワイヤ、 騎士: リ化ルド・セルヴェラ

 夏の精: ユフィ・チェ、 騎士: ジョナサン・ワトキンズ

 秋の精: 高田茜、 騎士: ベネット・ガートサイド

 冬の精: 小林ひかる、 騎士: 平野亮一


 道化師: ポール・ケイ

 求婚者たち: デイヴィッド・ピッカリング、 マイケル・ストーイコ


 スターたち(1列目から。 左→右)

 レティシア・ストック、 スクール生、 ジェマ、 サビーナ・ウエストカム、

 ヤスミン・ナグディ、 リヤーン・コープ、 エルサ・ゴダード、 ロマニー・パジャック、

 シャーン・マーフィー、クラウディア・ディーン、ラーラ・ターク、ピエトラ・メロ・ピットマン


 第2幕舞踏会の客たち(左→右)

 ジャクリーヌ・クラーク、 ジェームズ・ウィルキー、 カミール・ブレイチャー、

 リアム・スカーレット、 フランチェスカ・フィルピ、 ジェームズ・バッチャー、

 クリスティン・マクナリー、 エリーコ・モンテス、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、

 アンドレイ・ウスペンスキ、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 

 フェルナンド・モンターニョ、 デメルツァ・パリッシュ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、  

 セリサ・ディウアーナ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 

 マリアネラのシンデレラは、フェアリーテールというよりも、等身大の女の子。 プロコフィエフ自身がこの作品を作曲するにあたり、フェアリーテールのキャラクターの1人としてだけではなくて、普通の女の子をつくりあげたかった。 ということを考えると、彼女のシンデレラは、この言葉にぴったり当てはまります。

 

 異母姉妹は、ボッシーですが、シンデレラに対して、いじめる部分がほとんどないのがこのアシュトン版のキャラクター設定。 マリアネラのシンデレラは、異母姉妹の身勝手さを嘆きつつも、その中に入っていこうとしたり、今を一生懸命生きている女の子、といった感じがします。 与えられた環境の中でポジティブにしているから、魔法をかけてもらって、最後は王子と結ばれるのかな、と思います。

 

 第1幕、幕が上がると、舞台中央で異母姉妹がお裁縫中。 マリアネラは彼女たちを見ながら、自分のスカートに手をのせ、うらやましそうな顔をしつつも、仕方が無いか、といった表情をしていました。


 アシュトンの細かいステップが非常にきれい。 第1幕のソロは、いつもに比べれば調子が悪かったように思いますが、それでも、音楽にあわせた回転、アクセント、強弱、音楽そのものです。

 

 今夜は、オーケストラ(指揮者)が、第1幕はありえないほど速いテンポ。 速い、というよりも、ただただ走っている演奏でした。 その後、第2幕では、ありえないほどスローテンポ。 スローというよりも、音楽に流れがありませんでした。 

 第2幕のパ・ドゥ・ドゥの時には、何度もオーケストラが破壊しました。 


 第3幕、王子がシンデレラの家を訪ねてきます。 異母姉妹がガラスの靴を履こうとしますが、履けない。

 異母姉妹の姉の方が履いている時に、シンデレラは履かせる手伝いをしようとします。 そして、その時に、ポケットから片方のガラスの靴を落としてしまいます。 それで、王子はシンデレラに気がつく。

 マリアネラは、走っていって、自然に片方の靴を落とすので、どうしても、落とした靴はスカートの陰になってしまい、王子が拾うまでは客席には靴はみえません。

 多くのダンサーは、手で靴を落とすのがしっかりみえてしまいます。 これには賛否両論があるとは思いますが、私は、マリアネラのやり方が自然だな、と思います。


 ティアゴは、第2幕の最初はよかったのですが、ヴァリアシオンが完全に不調。 何をやっているのだか・・・・と思ってしまったほどです。 が、前述したように、オーケストラのテンポもスロー。 やりにくそうなジャンプが多いこの振付で、土台のベースの音が弱かったので、踊りにくかったのかな、とも思いますが。

 

 第2幕、シンデレラが舞踏会会場に着いて、階段の上で馬車からおりて、王子が片手を支えながら、トウシューズで立ったまま、階段を下りていきます。 この時、シンデレラは手を支えてくれているのが王子だとは気がついていません。 この時の王子の表情を見るのが楽しみなのですが、ティアゴは、シンデレラが来ることがわかっていた、というか、わぁ、というものはありませんでした。


 

 このアシュトン版のシンデレラ、異母姉妹を男性が演じます。 アシュトン自身が初演をしています。

 姉を演じたアラスター、非常に威張っています。 妹役のジョナサンは、嫉妬したくなるほど、フェミネン。

 第1幕、この二人とダンス教師のやり取り、今夜はいつも以上に演技が細かかったように思います。


 春の精を踊ったエマ、彼女はどちらかというと、私は柔らかい踊りの方が好きなので、この役は今まではそれほどなんとも思わなかったのですが、今夜はアクセントが効くようになっていました。

 夏の精のユフィちゃんは、彼女の音楽性と、美しい腕、上体の動きがぴったりです。

 冬の精のひかるさんは、今日はとても調子が良い。 この役に必要なクリスプな部分と、なだらかな部分がうまくミックスされていました。


 シンデレラの父親役のギャリー、彼は、役作りが素晴らしいダンサーですが、今日のは、父親、というよりも、シンデレラのおじいちゃん?? 休憩中に友達と、シンデレラの父親って、かなり年をとってからシンデレラのことを授かったのかな?なんて話をしてしまいました。

 ダディーよりも、お父ちゃん、という言い方の方がしっくりくるような感じです。

 


Posted on 2011/04/07 Thu. 06:13 [edit]

category: バレエ

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