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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『白鳥の湖』 ロベルタ、 ルパート 

 夜は薄手のコートが必要なものの、昼間は半袖で外を歩くことができるような、イギリスにとっては真夏のような日でした。

 冬時間も残り1日。 日曜日の夜中から夏時間が始まります。


 今日は、久々に『白鳥の湖』でした。 今週は、オペラハウスから徒歩5分くらいのコリセウムでも、イングリッシュ・ナショナル・バレエが『白鳥』を上演中です。 常連さんは、最初の半分をオペラハウスで観て、後半はコリセウムで、とおっしゃる方もいました。


 オペラハウスでは飛び飛びですが、初日から既に2ヶ月を経過。 白鳥は4月頭まで続きますが、完売です。


 数日前に、今夜の主役がキャスト変更。 チケットを売ろうか迷ったのですが、パ・ドゥ・トロワを観たかったこともあって、行ってきました。


 

『白鳥の湖』 アンソニー・ダウエル版、 チャイコフスキー作曲


 オデット/オディール: ロベルタ・マルケス

 ジーグフリード王子: ルパート・ペネファーザー

 

 ロットバルト: ギャリー・エイヴィス

 王妃: クリスティーナ・アレスティス

 ベンノ: ベネット・ガートサイド

 家庭教師: フィリップ・モスレー

 ジェネラル/式典長: デイヴィッド・ピッカリング


 第1幕:

  パ・ドゥ・トロワ: アイオーナ・ルーツ、 エマ・マグワイヤ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ


  ワルツ: メリッサ・ハミルトン、 オリヴィア・コウリー、 ローラ・マックロック、 ラーラ・ターク、

        ベネット・ガートサイド、 ジョナサン・ワトキンズ、 平野亮一、 アンドレイ・ウスペンスキ


        ロマニー・パジャック、 ポール・ケイ

        セリサ・ディウアーナ、エリーコ・モンテス、サビーナ・ウエストカム、フェルナンド・モンターニョ、

        ヤスミン・ナグディ、リアム・スカーレット、リヤーン・コープ(ピエトラだったような気も)、

        ジェームズ・ウィルキー


 第2幕:

  4羽の白鳥: サビーナ・ウエストカム、 リヤーン・コープ、 ロマニー・パジャック、 エマ・マグワイヤ

 

  2羽の白鳥: フランチェスカ・フィルピ、 ターラ・ブリジット・バフナーニ


 第3幕:

  花嫁候補: ジャクリーヌ・クラーク、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 ナタリー・ハリッソン、

          ベアトリス・スター・ブルーネル、 セリサ・ディウアーナ、 メリッサ・ハミルトン


  スペイン: ディアードル・チャップマン、 フランチェスカ・フィルピ、

         ヨハネス・ステパネク、 エリーコ・モンテス


  チャルダッシュ: クリスティン・マクナリー、 ジョナサン・ハウエルズ 他

 

  ナポリタン: ロマニー・パジャック、 ジェームズ・ウィルキー


  マズルカ: デメルツァ・パリッシュ、ラーラ・ターク、 オリヴィア・コウリー、 シャーン・マーフィー、

         アンドレイ・ウスペンスキ、トーマス・ホワイトヘッド、ジョナサン・ワトキンズ、

         ジェームズ・バッチャー



 オデット/オディールがローレン・カスバートソンから、ロベルタに変更。

 ロベルタの白鳥は何度か観ているのですが、あまり好みではありませんでした。

 彼女のジュリエット、マノンなど、好きな役はたくさんあります。  でも、ピュアなクラシックを観る際、元々が背が低いダンサーなのに、手首を曲げて踊るので、余計に腕が短く見え、しかも、白鳥のような腕が大切なバレエでは、美しさが損なわれてしまっていました。

 今回は、第2幕では手首の曲がりが少なかったのでその点はよかったのですが、ロベルタにしては珍しいほど、腕の動きが汚い。 特に、第2幕のヴァリエーションでは、腕を上げ下げしているだけにしか見えませんでした。

 幕間に友達と思わず聞きあってしまったのですが、今夜は踊る意欲とか、物語を伝えよう、というものが全くといってよいほど見えてこない。 彼女は、非常にキャラクターを作ることができるダンサーです。 だからこそ、驚いてしまったのです。


 表情、という点では第3幕の方がよかったのです。 グラン・パ・ドゥ・ドゥの最初は、ほとんど表情が無く、王子のことを惑わせよう、といったような目線はなくて、

「パパ(ロットバルト)に言われたから仕方なく来たわ。 どうしてこんなのの相手をしなくてはいけないのかしら」

と言っているようにしかみえませんでした。

が、途中からはのってきたようで、いつもの、愛らしい子悪魔的な表情が戻りました。


 踊りはその分というか雑になってしまい、特に、コーダの32回転は、ぼろぼろ。 前半はかなり早いスピードで全てシングルで回り、後半に入ったとたんに段々と軸が無くなって、かなり音楽を残して回るのをやめました。

 ちょっと立ち止まったものの、すぐにグラン・パ・ドゥ・シャ(大きなジャンプ)を入れて、どうにか終らせました。

 このような機転は大切だと思います。

 が、『ブラック・スワン』の影響によって、『白鳥の湖』が大人気、バレエを今回初めて観るような人でも、『白鳥の湖』には32回転の有名な部分がある、とわかるようになってしまったので、バレリーナは大変だと思います。


 彼女については今回は辛口ですが、いつもは素敵な踊りをみせてくれるダンサーです。


 

 ルパートのジーグフリード王子は私は初めて観ました。

 今シーズンは、全幕物はルパートはマリアネラと踊っていたので、他のダンサーと踊るのを観るのは久しぶりです。

 マリアネラ相手だと、かつての大根役者の影が薄れ、ずいぶん表情を出すようになってきたルパートです。

 

 第1幕は、細かい表情を出していました。 が、第2幕からは、段々ただ踊っているだけになってしまったのが残念です。

 踊り自体は、回転系はきれいに回っていました。


 

 ロットバルトのギャリー。 彼が舞台に立つと、細かい演技で自然と目がそちらへ行ってしまいます。

 今日も色々とやっていました。

 彼がロットバルトをやる時、第3幕での各国の踊り、ロットバルトが全てを操っている、というように観えるようになるので興味深いです。


 

 パ・ドゥ・トロワは、今シーズンは私はこの3人は初めて観ます。

 2年前は、女性の第2ヴァリエーションを踊っていたアイオーナ、今回は第1ヴァリエーションを踊っています。

 アイオーナは好きなダンサーの1人ですが、色々と踊りの面で難もあります。 が、今日はきれいに踊っていたと思います。 

 今シーズン、ロイヤルバレエに移籍したヴァレンティーノ。 冬には『スケートをする人々』で急遽ブルーボーイ・デビューをしたりもしましたが、こうしてソロを観ることを私は楽しみにしています。

 移籍してきた頃に比べて、だいぶ粗も無くなり、元々持っていた伸びのあるジャンプがよりきれいに見えるようになりました。

 これからが楽しみです。


 エマはこのところ、また成長しています。 しなやかな上半身、柔らかい腕の動き、決してオーラがあるわけではありませんが、ロイヤルバレエらしいダンサーです。 このところ、客席に魅せる、ちょっとした顔の向きや、上体の向きが増してきたように思います。



 ワルツの男性(将校たち)は、いつも私が観ていたのとは違うメンバーでした。

 第1幕の最後、1人の将校が酔っ払うのですが、この役、多分私はジョナサン・ワトキンズで観るのは初めてです。 今シーズンはずっと、本当に酔っているのか?と思いたくなるようなヨハネスの素晴らしい演技を見ていました。 ジョナサンはまだまだ・・・・ といった状態です。 これは観ている以上に難しそうな役なので、これからを期待しています。

 群舞がポロネーズを踊っている間、この酔っ払いと一緒になって、亮一さんもかなり飲んでいました・・・ 他の将校であれだけ飲みっぱなしの人、私は初めて観ました。


 

 第3幕、アシュトンの振付を残している、『ナポリタン』。 2008年9月のオープン・ハウスの際に、ロマニーとジェームズがリハーサルをするのを観て、ずっと観たいと思っていたのですが、2年前に上演した時には私は予定があわなくて、彼らを観ることができませんでした。

 今回はやっと。 ロマニーも状態、腕がきれいなダンサー。 私は好きなダンサーですが、なかなかソロや、目立つ役はもらえていません。 今夜も、もっとできるのに!と思いながら観ていましたが、細かいステップがきれいなジェームズとはぴったりのような気がします。


 第4幕、上半身が白、下半身が黒の白鳥が通常は8羽出てくるはずなのですが、8日に観に行った時もそうでしたが、今回も6羽のみ。 小柄なダンサーたちがこれをやりますが、小柄なダンサーでずっと観ていない人が何人もいます。


 第2幕、群舞の一番後ろの列で、他の人が体を反って腕を動かしているのに、そのまま、ただ腕を動かしていた方、ここでは名前を書きませんが、他の部分では体のそりも、アクティングもきれいなのに・・・ 一番後ろの列でも、意外と目立ちます。


 第4幕の最後、オデット、王子が湖に身を投げ、ロットバルトが倒れていくのに従い、白鳥たちが舞台を走り回る部分、あそこは何度観ても感動する場面です。


 全体的に、いつも私が観ていたキャストとも違い、いろいろと楽しめました。

 ロベルタは、4月にスティーブンと一緒に踊る時、今日よりもよい舞台を観ることができることを期待しています。


  

Posted on 2011/03/25 Fri. 06:20 [edit]

category: バレエ

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