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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『不思議の国のアリス』 第2幕 あらすじ 

3月2日に観て来た、ロイヤルバレエの新作、『不思議の国のアリス』のあらすじ、第1幕分は、http://ameblo.jp/katomiuk/entry-10818860647.html をご覧ください。 やっと、今日書き終わりました。

 ただし、これから舞台をご覧になる方で、内容を知りたくない方はご注意ください。

 第2幕のあらすじと、最後に私の感想です。

 

長くなるので、第2幕はこちらで。


第2幕は、ハートの女王の庭で始まります。

 3人のガーデナーたちが、白いバラを赤くペンキで塗っています。

 塗っても塗っても白く変わってしまうバラも。

 

 ハートの女王がやってきたら、バラは全部白く変わってしまう始末。

 怒った女王は彼らに死刑を言い渡す。


 女王は、自分の踊りのスキルを皆に見せることに。

 この場面は非常に楽しくて、それまでも大爆笑していた客席が、もっと大爆笑することに。


 4人のトランプの男性が前に出てきて、オーケストラは、あの有名な、チャイコフスキーの『眠れる森の美女』の『バラのアダージョ』の、出だしのアルペジオを奏でます。 ハートの女王が気持ちよさそうにポーズを取るのですが、『眠り』でオーロラ姫の4人の花婿候補が彼女に気に入られるように、とするのとは違って、この4人のトランプたちは、彼女の相手をしたくないのです。


 しかも、このハートの女王は、長身のゼナイダの為に振付けられ、このトランプたちは、小柄な男性たち。

ゼナイダがトウシューズで立たなくても、彼らの身長は変わりません。

 彼らはハートの女王に、バラではなくて、タルトを渡すのですが、このトランプたちの1人はそれを食べてしまいます。

 イギリスらしいウィットにとんだ部分でした。


 お次は、公爵夫人とハートの女王のクリケット対決。 ですが、ここの部分がごちゃごちゃしていて、よくわかりませんでした。

 フラミンゴは作り物で彼らが手に持つのですが、ピンクのコスチュームの女性のフラミンゴが踊ったりも。

 ボールにする、なんでしたっけ??あの動物は、4人くらいの子供たちが、でんぐり返しをしながらあらわします。

 

トランプがたくさんでてきますが、女性の衣装は、白のボディーに、スカート部分は、横から見ると、赤や黒のチュチュだけれど、実は、上から見ると、ハート、ダイヤ、スペード、クローバー。 頭には、数字のヘッド・ドレス。

 男性は、白の全身タイツで、ハートなどの模様と、数字が書かれていました。


 次は、法廷。

 白うさぎが、すわり、中央に、完全に尻にしかれているような、ハートの王様と、いばっているハートの女王。

 片方には、公爵夫人ならびに、アリスがワンダーランドで出会ってきた動物など。

 もう片方にはハートのジャックが呼ばれます。


 いろいろとあって、最終的に、再びビデオを使って、地上に戻ります。


 戻った場所は・・・・


アリスの家の前。 でも違うのは、家の前には、CREAM TEAと書かれた看板が。 

アリスは現代風のサマードレスを着て、本を胸に抱きながら、ベンチで寝ています。

 

 ポータブル・プレイヤーをもって、トレイナーを履いて、Tシャツ姿の男の子(ジャック)がベンチのそばに座ります。

 

 そこへ、カジュアルな格好の赤いめがね(白うさぎは、赤いめがねをかけていました)をかけて、この家の写真を撮っている男性(元のルイス・キャロル)が。

 

 このカジュアルな格好の男性が、アリスとジャックの写真を撮って、ジャックはポケットから携帯電話を取り出して、この男性に自分たちの写真を撮るようにお願いします。


 彼らは引っ込んでいき、この男性は、ベンチの上に置かれた本に気が付きます。

 男性が本をベンチに座って本を読み出したところで幕が降ります。


 1862年から、アリスが地上に戻ったら現代。

 これをどのように解釈するのかは、ダンサーたちと、観客に与えられた自由だと思います。

 私には答えは存在しないように思われます。


 こうして数日たって振り返ると、改めて、アリスとジャックのパ・ドゥ・ドゥがどこにあったのか、あいまいな記憶です。

 それだけ、彼らのパ・ドゥ・ドゥが印象に残りにくいのかな、というような気もします。


 

 よくみかける挿絵と違い、最初にも書いたように、アリスの衣装は、水色のワンピースに白のエプロンではなくて、紫のドレス。

 髪の毛も、ブロンドではなくて、黒に近いおかっぱ。 ローレンは髪を短くして、自分の髪で踊っていますが、ブロンドのセーラは写真を見ると、黒髪のおかっぱのウィッグを使っています。

 でも、ちゃんと、アリスバンド(カチューシャ)はつけていますが。

 

 原作どおりではありません。

 でも、プロローグで最初にアリスが出会った人物がワンダーランドで出会う人物だったり、うまく言葉をひっかけてあったり、イギリス人のウィットに富んでいたり。

 アイディアはとてもおもしろいです。


 音楽は、多くの人たちがかなりコンテンポラリーのものが来るのか、と思っていましたが、聴きやすいメロディーです。

 が、映画音楽の域を出ていない気もします。

 キャラクターにテーマのメロディーを持たせているのは、プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』などと一緒。

 最初は素敵な音楽だな、と思いながら聴いていたのですが、段々と私には単調に思えてきました。

 言い換えれば、今までコンテンポラリーの音楽を書いていた人が、無理やりクラシック音楽調に作曲をしているように思えます。


 インサイトの時にバリーがおっしゃっていたように、知らない聴いたことがない音のパーカッションの楽器が多くて、どんな楽器なのかしら?と想像しながら舞台を観るのはおもしろかったです。


 といろいろと書きましたが、私の中では、この『不思議の国のアリス』、ウィールドンの初めての白紙からの全幕バレエ、ということも考えると、大成功だと思います。

 ウィールドンの言葉がありつつもクラシックバレエの動きの振付、観客にもワンダーランドに行ったように錯覚させてくれる物語構成。


 今年6月にカナダで、国立カナダバレエがこれを上演することが決まっていますが、これから、どれくらいのバレエ団がこれを取り上げるのか、関心があります。


 どちらかというと、バレエ化しにくい物語である『アリス』、子供も楽しめる、お姫様ではない全幕バレエが生まれたことは喜ばしいことだと思います。

 私は今回はあと2回しか観ることができませんが、あと二人のアリスがどのような役作りをするのか、楽しみにしています。

 

 

Posted on 2011/03/06 Sun. 04:20 [edit]

category: バレエ

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