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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『スケートをする人々』 ブライアン、ひかるさん、茜さん 『ベアトリクス・ポッター』 

 久々にオペラハウスへ行ってきました。


 相変わらず、ダブル・ビルです。

 昼公演だったので、子供たちがたくさん!! まだよちよち歩きの子までいました。

 私のすぐ前に座っていた2、3歳くらいの女の子が、途中で飽きてしまって、終始おしゃべりをしっぱなし。 それでも、親は注意をしません。

 私は子供たちがこうして劇場に来ることは大歓迎ですが、こういう場でどのような態度をとるのかを教えるのも、劇場に来る一つの理由だと思っています。


 

 『スケートをする人々』 フレデリック・アシュトン振付、 マイヤベール作曲


 ブルーボーイ: ブライアン・マローニー

 ブルーガールズ: 小林ひかる、 高田茜


 ホワイト・カップル: ラーラ・ターク、 ニーマイヤ・キッシュ


 レッド・ガールズ: シャーン・マーフィー、 クリスティン・マクナリー


 ブラウンボーイズ: ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 サンダー・ブロンマート、

              ジェームズ・バッチャー、 エリーコ・モンテス


 ブラウン・ガールズ: ヤスミン・ナグディ、 ジャクリーヌ・クラーク、

               ナタリー・ハリッソン、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル


 

 ブルーガールズが二人とも変更です。 ブルーガールズの二人目の役は、茜さんしか今のところ元気ではないようです。


 ホワイト・カップルの女性は、ローレン・カスバートソンの予定でしたが、キャスト表には名前が載っていたのに、スリップで変更のお知らせ。 昨晩『シンデレラ』だったから、その影響かな、とは思いますが。 本当は今シーズンこの役での出演予定がなかったラーラが、この役を踊りました。

 

 ブライアンは先週よりも安定しているように見え、ヴァリエーション最初のピルエット(回転)は珍しく4回転をきれいにまわっていたのですが、その後から回り物は視点がずれていってしまいました。

 ジャンプは先週よりも余裕があるかな、と思いますが。 今日は、オーケストラに流れもなくて、踊りにくそうでした。 でも、この役にぴったりの雰囲気です。


 ホワイト・カップル、ラーラが思っていたよりも良い踊りでした。 


 レッド・ガールズのシャーン、彼女はもうかなりロイヤルバレエに長くいるダンサー。 小柄で、特に目立つこともないのだけれど、やはりこういうものを踊ると、ラインがきれいだな、と思います。

 

 ブラウン・ボーイズはヴァレンティーノが目を惹きます。 今年、アメリカン・バレエ・スクールからロイヤルバレエに入団したベアトリス、だいぶ馴染んだかな、と思っていましたが、ところどころにやはり、アメリカ系の動きが見え隠れしています。 今日は結構派手にアーチにぶつかったので、痛かったはず。


 


 『ベアトリクス・ポッターの物語(ピーターラビットと仲間たち)』 アシュトン振付


 街のねずみ、ジョニー: ポール・ケイ

 ミセス・ティトル・マウス: アイオーナ・ルーツ


 ハリネズミのお母さん: フィリップ・モスレー


 あひるのジェマイマ: クリスティン・マクナリー

 ミスター・狐: トーマス・ホワイトヘッド


 ピグリング・ブランド: ジョナサン・ハウエルズ

 ビグ・ウィグ(黒豚ちゃん): 小林ひかる

 豚のお母さん: 平野亮一


 かえるのジュレミー・フィッシャー: ジョナサン・ワトキンズ


 いたずらネズミたち: エマ・マグワイヤ、 ジェームズ・ウィルキー


 ピーター・ラビット: ヨハネス・ステパネク


 リスのナトキン: ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 
 何度観ても、毎回新たな発見があり、大好きな作品です。 着ぐるみだけれど、ダンサーの個性がしっかりと現れる。


 街のねずみのポール、先週よりもずっと、動きがよくなりました。 この役はコーダでもソロがあるので、いかにそれを軽快に踊れるかが鍵だと思うのです。 しかも、イギリスの作品らしく、街のねずみだから、雨傘を持って踊ります。 

 アイオーナがこのねずみの奥さんを踊るのは初めて観ましたが、非常に愛嬌があります。 もちろんマスクですから、顔の表情は変わりません。 それでも、変わっていくように見える。

 彼女は音楽性豊かなダンサーだから、手を上に上げていくようなところで、音楽のクレッシェンドに合わせて、手も高くなっていく。 私はこういうのがすきなのです。


 コーダで、ネズミたちが最初に登場しますが、ねずみの奥さんとジョニーはピクニックを持ってきます。

 舞台の左端で、バスケットを広げて、ランチョンマットを敷いて、バスケットからゼリーのようなものと、ティーカップ、ティーポットを取り出します。 いつもなら、広げてからはそのままのダンサーが多いですが、さすがアイオーナ。 ティーカップを手にとって飲んだり、そばに来たジョニーにティーカップを渡したりしていました。


 あひるのジェマイマが登場すると、今日はいつも以上に歓声があがった客席でした。 クリスティンは今までにも色々とキャラクター色の強い役柄をやっていますが、さすがにこのあひるでも、動きがわかりやすいし、ちょっとしたしぐさがまさに、あひる、であり、愛らしい。 元気が良すぎて、途中で羽が抜け始めてしまって少々心配でしたが。


 狐のトーマス、彼も動作がわかりやすいです。 最後、犬の鳴き声が聴こえてきて、狐は慌てるのですが、その時に、トーマスの狐は足を震わせます。 その震わせるのがそれまで、あひるを食べてやろう!とがんばっていたのとはかなりの差があり、会場の笑いを誘うのでしょう。


 豚ちゃんたち、本当はピグリング・ブランドをジェームズ・ウィルキーがやるはずだったので楽しみにしていました。 先週はキャスト表に書いてありながらも、他のキャスト変更で、変わってしまいました。 今日は、開演前のアナウンスで、また変更。 

 ジョナサンは一つ一つの動作が愛らしい。 黒豚ちゃんとのパ・ド・ドゥでは、黒豚ちゃんのそばに行く前に、恥ずかしがる姿が、なんともいえないほどかわいらしいのです。

 ひかるさん、先週の4回の公演、そして今日、ずっと黒豚ちゃんをやっています。 あと2週間ほどしたら、日本で本番があるのに、心配になってしまいます。

 ひかるさんも、マスクをかぶっていてもわかる。 

 

 亮一さんの豚のお母さんは今シーズンは初めて観ましたが、他の人の豚のお母さんよりも、キャラクターがはっきりしていました。 正直、亮一さんは、普段はあまりキャラクターも無い印象で、『オネーギン』の時には、グレーミン伯爵はキャラクターが無くて、それ以外のときに、パーティーのシーンでおじいちゃんとかをやると、非常にキャラクターがユニークなのを観ていました。

 あの豚のお母さんであれだけできるのだから、普段がもったいないです。


 かえるのジュレミー・フィッシャー、ジョナサン・ワトキンズがやるのを観るのは私は初めて。

 ジョナサンは手足が長くて、ぐにゃぐにゃしている印象(エド・ワトソンほどではありませんが)。 思ったとおり、かえるにぴったりでした。

 

 いたずらねずみたち、エマのねずみは愛らしい。 彼女は普段はおっとりとしている印象がありますが、この役のときはやりたい放題。

 ドールハウスに忍び込んだ2匹のねずみが、テーブルの上にあるご馳走を見て、騒ぎます。 がんばってお肉の塊をきろうとするけれど、もちろんドール・ハウスのものだから、切れない。 怒って床に投げたら二つに割れた。 だから、考えて、他の食べ物も、全部床に叩きつけてしまいます。 教育上、これはどうなのでしょう??

 エマ、ずいぶんと派手にやっていました。 

 

 ドールハウスの2階に上がったら、ハンカ・ムンカ(女の子のねずみ)は引き出しの中身を引っ掻き回し、トム・サム(男の子のねずみ)は、ベッドに寝て、枕の中身を出してしまいます。

 最後は、トム・サムはデュヴェをお尻に敷いて階段を滑り降り、しまいにはその上ででんぐりがえしまで。

 良い子達は真似してはいけません。


 ピーター・ラビットはキャスト変更。 今日はピーター・ラビットが現れたとたんに、大拍手! 私が今まで観ていた中で、ここで拍手が起きたことは初めてです。 でも、ピーター・ラビットの踊りは他のキャラクターに比べて短くて、あっけなく見えるので、終った時には、客席からあやふやな拍手でした。

 ヨハネスのピーターは見ていて気持ちが良い踊り。 最後、キャベツを食べているところで、後ろから、リスのナトキンにどんぐりを投げつけられます。 すぐに退散することが多いのに、今日は、リスのほうを向いて、怒っていました。


  リスのナトキン、ヴァレンティーノはとにかく愛らしい。 踊りもこちらが心配するほど元気一杯です。 この前、よくおしゃべりする70歳を過ぎたご婦人が、「彼は踊れるし、ラブリーダンサーだけれど、誰かがCalm down(落ち着きなさい)という言葉を教えてあげないと、怪我をしそうね」とおっしゃっていましたが、この言葉を彼の踊りを観る度に思い出します。


 テクニックだけではなくて、いろいろとアドリブも入れられるようになってきたし、これからが非常に楽しみです。

 コーダでフェッテ(回転)の前の準備のポーズで、首をかしげたのですが、それがなんとも愛嬌があり、思わず周りの人も、もちろん私も笑うというか、感嘆してしまいました。


 女の子のリスたちは未だにトウシューズではありません。 理由はわかっているのですが、今怪我で休んでいるダンサーが復帰しない限り、トウシューズには戻れないかもしれません。 一度くらい、やはり、トウシューズのリスたちで観たいですが。 やはりだいぶ印象が違うので。


 コーダで、ピグリング・ブレンドと黒豚ちゃんが豚のお母さんによって結婚するのですが、その際、周りに座っていた子ネズミたち(9歳くらいのジュニア・アソシエイトの子供たちが8人、子ねずみで登場)の男の子ねずみの1人、泣いて、なんと隣に座っていた女の子ねずみのスカートで鼻をかみました・・・ すぐさま、その女の子ねずみに頭を叩かれていましたが。  子供たちもちゃんと演技をしている。 あれは教えられたのではなくて、自分で考えて、だと思うのです。 ということは、あなたのダディーはママのスカートでお顔を拭いているのかしら?なんて思ってしまいましたが。


 年が明けてもあと数回、このダブル・ビルが残っています。 明日はロイヤルバレエは冬最後の『シンデレラ』。 もちろん私は行きます! 

Posted on 2010/12/30 Thu. 04:08 [edit]

category: バレエ

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