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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

『シンデレラ』 ユフィ、 セルゲイ 

お昼前、1時間ほど集中的に雪。 あたかもバケツをひっくり返したかのような、『鷺娘』の最後のシーンよりも激しい雪の降り方で、私の家のあたりは、3センチほど積もりました。


 2週間ぶりで、オペラハウスへ。


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付、 プロコフィエフ作曲


 シンデレラ: ユフィ・チェ

 王子: セルゲイ・ポルーニン

 

 アグリー・シスターズ: トーマス・ホワイトヘッド、 フィリップ・モスレー

 シンデレラの父: ベネット・ガートサイド


 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ

 春の精: アイオーナ・ルーツ、 騎士: アンドレイ・ウスペンスキ

 夏の精: メリッサ・ハミルトン、 騎士: ヴァレリー・フリストフ

 秋の精: サマンサ・レイン、 騎士: ヨハネス・ステパネク

 冬の精: イッツィアー・メンディザバル、 騎士: 平野亮一


 道化師: 蔵健太


 

 4月にシンデレラデビューをしたユフィちゃん。 11月末にも踊っているのですが、その時は私は教えと重なり行くことができず。 彼女の恵まれた音楽性で、第1幕は観ていて非常に気持ちが良い踊りでした。

 表情も4月に比べてずいぶん増してきました。 第1幕は、まだまだ伸びることができるな、と思います。 

 第1幕では、お父さん思いのシンデレラ。 

 印象的だったのは、アグリー・シスターズが舞踏会用の靴を試したり、お化粧する場面で、うらやましそうに見ていたこと。 


 第2幕のヴァリエーションでは、最後のマネージュ(舞台2周)がかなりきれいになっていてびっくりでした。 特に、シェネがとってもきれい。 彼女の場合、音楽ともぴったりですし。


 舞踏会に行って、王子に出会って幸せな顔、第3幕で、家に王子が来る、とお父さんが伝えた時に、ぱっと手を心臓にあてるしぐさ。 彼女なりの解釈が非常に観ていて伝わるようになりました。 これからがまた楽しみです。


 王子のセルゲイも、彼は元々長身で、ノーブルな雰囲気のダンサー。 どうしても、王子をやると、そのままあでそれなりに見えてしまう。 それで、今まではまだ若いですし、王子をやると、ただそこにいるだけ、ただ、踊りは素晴らしい、という印象が私にはありました。 が、今回は、彼もずいぶん表情が出るようになり、12時の鐘の音と共に、シンデレラが慌てているのを止めようとするところ、前回は、ただ腕を広げたりしただけでしたが、今回は、だいぶ意味がありました。


 ちょうど、昨日も『ピーターと狼』で狼をやっていますし、明日も昼、夜で狼。 セルゲイのヴァリエーションはいつもに比べると疲れているように思いましたが、それでも、あのきれいなジャンプ。 見とれてしまいます。



 アグリー・シスターズの姉役、11月末にデビューした、トーマス。 今回が2度目のアグリー・シスター。 女性役は初めてのようですが、これが、予想以上に良いできでした。

 元々、トーマスは踊りでよりも、演技力があるダンサー。 1ヶ月ほど前に日本で放送された、都さん最後の『ロミオとジュリエット』で、ティボルトを演じているのがトーマス。

 本当に2度目なの?といいたくなるほど自然な演技。 そこまでボッシーではないけれど、やりたい放題。

 第2幕、舞踏会の場面で、求婚者、という役があります。 1人は背が高くて、1人は背が低い男性。


 今日は、背が高い方をギャリーがやっていたのですが、この場面、アグリーシスターズの妹が踊っている時には、姉は、この求婚者と、Flirtするのです。 これが、非常に上手で・・・ 


 この役は、やればやるほど、どんどん新しいことを発見するでしょうし、春に彼がまたやるのが非常に楽しみです。


 フェアリー・ゴッドマザーのフランチェスカ、いつもよりもずっと足捌きがきれいだったように見えました。

もう少しメリハリがでてくると、ぐっとよくなりそうです。


 四季の精は、キャスト表に出ていたものから、春と夏が変更。 怪我、病気が多そうです。


 春の精のアイオーナはこの役が似合います。 彼女も音楽性豊かなダンサー。 特にこの踊りは、音楽とぴったりあうべきだ、と私は思うので。

 夏の精のメリッサ、彼女はコンテ、マクミランバレエではよくみますが、クラシックのソロは、10月の『オネーギン』のオルガ役で見たのが最初。 この夏の精は4月にやった時にも踊ったようですが、残念ながら私は観ていませんので、こういうクラシックのソロを観るのは初めて。

 彼女はどちらかというと音楽が聴けないダンサーだと私は観ていて思います。 だから、このような曲では、流れが踊りの中に見えてこない。 まだ一生懸命ステップをこなしている、という感じに客席からは見えてしまいました。


 秋の精のサマンサ、テンポの速すぎもあって、彼女にしては珍しく、あせっていました。

 冬の精のイッツィアー、2週間前に観た時よりも、その後に2回踊っていることもあるのか、メリハリが前回以上。 だいぶカンパニーに馴染んできましたし、これで、もう少し、アシュトンの上半身の動きを身につけたら、ずっと良くなると思います。 この踊りは、後半最後の溶ける部分が難しそう。 ただただ回っていてはそれだけになってしまいますし。


 今回12人のスターたち、なんと3分の1の4人がスクール生。 前回とは違う場所で踊っていたりする子もいて、大変です。 同じ踊りで、場所が違うというのは、非常に大変なので。


 ダンシング・マスターをリアム・スカーレットが踊ったのですが、私は彼のこの役を観るのが初めて。

 あれだけの振付をする人ですし、演技も細かく、何よりも、彼も非常に音楽性豊か。 ちょっとしたフレーズがぴったり足の動きと合うと、Wow!と思います。


 シンデレラのお父さん役のベネット、彼は普段は非常に演技力があるダンサーだと思うのですが、このお父さん役というのは、難しいのか、彼にしては珍しく、迷っているような部分が見えました。

 30代前半のダンサーがこの役をやる場合、どうしても、年取ってみせよう、と思って、年寄りになりすぎる気が。

 シンデレラがたとえ30歳だとしても(設定では20代ですよね?)、お父さんは50代から60歳くらいだと私は思うのです。 そうしたら、自分の親を考えたら、あんなに年取って見せなくても良い気が私はします。


 『シンデレラ』は私はあと2キャスト残っています。 フェアリーテールだけれど、等身大の女の子たちを演じるロイヤルバレエのダンサーたち。 プロコフィエフ自身は、シンデレラを作曲するに当たり、もちろんフェアリー・テールだけれど、人間味ある等身大のシンデレラをイメージしていた、と読んだことがあります。

 だからこそ、個々のシンデレラがどのように、自分のシンデレラを作り上げるのか、非常に興味があるのです。

 


Posted on 2010/12/17 Fri. 06:18 [edit]

category: バレエ

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