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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエスクール スクールパフォーマンス 

 ↓の試験の後、そのままセントラルロンドンへ。 久々のオペラハウスでした。 とはいっても、今日はメインハウスではなくて、地下のリンバリー・スタディー・シアターです。

 水曜日から今日まで、5公演行われたロイヤル・バレエ・スクールのスクール・パフォーマンスの最終日。 水、木、今日の夜が同じプログラム。 本当は昨日の夜か、今日の昼も違うプログラムを観に行きたかったのですが、仕事と重なり断念。


 実は、スクール・パフォーマンスへ行くのは初めてです。 チケットがすぐに売切れてしまうので、行ったことがありませんでした。 それにこの時期はグレード試験が多いから、補講レッスンとか、色々と入ることを考えるとなかなかチケットを取れません。


 ロイヤル・バレエ・スクールというのは、ロンドンの西、リッチモンド・パーク内にある、ホワイト・ロッジと通常呼ばれる、ロウワー・スクール(7年生から11年生、通常11歳から16歳)と、オペラハウスの隣にある、アッパー・スクール(3年間)に分かれています。 

 ロウワー・スクールからすべてがアッパー・スクールにあがれるわけではありません。


 この私が観にいったパフォーマンスはアッパー・スクールがメイン。 昼の公演では、ロウワースクールがメインで、トラディッショナル・ダンスも多かったようなので、観たかったです。


 『L'Ecole』 Diane van Schoor振り付け(ホワイトロッジ教師)

  チャイコフスキー作曲 オーケストラ組曲 第4番、『モーツアルティアーナ』 第1、4楽章より抜粋


 7年生、9年生の女の子、7、8年生の男の子で構成されている感じです。 女の子も全員トウシューズではなくて、ソフト・バレエシューズ。

 女の子は白のレオタードに白のチュチュ。 男の子は白の上に、黒タイツ。

 

 とってもシンプルな動き。 日本の12,13歳に比べてやっていることが低い?と思ってしまいました。 が、上体の使い方はすでにロイヤルバレエ。 きちんとトレーニングをしているのだな、と思わずにはいられません。 それと、みな、足先まできれい。

 

 『眠れる森の美女』 第1幕より、ガーランド・ワルツ サー・ピーター・ライト振付

  チャイコフスキー作曲


 これはアッパー・スクールの1年生の男女各6名によって踊られました。 ピーターの振付は観ていて楽しい。

アッパースクールになると、さすがにまとまってくるな、と思いました。 まあ、男の子はまだ成長中で怪しい人が2、3人いましたが。


 

 『Symbiosis(共生)』 Sean Bates振付 (アッパースクール2年生、2010年Ursula Moreton振付アワード 第1位)

 Sigur Ros作曲、 Meo Suo


 男性3人、女性2人よって踊られました。 男性ははだし、女性はトウシューズ。

 学生が作った、とは思えないほどよいでき。 基本的にコンテ系。 リフトも凝っているし、とにかく驚かずにはいられませんでした。 女の子たちも魅せ方を知っています。 クラシックをきちんと習得したダンサーによるこのような作品はもはや一般的になってきていますが、それでも、ロイヤルバレエスクールではここまでやっているのか、と思わずにはいられませんでした。



 『Schrumpf』 アラスター・マリオット振付 (ロイヤルバレエ、プリンシパル・キャラクター・アーティスト)

  Kurt Schwertsik作曲 Schrumpf-Symphonie Op.80


 男性3人、女性1人。 アッパー・スクールの3年生によって踊られました。

 オレンジ色のレオタードのような衣装。

 アラスターの振付はロイヤルバレエではおなじみ。 

 彼の作品は印象に残るリフトが多用されます。 この作品もそうなのですが、男女一人ずつではなくて、男性3人にリフトされるので、それだけいろいろと方向も広がってきます。


『Dawn of Youth』 サマンサ・レイン振付 (ロイヤルバレエ、ソロイスト)

 エルガー作曲、 The Wand of Youth、組曲第2番 Op.1B(抜粋)


11年生、9年生あたりによる踊り。 女の子はブルーグレーっぽいレオタードにスカートと、赤いレオタードにスカート。 男の子は、白レオタード+グレータイツと、黒タイツ。

 

 サマンサの振付は私は結構好きですが、これは、やはりロウワー・スクールが踊る為だからでしょう、基本はクラシックです。

 この作品で、今年イギリスで賞を取っていて何度か雑誌で見かけた、アナ・ローズの踊りを観ることができたのがうれしい。 最初はわからなかったのですが、一人、魅せ方を知っている子がいるな、と顔をよくみたら彼女。 途中ソロを踊ったりしていましたが、まだ硬さはあるものの、上体、腕の使い方がまさにロイヤル系。 

 2006年にBBCで放送されたドキュメンタリーで彼女はインタビューに取り上げられていました。 きっとアッパー・スクールへ進むと思うので、これからが楽しみです。


 『リラの園』 アンソニー・チューダー振付 

  ショーソン作曲 詩曲(ヴァイオリンとオーケストラの為の) Op.25


 アッパースクール3年生により、背景は無いものの、衣装付き。

元は1936年に振付けられ、それまでのクラシックバレエにはなかったような、タブーだった題材を用いています。

この作品は要になる作品なのでいつか観たい、と思っていたのでうれしいです。


 ですが、やはりまだ10代。 この作品の奥深さを表現するのは難しすぎる、と思いました。 彼らにとってとてもよい経験だとは思いますが。

 反対に、高校生くらいでこれを完全に表現できたら、反対に恐ろしいです。


 休憩


『ロマンツァ』 ギャリー・ノーマン振付 (ロイヤルバレエスクール教師)

 パデレフスキ作曲 ピアノ協奏曲 イ短調 Op.17 (アレンジメント)


 アッパー・スクール3年生により、女性は白のところどころ模様があるチュチュ、男性は黒(シンフォニー・イン・Cの衣装っぽい)。 

 基本クラシックです。 

 踊りもよかったのですが、私、パデレフスキのピアノ協奏曲、初めて聴きました。 パデレフスキ、といえば、メヌエットで有名ですよね? 昔、ポーランドの首相にもなっているはずです。

 とにかく、曲が好きです。 これ、ぜひ録音を探してみようと思います。


 『Elyella』 アントニオ・カスティッラ振付 (ロイヤルバレエスクール教師)

  ショスタコーヴィチ作曲 バレエ組曲 第4番および、バレエ組曲第1番より『ロマンス』


 女の子は黒の上がベルベットで、短いスカート付きのレオタード。 一人だけクリーム色。

 アッパー・スクールの2年生によるもの。

 

  とりあえず、構成がおもしろい。 基本クラシックです。 ソロを踊ったブランドンという黒人の男の子がすばらしい。 腕がしなやかだし、まだ安定していないものの、ジャンプもきれい。 一人、とっても回転系がきれいな男の子もいました。

 これくらいになると、結構差があります。

 でも、作品自体は、こういうの、好きです。


 『Vein』 ケリー・ニコルス振付(マグレガーのランダム・ダンスのCo Director of Creative Learning)

 ジョン・アダムス作曲 Loops and Verses


 男性も女性も全員はだし。 アッパー・スクール3年生によるもの。

 暗くてプログラムが読めなかったので、誰の作品の何なのか、全くわからずに観ていました(休憩中、友達とおしゃべりをしていた為、プログラムを覚える時間なし)。

 ロイヤルバレエの常任振付師のウェイン・マグレガーによるものだ、と思ってみていました。 終演後、彼のカンパニーにいる人で、その振付様式で振付けた、と読んで納得。

 バレエスクールの生徒さんたちでも、これだけウェイン系の作品を踊れてしまうことに驚きました。

 

 『ライモンダ』 第3幕より プティパ振付

  グラズノフ作曲


 アッパースクール1年生によるもの。 クラシックバレエらしいバレエ。 日本のバレエの発表会で聴きなれた音楽。

 ソロをふちがみれいなさんという日本人の子が踊りました。ちなみに、各学年、2人くらいずつ日本人の名前がありました。

 

 『Fractals』 Parrish Maynard振付

 Kenneth Kirschner作曲 March 3, 1993


 アッパー・スクール2年生によるもの。 ここでもブランドン君、大活躍。

 男女4人ずつによるもの。 女性はグリーン系のレオタードに上に黒の薄手のトレンカ+トウシューズ。

男性はシースルーの黒のトップスに黒の下。


 女性の衣装は、フォーサイスの『イン・ザ・ミドル』そっくりだし、音楽の感じも、振付もそうだから、これはフォーサイスの振付なのかな?と思って観ていたのですが、半分あたり。

 2008年、サンフランシスコ・バレエ・スクール・トレイナーに、フォーサイス・テクニック・ワークショップで創られたものだそう。 ということは、フォーサイスだと思ったのは仕方がありません。

 クラシックの動きを残しつつも、崩し、というのがフォーサイスっぽい。 これもやはり基本がきちんとできているダンサーによるもの。 でも、これが踊れたらとっても格好良さそう! 私のガラではありませんが、こういうのって踊ってみたいです。 自分のキャパシティーが広がりそう。


 まだ10代なのに、客席への目の使い方が巧みで驚きました。


 というわけで、久々のバレエ鑑賞、おもしろい作品をたくさん観る事ができて、大満足です!!

 3年前だったか、イングリッシュ・ナショナル・バレエ・スクールのスクールパフォーマンスは私が通っていた大学の劇場で行っていて私はバイトをしていたので、3公演くらいを観ました。

 

 これを観たことにより、正直言って(こういうことを書くと、また叩かれそうですが)日本のバレエは世界についていけない、と思わずにはいられません。 今では、あのボリショイだって、マリンスキーだって、みんなこういうコンテを扱います。 日本のバレエ界では、クラシックを踊るカンパニーと、中村恩恵さんとかのコンテと完全に分かれてしまっていますからね。

 もちろん、日本のバレエ教室でのクラシックのレベルは高いです。 でも、やはりそれだけでは駄目。

 

 明日はロイヤルオペラの『マノン』のマチネ公演。 何も予習していませんが、これからやる気も無いので、字幕を追うことにします。

Posted on 2010/07/03 Sat. 06:47 [edit]

category: バレエ

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