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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

イギリスの大学の試験 

今日も良いお天気でした。 ちょうど今週はまだお会いしていませんが、母の小学生の頃からのお友達が観光でいらしているので、良い天候に恵まれてよかった、とおもっているところです。


 イギリスは今が一番良い季節。 教えに行く途中も、バラが素敵なお宅がたくさん。 少し前までは、藤がきれいでしたが、今はとにかくバラ。 今年はリージェント・パークの中のバラを見に行けるかしら?思っています。

 

 良い天候になった、ということは、多くの大学で学期末試験が終わったところ。 今はちょうど、中学、高校の統一試験である、GCSEやA Levelの真っ只中。 私がこの試験を受けてから12年。 今でもあの緊張感を思い出します。 そして、先生方の不安な表情も。


 先日、お嬢様がオックスブリッジの1つに通っている日本人の方とおしゃべりしていて思い出しました。

イギリスの大学の試験。


 イギリスの大学、基本的に各大学での入試はありません。 もちろん、音大など、実技試験が伴い場合は各学校での試験があります。

 オックスブリッジでは面接があるものの、筆記は、A Levelの試験の結果で行ける大学が決まります。


 アメリカとイギリスは同じように思われますが、実際はかなり違うのです。

イギリスの場合、A Level自体がかなりレヴェルが高くて、私の頃は3教科、今は確か5教科を重点的に勉強します。


 大学に入ったら、一般教養でしたっけ?日本の大学の1年生のような授業はありません。 すぐに専門課程に入ります。


 もちろん途中でエッセイの提出はあるものの、大きな試験は学期末の筆記試験。 大抵の大学は、ひとつの試験が3時間。


 私の場合、音大だったので、大きな筆記試験は1年生の時の音楽史の試験のみ。 これも、3時間。 質問が書かれた紙はありましたが、解答用紙は、普通のノート。 穴埋めなどの問題は一切ありません。

 

 とにかく、文章を書きまくるのがイギリスの試験。 一夜漬けでは無理。 普段から色々なものを読んでいないと無理。 私は1年生の時、この試験が苦痛で苦痛で、仕方ありませんでした。

 一応、厚みが5センチほどある学校指定の本を全員読んでおくこと、とは言われますが、出題範囲はそれだけではありません。

 覚えているのは、3分ほどの音楽が流され、それについてわかることを書きなさい、というもの。

もちろん有名な曲なんてかからないし、本に載っていた曲もかからないし、それなのに、色々と見つけ出さなくてはいけない。 楽譜があればまだ良いけれど、それもなし。 とにかく耳だけがたより。

 でも、日本で小学生から高校生まで全く国語というものができなかった私には、イギリスのこの試験の方がやりやすかったのです。 国語の選択肢がある問題ほど苦手なものはありませんでしたからね。


ちなみに、日本で言う単位のようなものはあるのですが、多めに取ることはできません。 よって、一つでも教科を落とすことができないのです。

 私が通った大学は全て追試がありましたが(高校の時とは違って、追試にはひっかかっていませんが)、ケンブリッジでは追試がなくて、即退学だそう。 おそろしいです・・・


この文章をとにかく何枚もの紙に書く試験、点数をつける先生方が凄いな、と思わずにはいらせません。

 カーディフの音大では、外国人は英語のミスは減点対象にはなりませんでした。 しかも、先生にお願いしておくと、辞書の持込が許可されていました。 というよりも、辞書持込可でなくては、あの頃の私には厳しいものがありましたからね。 それで、辞書を使う分、試験時間も1時間よけいに下さる、という配慮。 でも、4時間の試験なんて、かなり辛い。

 とにかく追試でまた同じ思いをしたくないから、とりあえず書きまくりましたが。


 ロンドンで修士をやった時に面白かったのは、批評の授業。 日本よりも厳しく書かれる事が多いイギリスの批評です。 一つのコンサートに対する批評を色々な新聞から読み、色々と議論していく。 これ、凄くためになり、面白かった授業です。

 ○×で決まらないイギリスの教育。 ここにとても現れていたな、と思わずにはいらせません。


 学生の頃は、6月半ば、というと大抵の試験が終わって、ちょうど結果が出る頃。 一喜一憂していました。

学生でなくなって2年。 文献を読む量は学生時代とは変わらないけれど、ああいう試験とか、論文とかの緊張感がなくなって寂しい。 あの頃は早く終わって欲しい、と思っていましたが。


 暗記、というよりも考え方をまとめる試験に慣れていた私、ついに夏休み明けには大きなテストが待ち構えています。 これはイギリスらしくなく、選択肢による試験。 永住権を取る為にパスしなくてはいけない、イギリスに関することのテスト。 もうそろそろ勉強しなくてはいけないな、と思いつつ、やっていません。 暗記がことごとく苦手ですからね・・・ 暗譜は得意なのに。 

 

 ここまで来て、暗記のテストに悩まされるようになるなんて、思ってもいませんでした。 筆記の試験にしてほし・・・

Posted on 2010/06/17 Thu. 06:38 [edit]

category: イギリス事情

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