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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ ミックスビル セカンドキャスト 

青空が広がりましたが、薄手のコートが必要でした。

 

 さて、昨夜観てきた、ロイヤルバレエのミックス・ビルのセカンド・キャスト。

 

 ミックス・ビルは私は好きだし、お値段も安めなので、大抵はファースト・キャスト、セカンド・キャストを2度ずつ観るようにしているのですが、今回ばかりは、先週のセカンド・キャストの初日は自分のリサイタル、今週土曜日のマチネは教え、ということで、セカンド・キャストを観ることができるのは、昨日のみ。 だからこそ、コンサートがあったにも関わらず行ってきました。


 作品の内容については、5月5日のブログを参照してください。 


 

『エレクトリック・カウンターポイント』 

 クリストファー・ウィールドン振付 バッハの鍵盤楽曲と、スティーブ・ライヒのエレクトリック・カウンターポイント


 ラウラ・モレーラ、セルゲイ・ポルーニン、リカルド・セルヴェラ、マリアネラ・ヌニェス


 2008年の初演時のセカンド・キャストだったのは、ラウラとリカルド。 セルゲイとマリアネラが新しくこの作品に挑戦です。


 今回、マリアネラが踊ったパートのファーストキャストはマリアネラとはずいぶん身長の差があるリヤーン・ベンジャミンだった為、他のパート以上に違った印象を受けました。


  他の作品ももちろんそうなのですが、この作品では二つのキャストがかなり違うものを踊っている印象をうけました。 

  

 各ダンサーがあらかじめ録音された自分の声と共に踊る前半部分を静とすると、後半部分は動。 音楽に出さえ難しく、論議が絶えないバッハに振付、踊る、ということ。 音楽をやっている身にはフレーズと踊りが全く合わないところが多すぎて、私は観ていて疲れることもしばしば。 構想としてはおもしろいですが。

 何よりも、自分の十八番の曲で大好きなマリアネラが踊るのを観る、というのは少々、かなり辛いものが。


 後半部分、後ろに映し出される映像が、ファースト・キャストのもの。 だから結構違和感がありました。

 

 ラウラとリカルドはさすがに息がぴったり。 マリアネラとセルゲイは、セルゲイのリフトが冷や冷やする部分がいくつか。 身体能力が高いダンサーですが、マリアネラに振り回されて終わった、という印象があります。

 

 これは、去年評論家協会ダンス賞の新作部門で受賞した作品ですが、レパートリーに残るのか? どうなのでしょう?



 『Asphodel Meadows』 

  リアム・スカーレット振付、プーランクの2台のピアノの為の協奏曲


  第1楽章: セーラ・ラム、ヨハネス・ステパネク

  第2楽章: リヤーン・コープ、ホセ・マーティン

  第3楽章: ユフィ・チョイ、スティーブン・マクレー


 昨夜、この作品が始まる前、私なんて開演5分前の放送の後、『もうすぐ始まります』の放送を聞いてから客席に戻ったのに、舞台にはセーフティーカーテンが降りたまま。 なかなか始まらなかったら放送があって、なんだかセーフティー・カーテンが上がらなくなったらしい。 しばらくたって、無事にカーテンが上がって、舞台を観ることができました。


  この作品を観るのは3回目。 コールド・バレエがどんどんよくなっていきます。

 メインのキャストが変わった今回、よい意味で作品が違うものになってきました。


 特筆すべきは、第2楽章を踊ったリヤーン。 彼女は今シーズンから下から二つ目のファースト・アーティストにあがったばかり。 昨年12月の『くるみ割り人形』でクラーラのデビューをしましたが、私は日程の関係でミスしてしまいました。 彼女のソロというと、『眠れる森の美女』の3幕で、猫と赤頭巾ちゃんをやっているのを観ましたが、あまりソロで見ることはありません。

 昨年のリンバリーでのリアムの振付作品で、リストのコンソレーション第2番にあわせて踊るソロ、これが非常に素敵で、彼女の今回の踊りを楽しみにしていました。

 

 小柄なダンサー。 状態、腕の美しさが、月並みな言い方ですが、ロイヤルバレエスクール出身なのだな、と思わせます。 身体の小ささを感じさせないポーズの美しさ、一つ一つのちょっとしたしぐさの意味。

 まさか、ここまで魅せてくれるとは思いませんでした。


 第3楽章のユフィとスティーブンは3月のミックス・ビルの『コンチェルト』の第1楽章の軽快な踊りがまだ記憶に新しいですが、今回も切れのある踊りを見せてくれました。 特にユフィは上体の使い方がきれいで、アダージョなどゆっくり系が得意、という印象がありましたが、このところ、アレグロでも彼女らしく、きびきびとしているだけではない軽快だけれどきれいな踊りをするようになってきていると思います。


 今回、コールドで目を惹いたのが、一人の女性、ヤスミン・ナグァーディ(苗字は発音が自信ありません。 Naghdi)。 彼女はまだロイヤルバレエのリストの中には名前がありませんが、ロイヤルバレエスクールの最終学年。 確か、来年度入団予定。 先日も、『リーズの結婚』の群舞に入っていましたが。

 先週観た時と昨日とでは違うパート(昨日は病気のダンサーの代役)を踊っていたのですが、あれは一体誰?と思ってみてしまったほど。 堂々として、気持ちの良い踊りをしていました。


 第1、2楽章は、プリンシパルの二人だけで楽章がおわります。 どちらも、男性が女性をちょっと持ち上げ、女性は足をまっすぐにそろえ、顔を下に向けて、ちょっと肩をあげて腕を左右に伸ばす感じで同じポーズで終わります。 そして、第3楽章は、プリンシパルの女性以外の全員のダンサーがこのポーズで終わります。

 これって、やはり十字架をあらわしているのでしょうか??

 

 『カルメン』

   マッツ・エック振付、ビゼーの『カルメン』と『アルルの女』を元に、シシャードリンが編曲したもの


 カルメン: タマーラ・ロホ

 ホセ: トーマス・ホワイトヘッド

 エスカミーヨ: ベネット・ガートサイド

 M: クリスティン・マクナリー

 ジプシー: ジョナサン・ハウエルズ

 オフィサー: ギャリー・エイヴィス


 『カルメン』はジプシー以外は全て同じキャストでの公演です。


 相変わらず、真っ赤な衣裳のタマーラは彼女の持ち味を出していました。 本当に、彼女はお姫様系をを観るよりもこういうものの方が私は好き。

 

 それよりも、やはり、ホセを踊ったトーマスの細かい演技、顔が見えなくても、背中で語ることができる演技に魅せられています。


 カルメンはタバコ工場で働く女性。 だからか、舞台上にタバコが何度か出てきます。

 有名な『ハバネラ』で、オフィサー、ホセ、5人の男性が暗い舞台に足を広げて立ち、左手で口のところにタバコを持って、右手を足のスネの部分に持っていって、マッチに火をつけます。 そして、それをタバコにつける。 これ、結構素敵な演出なのです。

 男性はタバコをくわえたまま横に寝転がらなくてはいけなかったりもするので、大変だと思いますが。

 暗めの舞台で、その男性の間をカルメンが踊る。 この部分、私は好きです。

 

 この作品の最初から最後まで、舞台の下手前方に大きなボールが置いてあり、最初はこの上にホセが客席に背を向けて座っていたり、途中カルメンが同じように座ってたばこをふかしたりします。


 作品の後半、Mが一人の女性をつれてきて、彼女をここに座らせます。 そしてオフィサーが4人の男性に運ばれてきて、床に寝かせられます。 しばらくは、カルメン、ホセ、ジプシーが踊っているのですが、それが終わると、このボールに座っていた女性が動きの少ない踊りをはじめます。 これを踊っているのはシャーン・マーフィー。 とっても伝わってくるものがあり、未だにこれが本当は何をあらわしているのかはっきりは私はわからないのですが、それでも、伝わってくるのだから凄い。


 50分があっという間に過ぎていきます。 クラシックバレエを残したまま、モダン的なものを取り入れ、音楽はクラシック。 私、生まれ変わることができるのなら、この作品を踊りたい。 カルメンでなくて、女性の一人。 もちろん、純クラシックが好きですが、こういうのを観ると踊ってみたいな、と思います。


 私のこのプログラムの鑑賞は残り一回。 音楽をもう一度聴いて復習です。 

Posted on 2010/05/13 Thu. 03:59 [edit]

category: バレエ

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